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【5Gサービス開始】国際競争解説編(日本・米国・欧州・中国・韓国)

こんにちは、セントです。

今回は、5G技術の国際競争がどのようになっているかを話していきたいと思います。

日本では、5G技術が「これから始まる」とか、「何が変わるか」なんて話をしていますが、5G技術は未来の話ではありません。外国では、すでに商用サービスが開始されている国もあります。

ですから、どこの国がどのようなスタートを切っているか?日本は遅れているのか?という話をしていきます。

それでは、お付き合いください。

世界初の5G商業サービス化(米ベライゾン)

アメリカでは、2018年11月に5Gの周波数のオークションがありました。しかし、周波数オークションよりも早い段階で、アメリカ最大のベライゾンが、2018年10月から「Verizon 5G Home」を開始しています。

なぜ先にサービスが始まったかというと、ベライゾンは周波数オークションより前に、5Gで使用する周波数の権利を保有する企業を買収していたのです。

「Verizon 5G Home」はスマートフォン用ではなくて、「固定無線アクセス」と呼ばれる、家の中に置く端末を使用したサービスです。

これまでの、無線LANなどは工事が必要でしたが、「固定無線アクセス」は工事はなく、家に端末を置くだけで無線LANの環境ができあがります。

5Gではないですが、ソフトバンクの「ソフトバンクエアー」というサービスと原理は同じで、5Gで繋ぐのが「Verizon 5G Home」です。

提供エリアについて

電波塔などの関係から、新しいサービスが始まるときには、一般的には都会などの狭い地域から始まって、どんどんサービスが受けられる地域が増えていきます。

アメリカでは、ロサンゼルス、ヒューストン、サクラメント、インディアナポリスの4都市から開始されました。

ちなみに、

  • ロサンゼルス
    ハリウッドなどの富裕層が住む地域
  • ヒューストン
    宇宙開発施設のNASAがある地域
  • サクラメント
    カリフォルニア州で以前はゴールドラッシュなどで栄えて、今は半導体関係の生産地域
  • インディアナポリス
    製薬会社などのバイオ系で栄えている地域

かなり考え込まれた地域ですよねww

通信速度と基本料金

ベライゾンの提供したサービスを紹介します。

通信速度

最大で1ギガbps (4Gでは、ストレスなく通信できるのは10Mbps~30Mbps程度と言われています)4Gの最大で100倍近い速度ってことですねw

通常は300メガbps程度で、これでも今よりも10倍近い速さです。

料金プラン

契約開始から3ヶ月は無料。その後は、ベライゾンのスマートフォンの契約者は月額50米ドル。スマートフォンの契約がない場合は月額70米ドルで、「YouTube」と、「Google・Chrome・キャストウルトラ」または、「アップルTV4K」が無料でついてきます。

ベライゾンの本気

5G仕様ではなく、ベライゾン独自の仕様でサービスを始めたことが「世界で最初に5Gサービスを提供した会社」という称号をどうしても手に入れたいというベライゾンの気持ちが感じられますね。

ライバル「AT&T」

アメリカのナンバー2のAT&Tも、スマートフォン向けではありませんが、2018年12月にモバイルルーターによる5Gのサービスを、アメリカの12の都市で開始しました。

そして、AT&Tは「世界で初めての国際基準のモバイル5Gネットワーク端末」として、発表しました。

90日間の端末の無料貸し出しと、通信料金も無料にしました。

そして2019年春から、端末の値段を499米ドル、通信料金を15GBで70米ドルに設定しました。

アメリカでは、ベライゾンとAT&Tの競争からの、5Gサービスの提供開始になりました。

韓国の「世界初」への執念

SKテレコム、KT、LGU+の韓国三大通信業者も5Gの商用化には積極的でした。そして、2018年の2月の平昌オリンピックでは、なんと世界初の5Gの実証に成功したんです。

そして、ソウルなどの主要都市や、済州島などの離島でも、3社ともに5Gのエリアを作っています。そしてKTの黄会長は5Gで世界的リーダーになることを目標にしていて、「ミスター5G」と呼ばれています。

そして、2019年4月3日に3社同時に、5Gサービスの提供をはじめました。

この4月3日は、アメリカのベライゾンがスマートフォン向け5Gサービスの提供を始めた日でした。

もともと、韓国の3社は4月5日にサービスの開始という予定で発表していたんですが、ベライゾンが4月3日に発表するという情報を入手して、なんとか同じ日にサービスを開始しました。

そして、晴れて「世界初のスマートフォン向け5Gサービスの提供した会社」という称号を得たのです。

韓国3社とベライゾンの戦略の違い

サービスを開始した日は、同じ日でしたが、内容を見てみると戦略が全然違うことが見えてきます。

ベライゾン

ベライゾンは、ベライゾンの顧客に対しての料金プランを提案して、ヘビーユーザーや、「5G」というブランドで飛びつくユーザーに対して、他の通信業者に乗換えしないように、囲い込む戦略でした。

