こんにちは、セントです。
今回はオプション取引における、時間的価値について解説していきます。
以前のブログでも、この時間的価値に関して理解を深めることは、オプション取引をするにあたり、すごく重要だとお伝えしました。
ですから、時間的価値について深掘りする必要があります。
オプション取引には、コールオプション（買う権利）と、プットオプション（売る権利）がありますが、なるべく簡単に理解できるように、最初は基本的には「コールオプション」について話をしていきます。
コールオプションを理解すれば、プットオプションも理解できるようになります。
また、オプション取引で手堅く利益が出る方法として有名な、「コールオプションの売り戦略」も、理解できるようになりましょう。
それでは、今日もお付き合いください。
時間的価値とは
まず最初に、おさらいとしてプレミアム(オプションの価格)の説明をしていきます。
オプションの値段には、本質的価値と時間的価値との合計が、プレミアムになります（ボラティリティーはここでは無視します）
日経平均株価が20000円ちょうど、として考えてきます。
ここに３つのコールオプションがあります。
- 3C190（3月限コール19,000）
- 3C195（3月限コール19,500）
- 3C200（3月限コール20,000）
1番目は、現在日経平均株価が20,000円ですから、19,000円で買う権利を持っているので、現在の価格より1,000円安く買うことができます。
ですから1,000円の価値を持っているということになります。
1,000円の割引券のようなものです。
それには買いたい人にとっては、1,000円の価値があるわけです。
少し頭が混乱してしまいそうですが、簡単に考えてきましょう。
2番目は、同じように、19,500円で買う権利を持っているので、現在の価格より、500円安く買うことができます。
ですから、500円の価値を持っているということになります。
3番目は、20,000円で買う権利を持っているので、本質的価値は0円ということになります。
余談として、2万円以上のコールオプションについては、同じように本質的価値は、0円ということになります。
慣れるまで少し、わかりにくいかもしれませんが、先にオプション取引における専門用語を説明したいと思います。
ITM、ATM、OTMについて
ITM
In The Money（イン・ザ・マネー）の頭文字をとった言葉です。
先ほどの、リストの中で言うと時間的価値を持っているオプションになるので、3C190（3月限コール19,000）や、3C195（3月限コール19,500）と言うことになります。
すぐに権利行使をすると利益がでる状態です。
ATM
At The Money（アット・ザ・マネー）の頭文字をとった言葉です。
同じように先ほどのリストの中で言うと、3C200（3月限コール20,000）ということになります。
本質的価値を持たずに、時間価値のみで値段がついているオプションになります。
現在の日経平均株価と、同じ価格の状態になります。（厳密には、オプションは、125円単位で、日経平均株価は100分の1円単位なので、基本的にピッタリにはならないので、一番近い値段）
OTM
Out of The Money（アウト・オブ・ザ・マネー）の頭文字をとった言葉です。
権利行使価格よりも、日経平均株価の値段が安い状態のオプションのことをいいます。
今現在は、本質的価値がなく、時間的価値のみの状態。
この３つを使って、、、
この3つの言葉は、言葉の意味さえ知っていればいいものですが、オプショントレード仲間と話をするときや、トレード手法を学ぶ上では、必要になる専門用語ですので、しっかり押さえておきたいところです。
時間的価値は時間経過で減価していく
時間的価値は、SQまでの残りの日数が多ければ多いほどプレミアムが高くなります。
また、時間がたってSQまでの残りの日数が１日１日と、少なくなっていくに従い、時間的価値が減少するためにプレミアムが安くなります。
基本的には、プレミアムを構成する、「権利行使価格」と「恐怖」の影響が大きくなければ、SQ日までに、時間的価値はゼロ円に向かっていきます。
私たちがトレードをするオプションのほとんどは「時間的価値のみでできているオプション」なので、SQの日にはほぼ必ず0円になります。
まとめ
今回は、時間的価値に関するオプションのプレミアムへの、影響について話してきました。
勉強し始める頃は、聞き慣れない言葉が並びますが、一度覚えてしまえば何も難しい言葉ではありません。
一緒に頑張って勉強してきましょう。
今日も読んでいただいて、ありがとうございました。
