投資手法

【6つの秘技】外国人投資家の投資行動を利用しちゃおう!徹底解説

こんにちは、Centです。

今回は、外国人投資家の投資行動を利用して、他の人よりも投資を有利に進めていこうという話です。

たとえば、5月は「Sell in May」などと言われますが、聞いたことはあってもちゃんと理解していない人も多いようです。

これは基本的には、外国人投資家の毎年のように決まった動きがあるのでこのようなことが言われたりするんですね。

だから、それを知っておかないと「5月だから株は下がるよ」なんて発言をしてしまう人もいるわけなんです。

そこで今回は外国人投資家目線で、解説していきましょう。

それでは、今日も学んでいきましょう。




【秘技1】日本株の季節性売買

外国人投資家の傾向として、4月に買い越し、8、9月に売り越しになるというものがあります。

売り越し/買い越しとは?

(読み)うりこし/かいこしは、株式市場で、売りが買いを上回った状態を「売り越し」、逆に、買いが売りを上回った状態を「買い越し」といいます。

個人投資家は、4月にポジションを少し軽くしておくか、買いと空売りのポジションを調整して、5月をむかえるといいでしょう。

例をあげると、2000年以降4月に日経平均を買って、9月に売った場合の平均損益は-3%だったのに対して、9月に買って、4月に売った場合の平均リターンは+14%でした。

またNYダウも同じで、4月に買って9月に売った場合の平均リターンは、-1%で、9月に買って4月に売った場合は+13%でした。

米国株の季節性が日本株売買にも反映されているということですね。

何らかの理由で、8〜9月に外国人投資家の売りで日本株が下落したら、買い場と考えて思い切って買って、「Sell in May」の前の4月に売るのがいいでしょう。




【秘技2】大量保有報告書の後乗り

海外の大手運用会社は5%の大量保有報告書を出した後も、10%程度まで買い続けることがよくあります。

大量保有報告書とは?

上場会社の株を5%を超えて保有した場合に、大量保有開示制度に基づいて内閣総理大臣(金融庁)に提出が義務付けられている書類のこと。

5%ルールとも呼ばれています。

だから、5%保有が開示されたあとすぐに買いを入れれば、海外大手運用会社と同じようなパフォーマンスを得ることができるでしょう。

(必ず儲かるわけではない)

例として、ベイリー・ギフォードは2015年4月にアドバンテストの株式5.1%の大量保有報告書を提出し、株価は一時的に4割下落したものの、その後2.5倍以上に上昇しました。



【秘技3】オーナー系企業

中長期的目線から株主と利害が一致するオーナー系社長の企業に投資をしたいという外国人投資家はたくさんいます

外国人持ち株比率が高いのは、ソフトバンクで37.4%、日本電産で33.8%、ZOZOで41.7%、ニトリホールディングスで34.6%などで、市場平均の30%よりは高めです。

外国人投資家がオーナー系企業を好むのは明らかで、IPO段階から将来的に大きくなりそうな、新興オーナー系企業に投資をするのが、個人投資家の投資戦略になるでしょう。

IPOとは?

Initial Public Offeringの略で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」と表します。具体的には、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることをIPOといいます。




【秘技4】投資テーマ

多くの外国人投資家の考えは「短期で勝負しても、情報量で優位に立つ日本のデイトレーダーには勝てない」と考えています。

だから、中長期目線で日本株には投資をしたいと考えています。

そこで外国人投資家たちの物差しになるのは、人口の増減働き方改革EV5Gなどの構造的なテーマに関する企業の成長性に注目をすることです。

エムスリーのように医療産業の効率化に寄与する企業に対して対する評価は高く、外国人持ち株比率は39.5%と高く、時価総額は1兆3000億円、売り上げが10倍くらいある三井化学の2.6倍の時価総額になっています。

本当にアンバランスですよね。

ただそのアンバランスなところに投資のチャンスは転がっています。

また、人手不足は日本のみならず、賃金が急上昇している中国でも生産性の向上が求められるので、価値が高くても、生産性向上に投資をする会社は評価されます。

キーエンス、ファナック、安川電機、SMC、THKなどが外国人投資家好みの機械・電機株です。

さらに先進国経済は製造業からサービス業に移っていくと考えられているため、サービス分野の企業価値はプレミアムがついても良いと考えます。

リクルートホールディングスに対する外国人投資家の評価はすごく高いです。



【秘技5】時価総額が大きくなりそうな企業

将来、外国人投資家の注目を浴びて時価総額が大きくなりそうな企業に、IPO段階から投資できることは、日本の個人投資家が有利なところです。

まぁ、どんな企業が将来大化けするかは誰にとっても予想が難しいんですけどね。

個人投資家は時価総額100億円以下の小さな企業にも中長期目線でで投資できるので、外国人投資家が目をつける前に投資するのがいいでしょう。

個人投資家の強みは、機関投資家との情報格差が小さくなってきている時代なので、自由に投資ができるし、経済の変化に合わせて投資できることでしょう。




【秘技6】身近な投資アイデア

個人投資家は、敏感に日本の変化を察することができます。

外国人投資家は、日本の長中期的な変化や、海外との比較を重視します。

数年前の中国人による「爆買い」も下火になってきていたのも日本の個人投資家が先に気づいていたはずです。

そのときには百貨店系の株価は高い位置にあったので、そこから空売りで儲けた人は多かったでしょう。

このような日本の変化に合わせた空売りなどは、外国人投資家にはできないんです。



まとめ

今回は、外国人投資家の投資行動を利用しちゃおう!というテーマで話をしてきました。

外国人投資家という、大きな資金の流れを見ることはすごく重要なことです。

また、大きな資金だからこその弱みもあります。

毎年同じように投資しなくてはいけなかったり、将来伸びそうだけど小さすぎる企業に投資が遅れたり、、、

個人投資家の皆さんは、この流れを利用して投資を有利に進めていきましょう!

今日も読んでいただきありがとうございました!