こんにちは、Centです。
今回は、ヘッジファンドとは何?ってことについて、話をしていきたいと思います。
先日、知り合いからヘッジファンドって何?と聞かれたので、わからない人もいると思うので、そのときに教えたことをシェアしようと思います。
そもそもヘッジとは(回避する)という意味があります。
そして、ファンドとは基金という意味なので、「みんなからお金を集める」という意味ですね。
ヘッジファンドとはどのようなものなのでしょうか?
また、ヘッジファンドの売買手法は、個人投資家の投資のヒントにもなりやすいので、
「こんな利益の取り方があるのか!」
と、少しでもあなたの投資のヒントになればいいなぁと思います。
そんな、ヘッジファンドについて深掘りして、解説していきますね。
それではどうぞ!
ヘッジファンドの特徴解説
債券や株式というのは、上昇するときも、下落する時もあるので、ヘッジファンドというのは、そんな金融商品のマイナスを回避するための手段の1つです。
投資信託などの場合TOPIXなどの指標(ベンチマーク)を上回ることを目標としているのに対して、ヘッジファンドは「絶対収益」を目標にしています。
利益のためなら、空売りもするし、ちょっと攻めた投資の仕方をしますよ!ということです
株式投資だけではなく、債券、通貨、先物、不動産など様々な角度からアプローチして投資します。
投資信託が、個別証券の保有を基本の投資方針にしているのに対して、ヘッジファンドは、空売りや先物、オプション、スワップ取引などのデリバティブ(金融派生商品)や、未公開株なども活用します。
また、お金の集め方も投資信託とは違います。
投資信託は、多数の投資家の資金を集めることを前提に運用されています。
これを「公募投信」といいます。
しかし、ヘッジファンドは少数の特定の人たち(機関投資家や富裕層など)を相手に作られた「私募投信」です。
ヘッジファンドの絶対収益
絶対収益と言うのは、株価が上昇している局面でも、下落している局面でも、横ばいの局面であっても、利益を出すことに全力を注いでいるということです。
だから、自分のポートフォリオの中で日経平均株価などに連動しやすいと考えているのであれば、下落しそうな局面や、横ばいで推移しそうな局面では、ヘッジファンドを組み入れるという考えはアリだと思います。
とはいえ、何でもいいからファンドを買えば良いと言うことではありません。
ヘッジファンドの種類
ヘッジファンドの売買方法について解説をしていきます。
私たち個人投資家であっても、ヘッジファンドの売買方法というのは、投資で使えるものばかりだし、考え方も学べるので、じっくりと読んでみて下さいね。
ロング・ショート戦略
ロング・ショートはそのままですが、株式のロング(買い持ち)とショート(売り持ち)のポジションを同時に取る伝統的な手法です。
割安と判断すれば買いを入れ、割高な銘柄を売って、双方の株価が修正された時点でポジションを解消して利益を得る方法です。
相場全体が大きく動いても、片方のポジションがヘッジの役割を果たすので、一方的損失を被るリスクが低くなります。
アービトラージ戦略
アービトラージ(裁定取引)の基本戦略は割安な投資対象を買って、割高な投資対象を売ることで、その両方のポジションを同時に同じ金額建てることが基本です。
そして、買いと売りのポジションを同時に決済することが基本です。
買いと売りを入れて、合計でプラスにしようという考え方ですね。
グローバル・マクロ戦略
グローバル・マクロは単にマクロとも呼ばれ、世界経済の見通しを基に、世界中で株式やコモディティーなど多様な現物・先物のポジションを取ります。
ただ、当てが外れて、見通しが狂うと大きな損失が生じるてしまうので、必ずしもヘッジが効いているわけではありません。
投資分散のための選択肢のひとつという位置づけになっています。
有名投資家の「ジョージ・ソロス」氏の「クオンタム・ファンド」などが有名ですね。
レラティブ・バリュー戦略
レラティブ・バリューは、株式と転換社債など似通った金融商品で、割高・割安なものを売買する点でアービトラージと似ています。
