こんにちは、セントです。
今回は、前回に引き続きコール(買う権利)の売り戦略の売り建ての仕方について話していきたいと思います。
オプション取引というのは王道の投資戦略を自分なりに、研究をして改造していくことが楽しみのひとつです。
しかし、投資をすることにおいて、1番重要視しなければいけないのは、やはり勝つことです。
なので、なるべく勝つ確率の高い方法を皆さんにお届けできればいいなと思っています。
それでは今日も、お付き合いくださいね。
コールオプションの売り戦略
いよいよ、トレードのルールを具体的に話していこうと思います。
トレードルールには、3つ条件があります。
- SQまでの残りの日数が20日以上50日未満
- プレミアムが15円〜20円である
- ATMから2,000円以上離れている
以上の3つになります。
ですから結論から言うと、この3つの条件に合致したコールオプションを売っていくのです。
エントリーを見送る場合(重要)
以前のブログに書きましたが、オプション取引というのはそもそもヘッジファンドなどの大きな投資家が、損をしないために作られたとお伝えしましたが、オプション取引で、そのような不穏な空気、いやーな流れ、危険そうな匂いというのを感じることがあります。
そんな話をしていこうと思います。
第一の条件
大きな売り立てが出てしまっている場合
例を上げると、23,000円のコールを売りたいという場合、22,000円あたりから24,000円あたりに大きな売掛が発生していないかをチェックしていきます。
2万枚あたりから警戒をし始めて、3万枚を超えているようであれば要注意、4万枚超えならば、インを見送ります。
なぜかというと、建玉が大きくなっているところは、ヘッジファンドに狙われているからです。
売りがたくさんあるということは、売りたいと思ってる人がたくさんいるということです。
そして、日経平均がもしも急騰したら、パニックに陥る人がたくさんいるということです。
短期筋のヘッジファンドの場合、かなりやることがエグイです。
どういうことかというと、日経平均を急騰させて損切りをさせるなど個人投資家が損した分を、すべて持っていきます。
だから安全に投資をしていくためには、このような危険を回避する知識も必要なわけです。
オプション取引では、恐怖心というのも味方につけることができるために、そこを狙われることもあるのです。
第二の条件
日経平均が上がりやすい状態のときは、トレードを見送ったほうがいいですよね。
そのタイミングというのは、日経平均株価が暴落した後の暴騰です。
株式取引をしてるヒトには経験があるかもしれませんが、株価というのはよほど大きな問題がない限りは、暴落した後はある程度値ごろ感から、買い直しが入ることが多いです。
すなわち株価は暴落しても、ある程度戻しやすいということですね。
だから、利益は伸ばしたいのですが、利益が乗ったら利益確定をしなくてはなりません。
実際の値動きからルールを考える
2008年のリーマンショックのようなときには、ボラティリティが高くなり急落と急騰を繰り返します。
このようなときには、このコールの売り戦略というのは非常に危険なものになりますから、そもそもこの手法でトレードすべきではないと思います。
2008年の10月に4日連続の急落から、3日連続の急騰という場面がありました。
ちなみにこの時は、1,600円下落し、3日で1,600円戻しました。
実際の12C11000のプレミアムは、
10月21日 140円
10月28日 25円
10月30日 210円
先ほどの「トレードルールその1」のように20円程度のコールオプションを売る、すなわち10月28日時点で、25円程度でコールオプションを売っていたとしたら。
売り建て枚数が、1枚であっても、2万円程度のプレミアムを狙いに行って、210円まで高騰しているので、含み損が20万円程度になってしまうような状態でした。
これが、もし枚数が多くて100枚になっていた場合、200万円の利益を狙いに行って、2,000万円の含み損を抱えてしまうようなものです。
ぞっとしますよねw
だから、リーマンショックのような大きな下落になりそうなときにはオプション取引においては、絶対に売りポジションを持ってはいけません。
もしも、下落しそうだなあと思うのであればプットオプションを買えばいいのです。
そして、急落したら利益が取れるし、もしも急騰してしまったら、オプション取引における「買い」というのは、損益限定ですから、プレムアム分は支払うことになりますが、権利を放棄すればいいのです。
下がるから、プットの買い。
ああ、こんなにあがったのか。
やっぱりいらない。
と、オプション取引の場合はできるのです。
大統領選
トランプ大統領が当選を果たしたその日まで、世界中のニュースがヒラリークリントンの当選を確実かのような報道を、連日のようにしていました。
ヒラリークリントンが当選すれば株価は上がるとみられており、すでに前日まで株価は上昇基調でした。
トランプ大統領は当選以前から、過激な発言を繰り返し、株式市場や金融市場に置いて、マイナスにしかならないというような報道がされていました。
そして、トランプ大統領が当選し、日経平均株価は急落したのです。
日本時間午後3時、日本マーケットがクローズすると、1,000円以上も急落した日経平均は急反発し、次の日には前日の水準まで戻ったのです。
このときのコールのポジションは、初日の急落であっという間に利益が乗りました。
しかし、欲をかいて、もっと下がるのではないかと構えていたのですが、暴騰したことによって、持っていたコールの売りはすべてロスカットされました。
だからルールをしっかりと守るためにも、暴落して利益が載ったら、利益確定をするということです。
第3の条件
大きなイベントはポジションを持たない。
大統領選の失敗から、大きなイベントによって世界経済に影響が出るような予想がされる場合にはあらかじめ安全策をとる。
例を上げると、日銀やFRBなどの金融政策の改正がありそうな場合や、先進国での大統領選挙などです。
それと、中国とアメリカの動向にも注目しています。
イベントというのは先に日程が分かっているので、事前に安全策をとりやすいです。
このようなリスクのあるトレードというのは、避けて通るべきです。
こんなときは行かないと決めておく
ここまでで3つのルールについて話してきましたが、トレードしていると、インできるかどうか迷うところが出てきます。
条件に当てはまっているが、もしかしたら思惑とは逆方向に動いてしまうのではないかとか、大きなイベントを控えているけれども今のタイミングであれば大丈夫なのかなとか。。。
正直トレードにはあたりはずれは、誰にもわかりません。
しかし、迷った時や、嫌な予感がするときというのはいかないと決めておくべきです。
さらに、トレードをしていれば利益が出ていたのに、、、と後から考えることも投資をしているとたくさん出てきます。
しかし、この投資手法と言うのは安全面を限りなく重視した方法ということで何も後悔することはありません。
どうしてもポジションをとりたいときには、「より安全なエントリー」、「枚数を少なめ」ということを意識してトレードしていきましょう。
まとめ
今回は、コールオプションの売り戦略について話をしてきました。
しかし、今日話したことというのは、ポジションをもつ、トレードをスタートする、ハジメの部分だけしか伝えていません。
他には利益が乗ったときの利益確定のタイミングとか、そもそもオプション取引の売買の仕方、または、ケガをしそうになった時の対処法、実際には取引をするためにいくら必要なのか?
など、今回のコールオプションの売り戦略について、まだまだ話をしなければいけません。
次回は、オプション取引の売買の仕方ついて話したいこと思います。
今日もブログを読んでいただき、ありがとうございました。