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【香港】個人住宅市場は、世界一高い?香港の住宅や家賃事情について解説します。



こんにちは、Centです。

今回は、香港の住宅事情について話していきたいと思います。

東京都の約2分の1の面積に、750万人程度が住んでいます。

観光もすごく多いし、金融や、貿易などの拠点になることも多いので、実際にはもっとたくさんの人たちが住んでいると言われています。

中国とのビザラン(一度、中国に出てすぐに香港に戻ると、また新しく3ヶ月のビザが自動的にもらえるので、実質何年でも香港に居れることになります)

世界の他の地域に比べてゆるいので、ビザなしで香港で働いてる人もよく見かけます。(もちろん違法なので、見つかると捕まります)

また人口密度や面積なども見ていきましょう。

面積(㎢)人口密度(㎢/人)
香港1,1047,392,8006696
東京都2,1919,273,0004232
ロンドン1,5778,900,0005643
NYC7898,623,00010929
シンガポール7075,612,0007938
  • 香港はちょうど東京都を半分にしたくらい。
  • NYCと香港を比べると、面積は香港の方がやや大きい。

人口密度は、ニューヨークシティやシンガポールよりも人口密度は低くなっていますが、香港の6割が山や森などの自然なので、体感ではかなり人口密度が高いイメージになります。

政府が土地などを管理していて、毎年増えていく人口に合わせて土地を少しずつ解放して、住宅を新たに作っています。

そんな香港の住宅事情を深堀していきたいと思います。


香港のお家事情

 

世界最大の事業用不動産サービスと投資企業の一つであるアメリカのCBREが、世界35都市の個人住宅市場についてのリポートを発表しました。

リポートでは、香港の平均住宅価格は約963万香港ドル(約1億3,800万円)で世界一住宅の高い都市であることが分かったのです。

ベッドが1つ入る位の余剰半よりも小さな部屋がたくさんある中で、平均の価格が1億円を超えています。

だから、香港市民にとって住宅の購入はとてもハードルが高いことなのです。

そして、一般の市民はとてもじゃないですが一人暮らしなどできないので、政府に対して住宅を増やして家賃を下げるよう毎年のように抗議活動が続いています。


香港の住宅価格

 

香港や、中国では土地は購入できません。

簡単に言えば政府の持ち物です。

なので、日本のように土地と家を合わせていくらと言う計算にはなりません。

そして、香港ではスクエアフィートが用いられます。

500 ft² = 46.452 ㎡

賃貸住宅の平均価格は2万1800香港ドル(約31万1,000円)と平均が2万ドルを超えました。

高すぎる。。。。

高級住宅の物件でも5,360万香港ドル(約7億6,500万円)で上海の1,897万香港ドル(約2億7,100万円)の2.8倍という結果となった。

なんと、同じ規模の住宅を購入するのに、あの高いといわれてる上海の物件を3件も購入できる計算になります。

CBREは「地球上でもっとも不動産を取得するのが難しい市場」と香港を表現しています。

参考までに、この上で挙げた、コの字型のカラフルな住宅ですが、住宅的に広くはなく、さらにはあまり綺麗とは言えませんが、月額18,000香港ドルです。

日本円にして約250,000円程度です。本当に高いですよね。



一円でも安く借りたい一般人と、価格を下げたくない大家

 

香港や、中国では一般的に家賃が安ければ安いほど、家が汚く使われると言うデータがあるほど、借家を汚く使う人が多いようです。

そして、一般的にはきれいに使用してくれる日本人は、大家さんから歓迎されます。

たまに、日本人も含めた外国人が嫌いな大家もいるので、100%ではありませんけどね。

そして安く貸して、たくさん汚されてしまうなら、空き家で置いておいた方が良いのでは?と言う大家さんまでいます。

そこで、空き屋が一定期間あると課税される『空置税』の論議がされています。

人口に対して明らかに住宅の数が少ない香港では、このような空き家も実は多いと言われています。

それは、家賃が高すぎるからです。

一般的に、日本人よりも給料が少なめと言われている香港人ですから、日本人であるあなたが毎月300,000円家賃を払う感覚です。

どうですか?大変ですよね?

日本で300,000円クラスの家なら、タワーマンションなどのかなり高級な家も借りれますが、香港では平均的な家で、もちろん水回りはきれいとは言い難い家まであります。

住宅等に関しては、日本は世界最高レベルで清潔な環境です。

海外の安いホテルに宿泊すると、日本の自宅よりも汚いんじゃないかと思うホテルもたくさんありますもんね。


専門家の予想する上昇率

 

香港理工大学(The Hong Kong Polytechnic University)建築及房地産学部の智文也教授は「空き屋が一定期間あると課税される『空置税』が推進された場合、価格の上昇率は抑えられるが、年末までに5~10%は価格上昇になるだろう」と推測した。

しかし、度重なるデモによって観光客や、ビジネスで香港を訪れる数が激減しているので、ホテルの価格は2分の1以上の下落幅を記録している。

しかし住宅の価格や、家賃相場等はそこまで大きな変化をしていません。

ここで、香港の住宅価格の変動の指数である中原城市指数のグラフを見てみましょう。

http://www1.centadata.com/cci/cci.htm

このグラフを見る限り、あれだけ大きなデモが何度も起きているのに住宅価格事はほとんど影響していないと言えるでしょう。

しかし人口の流出や、資金や資産の流出によって、デモが落ち着いたとしても一時的には住宅価格が大きく落ち込むかもしれません。

チャートはダブルトップをつけており、一般的には価格の下落が始まる前触れに、このような形をつけることが多いようです。


まとめ

 

今回は、香港の住宅事情について話をしてきました。

平均的な家賃は、300,000円越えと言う破格的な家賃体系です。

もちろん物価も高く、一般市民にとっては大変住みにくい状態なのかもしれません。

また、経済自由度ランキングの最新版でも香港が世界一と言う数字が出ており、お金持ちにとっては住みやすいのかもしれません。

しかし度重なるデモなどで、香港の魅力がかなり薄くなってしまっているのも事実です。

そしてテナント等の家賃料が下がらず、客足が遠のいている現状から、飲食店の閉店ラッシュです。

今後どのような状態になっていくのか、注目したいところですね。

今日も、ブログを読んでいただきありがとうございました。