投資に必要な知識

【株初心者】自分で理論株価を簡単に計算できたら楽じゃない?

こんにちは、セントです。

今回は、自分で理論株価を計算しちゃおう!というテーマで話していこうと思います。

証券会社や、投資会社が目標株価がいくらだとか、理論株価はいくらだ、なんてニュースをよく見かけますが、あれってどうやって計算しているの?と、思いませんか?

特に、投資初心者の人はゴールドマンサックスが言うなら、あがるんじゃないか?とか、誰かがいっていることを信じちゃったりしますよね。

しかし、こっちの会社では目標株価は、1200円「買い」、もう一方の会社では「800円」売りなどと、反対のことを言うこともあります。

それはなぜなのか?その辺の話も深堀りしていきましょう。

そして計算方法も具体的に教えます。

【結論】計算方法

だらだらと説明はいいから、計算方法を教えてくれという人もいると思うので計算方法から話していきます。

結論から言うと理論株価を求める計算式というのは、無限にあります。

なぜならば、自分が思うように自由に作れるからです。

そこで今回は、投資初心者でもわかるように、簡単に求められる「ダイヤモンドZAI」の計算方法を解説したいと思います。

理論株価 = 資産価値 + 利益価値 + 成長価値



ダイヤモンドZAIでは、計算の仕方まですべて公開をしています。

そして、3ヶ月に1度上場全銘柄の実際の株価と理論株価の乖離率を発表しています。

それぞれの、求め方を解説していきます。

理論株価3分クッキング

まずは、なにも聞かずに材料を用意しましょう。

3分クッキングの要領ですね。

調べたい銘柄を決めたら
  • 業種
  • 株価
  • 一株あたりの株主資本
  • EPS(一株あたりの利益)
  • 売り上げの伸び率




東京電力(9501)の場合

 

1,業種と株価を調べる

業種は、『電気・ガス業』

株価は、『527円

 

一株あたりの株主資本EPS(一株あたりの利益)を調べる

最近では、どこの証券会社でもEPSの値は簡単に調べることができると思います。

アプリ内の「四季報」や「業績」などの欄に載っていると思います。

東京電力のホームページから、バランスシートの株主資本をみると「2兆8896億円」で、発行株式数が「35億4701万7531株」なので、2,889,600,000,000 / 3,,547,017,531 = 814.65…

また、Yahoo!ファイナンスではEPSは『145円』

  • 一株あたりの株主資本は、『814円』
  • 一株あたりの利益(EPS)は、『145円』

数字だけ見ればいいので、やはりアプリから数字を確認するのがいいでしょう!



成長価値(売り上げの伸び)

売り上げの成長率は『8.3%』です。

しかし、『電気、ガス業』の場合「値上げ」などが入ると、売り上げが結構伸びます

このままの伸び率で行くというよりは、ここから数年は、むしろ伸びないことも頭に入れていかなくてはいけません。

2020年3月期のコンセンサスは、-1.2%になっています。過去の数字を使うか、コンセンサスの数字を使うかは自由です。

オススメは、コンセンサスを使用することです。

何かの要因で、一時的に売り上げが爆発した可能性があるし、逆にこの先、大きな売り上げが見込める場合など、コンセンサス予想に組み込まれるからです。

ここでは『-1.2%』を使います。ちなみに、100%が基準になるので、-1.2%は、『98.8%』、5%の成長なら『105%』で計算します。



成長は何年分株価に織り込まれるか

ダイアモンドZAIでは、業種によって加算する年数が異なります。そして、それが「何年分株価に組み込まれていくのか」というのを、公開しています。

ZAIから引用

ここでは、『電気・ガス』なので折り込み年数は4年で計算です。

ちなみに、、情報通信系のソフトバンクなどは、10年ですから、10年分の成長と利益を見込んだ株価に近くなるということですね。

1年目は利益(EPS)、2年目は利益(EPS)×成長率、3年目は利益(EPS)×成長率×成長率、、、

という風に、「このままの成長でいけば、このくらいの利益になるだろう!」ということです。

そして、株価に織り込まれていくわけです。


実際に計算をしてみる

ZAIから引用

さぁて材料は揃いましたね。

  • 業種は、『電気・ガス業』4年
  • 株価『527円
  • 一株株主資本『814円』
  • EPS『145円』
  • 成長率『-1.2%(98.8%)』

計算式確認

理論株価 =

資産価値 + 利益価値 + 成長価値


理論株価

 = 814 ←資産価値
+ 145  ←1年目の利益
 + {145 * (98.8%)}  ←2年目の利益
 + {145 * (98.8%)^2}  ←3年目の利益
 + {145 * (98.8)^3}  ←4年目の利益

= 1384円

(『^』は乗積の意味です。5^2は、5の2乗です。)

目標株価は、1384円です。

そして、現在の株価は、527円なので乖離率は、

(理論株価-現在株価) / 理論株価 』でもとめられます。

このようにして、大まかな目標株価が求められるわけです。



目標株価の扱い方

この目標株価は、あくまでも「ダイヤモンドZAI」の計算方法です。

目標株価を計算する方法は、いくらでも考えていくことができます。

しかし、予想なので予想通りに動かないのもまた、相場です。

割高なのか?割安なのか?知る上では良い指標になると思います。

自分なりの、計算式を作っていくのもまた面白いものです。

是非、オリジナルの計算式を作ってみてください!

まとめ

今回は、ダイヤモンドZAIの理論株価の計算式を使って、目標株価を計算する方法をまとめてみました。

理論株価の計算方法を公開している会社はすごく少ないので、貴重なものだと思います。

なるべく、詳しく解説したつもりですが、わからないことがあれば、いつでも聞いてください。

今日も、ブログを読んでいただきありがとうございました。