しかし、アービトラージ(裁定取引)は「異常値」に注目するのに対して、レラティブは「価格がいずれ収束する」という考えを元にしています。
だから、市場全体が大きく変動するような局面では、利益を上げるのは難しいといわれています。
マルチ・ストラテジー戦略
マルチ・ストラテジーは、レラティブ・バリューやグローバル・マクロなどの複数の戦略をひとつのファンドにしたものです。
大型ファンドが採用するケースが多いですね。
広くリスク分散ができるので、機関投資家の利用が多いです。
マーケット・ニュートラル戦略
マーケット・ニュートラル運用とは、買い建て(ロング)する金額と同額の売り建て(ショート)を行う手法です。
基本的には、割安な銘柄を買い建て、割高な銘柄を売り建てるスタンスで運用します。
相場が上がっても下がっても、全体の動きによる影響を受けることなく、利益を出そうとするところから「マーケット・ニュートラル」という呼び方が使われます。
買い建てと売り建ての両方で収益が得られる可能性がある反面、見通しが外れた場合は、両方で損失が発生する可能性もあります。
イベント・ドリブン戦略
イベント・ドリブンは、企業のM&Aなどのイベントが起きるときに、株価の異常値を収益機会にする戦略です。
最近あった例として、日産が筆頭株主になるとして三菱自動車の株価が高騰しましたが、これを大きな投資チャンスとして狙うということですね。
マネージド・フューチャーズ戦略
マネージド・フューチャーは、その運用元の商品投資顧問業者の頭文字をとってCTAとも呼ばれています。
原油や穀物を始め、世界中のあらゆる指標からそれぞれの相関関係を高速コンピュータで割り出して売買する。
リーマン・ショック直後も上昇を続けたことで注目され、今も投資残高の1割強を占めるなど人気があります。
ディストレスト
ディストレス戦略は、破産した、もしくは、破産しそうな企業や国の株式、不動産などの資産、債券を極端に安く買います。
その後、収支改善や再生ファンド介入などで価格が回復したときに利益を得る手法です。
アルゼンチンのデフォルトやギリシャ危機などのときに、国債を大量に買い集めて、その後の和解で多額の利益を得たことで知られています。
倒産や破産をしてしまった場合、投資資金はなくなってしまうので、個人的にはあまりオススメしない投資方法です。
ただ、爆発力は相当なものです。
他にも
他にも、たくさんのヘッジファンドが存在していますが、上で挙げたような手法をとるのが一般的です。
また、全てのヘッジファンドが下落局面などに強いわけではないので、その辺も注意が必要です。
どのように ヘッジファンドを選ぶか
ヘッジファンドを運用する、ファンドマネージャーがどのような考えで資金を運用しようとしているかと言うのが1番重要です。
通常のヘッジファンドでは、資料を出していて、株式や債券などの運用成績や、相関性などを数値で提供しています。
ヘッジファンドによって、やり方が変わってくるので、指数が大きくマイナスになった年に、30%以上プラスを出したヘッジファンドもあります。
また、これと同じヘッジファンドでも、指数が右肩上がりになった年でも、運用成績がマイナス3.3%なんて年も、ありました。
まとめ
今回は、ヘッジファンドについて解説をしてきました。
投資初心者さんはすぐに結果を求めようとします。
しかし投資で1番よくないのは、投資がうまくいかないからといって、簡単に諦めてしまうことです。
上下に動く相場は、どんな時でも勝つ人もいれば、負ける人もいます。
自分の投資戦略が、その時の相場に合っていないだけかもしれません。
相場に合っていないのか、戦略自体に問題があるのか考えるのはとても重要です。
投資を始めたばかりの人は、なるべく小さな取引を心がけて、いろいろな手法を試してみるのもいいと思います。
そして、「これは勝てる」と思った手法を何度も繰り返すことです。
あなたの投資成績が、少しでも良くなりますように。
今日も、ブログを読んでいただきありがとうございました。