こんにちは。セントです。
今回は、みんな意外と知らない中国本土市場についてまとめていこうと思います。
中国株を取引したことがない人には、馴染みのない存在かもしれませんが近年の米中貿易戦争などで無視できない存在になってきているのは言うまでもありません。
そこで、この機会にしっかりと学んでいきましょう!
この記事を読むメリット
- 中国本土市場の時間や特徴がわかる
- 中国本土市場のA株、B株の違いがわかる
- 日本株式市場への影響のタイミングがわかる
それでは、解説していきましょう。
中国本土市場の時間
(日本時間)
プレオープニング | 10:15~10:25 |
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前場 | 10:30~12:30 |
昼休み | 12:30~14:00 |
後場 | 14:00~15:57 |
クロージングオークション | 15:57~16:00 |
何時から取引が始まるか?などの質問も多いので、時間について書き出しました。日本では見慣れないプレオープニング、クロージングオークションなどについて少し説明します。
プレオープニング
- 注文可能ですが約定しません
- 市場取引時間終了後から翌日の取引開始時刻までに受付た注文はプレ・オープニングに発注します。プレ・オープニングで約定しなかった場合は持ち越されます
昼休み
- 注文可能ですが約定はしません
クロージングオークション
- 引け値で約定するため、発注後すぐには約定しません
時間軸から日本株への影響を考えると、午前9時に日本株がスタートして、10時前に1度、日本株の取引が落ち着くのは、上海や香港市場のプレオープニングの時間が始まるから何ですよね。10時30分に寄り付くと中国市場の良し悪しによって日本株が引っ張られる傾向にあります。また、10時15分に発表される、「人民元基準値」も必ずチェックする必要のある項目です。
中国株式市場の2つの取引所と「A株」、「B株」の違いとは?
2つの取引所
中国本土市場には、「上海市場」と「深セン市場」の2つの取引所があります。
上海市場は成熟した市場であり、日本の東証1部のようなイメージであり、深セン市場は新興企業などのIT系企業が多いのが特徴です。
A株
中国株式には、A株とB株の2種類あり、A株とB株は本土企業が発行するまったく同一の権利、同一額面の株式だが、取引を行う「投資家」の違いによって分けられています。
A株とは、中国国内で上場され、中国A株市場で取引されている株式のことを指します。
正式名称は人民元普通株券。
A株の取引は人民元建てで、中国の国内投資家専用の市場となっています。
※2013年4月からは香港、マカオ、台湾の人でも中国本土のA株口座を開設することができるようになりました
B株
もう1つのB株とは、上海証券取引所や深セン証券取引所に上場している外貨建ての株式のことを指します。
B株は外貨で取引されるが、株式市場では人民元建てで表記されます。
「上海証券取引所では米ドル」で取引され、「深セン証券取引所では香港ドル」で取引されていることも特徴の1つです。
B株の位置付けは、A株と比べると規模はかなり小さく、A株市場に上場している会社が資金調達を多様化させるために外貨建てのB株も発行しているというものだ。
もともと中国本土の投資家はB株を購入することはできませんでしたが、2001年2月から中国本土の投資家にもB株市場は開放されています。さらに、B株で扱われている銘柄は、比較的安全な企業に限られていて、赤字が続いている企業などはB株売買から外されるなど、海外の投資家に対して安全性の管理もしっかりしています。
押さえておくべき中国株のルールとは?
値幅制限の違い
1日の値幅制限が、10%と決まっています。ストップ高でも、ストップ安でも10%以上の動きはありませんので、日本株よりも比較的安全に取引ができると言えるでしょう。
日計り(ひばかり)取引の禁止
上海株・深セン株は、現地ルールにより日計り(買付後、当日中に売却)が禁止されています。(売却後、同一銘柄の買付は可能です。)
まとめ
今回は中国本土の株式市場についての話でしたが、外貨と人民元の取引が別れていたり、値幅制限が小さかったり、世界には色々なルールがあるなぁと感じた人もいるはずです。
これを読んで、皆さんの投資に少しでもプラスなれば、幸せです。
わからないことや、何か質問があればコメント欄から質問をください。誤字脱字の指摘、 告白など、いつでも受け付けてますw
いつも読んでいただいて、ありがとうございます。嬉しいです。