こんにちは、Centです。
今回は、香港市民のデモ隊が香港政府に要求している五大要求について、一緒に勉強していこうと思います。
香港のデモが起きているけれども、内容もわからず「なんか危ないなぁ」とか「戦争みたいで行きたくないなぁ」とか、そのような印象だと思います。
しかし、私のように香港に住んでいる日本人はたくさんいます。
もちろん日本人以外にも、香港人ではないたくさんの人種が香港には住んでいます。
だからこそ、今のタイミングであなたに知って欲しいんです。
そんな五大要求について一つ一つ話していこうと思います。
デモ参加者が掲げる五大要求について
デモ参加者はデモの目標として、少なくとも2019年8月から「五大要求(中国語: 五大訴求)」を掲げています。
このうち、政府は逃亡犯条例改正案の撤廃は受け入れたけれど、その他の4つに対してはほぼ応じていない状況です。
また、一部では「五大要求」に「警察組織の解体」を加えた「六大要求」や、「覆面禁止条例の撤回」を含めた、「七大要求」にまで発展してきています。
中国政府が市民の要求を受け入れずにデモが長引けば長引くほど新しい事件が起こったり、新しい条例ができて、市民からの要求は今後も増えていくでしょう。
逃亡犯条例改正案の完全撤回
そもそも、今回の香港の大規模なデモはもともと逃亡犯条例の改正に対するものであり、五大要求はここから発展したものである。
デモを受けて林鄭月娥行政長官(キャリー・ラム)は2019年7月9日に「改正案は死んだ、完全な失敗だった」と発言しました。
そして、9月4日には正式撤回を表明、10月23日には正式に撤回されたが、抗議側は「五大要求は一つも欠くことができない」として、デモを継続している。
民主化デモを暴動とした認定の取り消し
行政長官はデモを「組織的な暴動である」と非難しており、デモ参加者はこの暴動であるという認定の取り消しを五大要求の一つとしている。
デモをしている側としては、中国政府の息がかかった香港政府に対して、一方的な立法に対してデモをしているのであって、暴動ではないという意見は、ごく自然なものです。
行政長官も、最初はここまで大きくなるとは思わずに発言した内容だったのでしょう。
少し軽い発言すぎたのかもしれません。
逮捕されたデモ参加者の逮捕取り下げ
2019年9月2日の時点で逮捕されたデモ参加者は1000人を超えています。
デモ参加者は、逮捕されたデモ参加者の逮捕の取り下げを五大要求の一つとしています。
その場に居合わせただけで、デモの参加者ではない人や、未成年の小さな子供から老人まで、不当に逮捕されたと言う話がたくさんあります。
そして、逮捕された若い女性などは警察から性的な暴行を受けているなんて話もあるんです。
さらには、若い青年たちが謎の不審死を遂げたり、といった事件も出てきています。
だから、1日でも早く不当逮捕された人の味を自由にしてあげて欲しいところです。。。
最近では、逮捕される子供の数が多くなってきていて、逮捕される意味もわからずブルブル震える子もいる位です。
デモに参加しないように、子供たちの親への警告と圧力が狙いだとみられています。
独立調査委員会の設置
最近の香港警察は、デモ参加者に対し「劇薬入りの放水銃」や「催涙弾、実弾」による強制排除を行っており、負傷者が多数発生している。
これに対し抗議側は警察の対応を「過剰な暴力」とし、裁判官をトップとする、独立調査委員会を設置することを求めている。
確かに、至近距離から心臓をめがけて実弾を若者に撃ったりしています。
さらには、チムサーチョイ では、イスラム教のモスクに青いペッパースプレーが警察によって撒かれる事件もありました。
このような、警察の非人道的な行動を咎める人も、取り締まる人もいません。
すなわち、現在の香港は警察の好き放題になっています。
世界のどの国が、国民に向けて銃弾を発射して良いのでしょうか?いや、あってはいけません。
特に、香港と言う先進的な街で起こっている現場なのです。
だからこそ、デモ隊はそのような警察の好き勝手な行動を取り締まる機関を作るように求めています。
この要求が通らないと、中国は世界の先進国と肩を並べる事は絶対に無理でしょう。
そして、ビジネスや国際交流においても、信用される事は一切なくなるでしょう。
普通選挙の実現
香港には完全な普通選挙がありません。
私たち日本国には、選挙権があり、地域の代表や国の代表を国民の直接選挙によって決めることができます。
そして選ばれた代表の中から、内閣総理大臣等が選出されます。
しかし香港では、完全な普通選挙はありません。
香港トップの行政長官も、中国政府の息のかかった人の中から選ばれます。
これでは選挙の意味は何もありません。
ただの独裁政権です。
指導者の政策が市民から支持されないのは普通選挙・直接選挙の不実現によるものだとし、「諸悪の根源」であるとデモ隊は主張しています。
これに対して雨傘運動のリーダーだった周庭は、「中国政府の影響力が非常に強い香港で、普通選挙を求めることはもともと難しい」としながらも、「運動により、政治に無関心だった人たちが関心を持ち始めるなど、一定の効果があった」と発言している。
まとめ
デモ隊は、さらに警察組織の解体などを求め始めていますが、それは無理な話です。
そして、市民を拳銃で撃ったとか、子供を逮捕したという報道だけが表面化されていますが、デモ隊に囲まれてたくさん殴られた警察は、しょうがなく自己防衛のために拳銃を発砲したりした映像も流れていて、どっちもどっちになっています。
デモに近づかないことと、デモの予定をしっかりチェックして、事前に回避してください。
日本で、この報道をみている人は、日本が選挙権があって、人権が守られていることに、感謝して欲しいものです。
今日も、ブログを読んでいただきありがとうございました。