アメリカナンバー1キャリアらしい、「守りの戦略」という感じでしょうかね。

韓国3社の料金プラン

3社ともに、まったく新しい5Gの料金プランを準備しました。最も安いの料金プランは、3社とも5万5,000韓国ウォン(日本円で5500円程度)で、SKとKTは8GB、LGUは9GBのプランを提供しています。

SKは本当は、大容量で高額なプランで勝負をしようと考えていましたが、韓国政府からの要請で、低価格帯のプランが用意されました。

高額なプランでは、SKとLGUは、150GB以上のプランがあって、KTは使い放題のプランを用意していて、「攻めの戦略」をしているのがわかります。

欧州の5Gの取り組み

ヨーロッパには、フィンランドのノキア、スウェーデンのエリクソンなど、世界的な通信機器メーカーがあります。

そしてスウェーデンの大手通信業者テリア・カンパニーは、2018年12月にヘルシンキ空港で「世界初の5G空港」を実現したと発表しました。空港の中に、5Gの環境を作って、その中を警備ロボットが5Gの技術で稼働するというものでした。

自動操縦で警備のロボットを走らせて、旅行者に対してナビゲーションをしたり、撮影した映像などを管理センターに送信して管理しています。

電波が弱くなりやすくて、遠くまで飛ばすのが難しいですが、空港施設などの特定の建物の中で5Gを利用できるというのは、革新的な技術であり、今後も世界中で発展して行くでしょう。

野望に燃える中国

中国は2016年3月に発表された「第13次5ヶ年計画」の中で、2020年の5G実用化が目標になっています。そして、5Gで主導的な役割を担うこと、5G機器、マイクロチップ、ソリューション、5G基盤の開発、自動運転による自動車や鉄道などの領域まですべてのビジョンが示されています。

ファーウェイを代表する中国の通信機器メーカーの存在感は圧倒的で、5G技術においても、中国はアメリカよりも巨額の設備投資と基地局設置をしていると報告されています。

中国最大のキャリア、チャイナモバイルによると2018年にはすでに、17都市で5Gの試運転が始まっていて、すでに中国メーカーのスマホはほとんどが5G対応として発売されています。

中国は人口も多いので、サービスが開始されれば世界最大規模になることは間違いないでしょう。

日本は置いていかれてしまうのか?

ここまで見てくると、日本は5Gの実用化が遅いように感じてしまいますよね。日本では2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に合わせて、実用化を目指しています。

慎重な日本人の性格が出てますよねwすごくいいことだと思います。

2017年ごろから通信各社の独自の開発と、日本政府も支援する形で「5Gをどのように活用するか」という開発が進められています。

2019年4月に周波数の割り当てが行われました。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社はプレサービスとして、一般の人たちが5Gに触れられる機会を提供する予定です。しかし、日本が5Gにおいて遅れているというわけでもないのです。

その理由を説明していきます。

通信の進歩はみんなの悩みから生まれた

アナログ方式(1G)から始まった携帯電話は、音声が悪く、途切れ途切れで通話も困難でした。そして、デジタル方式の2Gが開発されて、それを解決しました。

さらに、iモードやEZwebなどのプラットフォームが生まれて、検索などのサービス利用の快適性を求めて、3Gがそれを解決しました。

さらに、動画サービスなどの大容量の通信が必要になって、4Gが開発されて、それを解決しました。

このように、みんなの悩みや、需要から、通信の技術が開発されて発達してきたというのが、通信システムの歴史です。

いま現在の、私たちの生活はどうでしょうか?

基本的に生活をする上で、困ることはあまり思いつかないですよね。もちろん、場所によっては電波が悪かったりすることもありますが、5Gが絶対必要か?といわれたら疑問です。

だから、日本の得意とする、「5Gをどうやって、生活に生かしていくか」というアイデアがすごく重要なんです。

5Gの商用化は、海外よりも遅くなっているのは確かですが、日本はまだまだ戦って行ける状況です。

大きく取り扱われたニュースでは、ソフトバンクとトヨタの事業提携などが話題になりましたが、NTTドコモは2019年3月時点で、他業種2,300社以上と開発パートナーを組んでいます。

裏では、すごい規模で動いているんですね^^

まとめ

今回は、世界の5Gサービスの開始の状況などを解説してきました。

日本は、すごく遅れているなんて結構言われているけれども、まだまだ日本企業もやる気マンマンです。

他の国のように、派手な動きは少ないですが、着実に研究開発を進めていて、日本の技術が世界最先端を走り続ける日もそう遠くはないでしょう。

日本人のアイデアが、世界中の人たちの豊かな生活につながりますように。。。

今日も、ブログを読んでいただきありがとうございました。





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