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【株式初心者】株を発注するときの「板」はなぜ思い通りに行かないのか?





こんにちはcentです。

投資をしたことがない人にとっては「板」って何?っていう人もいると思います。

だから、まずは板の説明をしてから本題に入っていこうと思いますね。


「板」って何?

 

画像を見て説明したほうが早いと思うので、そちらで説明していきます。

赤で囲んだ部分がその値段で買いたい人

青で囲んだ部分がその値段で売りたい人

黄色で囲んだ部分が現在の値段になります

買いたい人と売りたい人の値段が一致したときに売買が成立します。

これを「板」と呼びます。

現在では、どこの証券会社でも使うことができて、さらにはこれがないと売買できない人までいると思います。

ここからは、板の歴史と、動き方の考え方を学んでいきましょう!


板の歴史

 

現在のネット証券が提供するツールの中には欠かせない存在となっている「板」ですが、じつは、以前は証券会社だけに公表されていたものなんです。

驚きですよねw

証券取引所の会員じゃないと見れないものでしたが、ありがたいことに今では、自宅で誰でも簡単に見れるようになりました。

このようなツールとして登場する前は、板に人気があり過ぎて、証券取引所の会員証を取るために会員価格が高騰して、バブルの時代には会員にはなかなかなれなかったそうです!!

しかし、当時はリアルタイムではなく、相当なタイムラグが生じていました。

そもそも、「板」情報自体が会員以外には非公表と言う状態だったので、証券会社の顧客にはわからないことになっていました。

ところが、顧客に頼まれるとどこの証券会社も、注文欲しさにその板情報を伝えていたと言う時代でした。

タイムラグが生じているので、今でこそ、リアルタイムで更新されないと、あまり利用できない情報ですが、その当時はそれでも大変貴重なものでした。

先人の方達おかげです、、、ありがたや。。


特別なサービス

 

時代の流れはあるけれども、当時は『面倒なことをしてまで板情報を調べて、お客様に伝えること=特別なサービス』と言う扱いだったんですね。

だから、顧客のほうも、「担当者に特別に板情報をもらった!」と言うことで、お礼に、株式の発注を行うといった感じになっていました。

今では信じられないでしょうけど、昔は窓口や電話による発注システムが基本だったので、担当者と顧客の繋がりは、相当なものだったんです。。

もちろん、手数料も今のネット証券とは比べ物にならないくらい高額でした。

便利な世の中になりましたねぇ。。。

続いては、板の特徴や癖について話していきたいと思います。


寄り付き前は気にしないほうがいい

 

「板」をリアルタイムに、自由に見れるようになったので、投資家にとっては便利になったとはいえ、朝の寄り付き前の板情報にはちょっと注意が必要です。

東京証券取引所だと、朝の8時5分からみんなのオーダーが板に反映され、8時半ぐらいになると板も安定し始めます。

ちなみに、売買されていないのにオーダーが反映されることを「気配」と言いいます。

しかし、実際に9時になると、気配とはかけ離れた値段で寄り付きを迎える事が、たくさんあります。

理由は簡単で、機関投資家等は大口の注文を出す際には寄り付きの直前で、注文を出すという特徴があります。

板をじっくり見ていればわかりますが、午前8時59分45秒くらいから激しく動きます。

先に注文を出してしまうと、、、

板の情報が他の投資家にも分かってしまい注文をぶつけられてしまう可能性があるからです。

注文をぶつけると言う表現は独特ですが、10,000株の買い注文に対して、同じ値段で10,000株の売り注文を出します。

そうすることによって、大口投資家によって捻じ曲げられた値段が相殺され、実際の気配というのを知ることができてしまうのです。

この注文を、後から取り消すこともできて、他人にヒントを与えてしまうような状態になってしまうのです。

オープン前から戦いは始まっているんですねww


順番待ちにならない

 

寄り付き前の最後の1分で板の気配が大きく変わるのは、いつものことです。

そして通常の注文の場合、注文を出した順から優先的に売買が行われていきます。

しかし、、、

寄り付き前に出された注文は、8時5分であっても、1分前の8時59分であっても、同じように扱われます。

だからこそ、後出しジャンケンの方が有利だったりするんです。

みていると面白いので、是非、今度寄り付き前にじっくりみてみてくださいね!


板はどちらに動くのか?

 

考えてみれば、これが本題というところでしょうか!

板を見て、どっちに動くかわかれば、投資を有利に進めることができるのは、間違いないですよね!

しかし、個人投資家を見ていると、板がどちらに動きやすいかと言うのを「感覚的」に見てしまっている人が多いように思います。

どういうことか?というと、「板」の画面を見たときに、「買い注文」がたくさん入ってるから、株価は上がりそうだなとか、「売り注文」が多いから株価が下がりそうだと考える人がたくさんいますよね。

でも実際の株価と言うのは、その通りになってくれないものです。

じつは、この考え方は、逆なんですww

なぜだと思いますか?

少し考えてみましょう。



_ー_ー_ー考え中ー_ー_ー_ー



答えは、場中に見る「板」はほとんどが「指値注文」だからです。

ん?どういうこと?

本当に売買をしたい人は「指値」をしません!成り行き注文で売買をしますよね。

例をあげると、、、

少し離れたところに大きな買い注文があったりすると、プロのディーラーは「大きく売り」を出しても、「大きく値段が動かない」ので安心して発注ができます。

その買い注文のおかげで、売り注文を吸収してくれるんですね。

先ほども言った、注文をぶつけるわけですね。

「買い注文」が厚ければ、安心して売れるし、「売り注文」が厚ければ、思い切って買うことができるわけです。

個人投資家には、なかなか難しい感覚ですが、プロのディーラーたちは常にこのように考えています。

だから、基本的には、「板」が厚い方、厚い方に株価は進んでいくのです。

だから、初心者が思う、「買い注文」が多いから上がる、「売り注文」が多いから下がると言うのは、間違っていて、逆なんですよね。。。


まとめ

 

今回も少しマニアックな話になってしまいましたが、「板」の事について知っておくのは絶対にプラスになります。

どちらに動きやすいのか?と言うのも1つの売買の目安になると考えています。

このような、マニアックな裏技と言うのは投資においてたくさんあります。

裏技によって勝ち続けることもあるし、裏技が効かないこともあります。

でも、知っているか知っていないかの差は大きく出てしまいます。

ちなみに、ソフトバンクの「板」は売り注文がたくさんあるので、大きな買いが入りやすい状態だということですね。

今回の、話があなたの投資生活にプラスになりますように!