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【アメリカ・イラン問題】関係は悪化するのか?日本経済への影響を解説!

セント

こんにちは、セントです。

今回は、アメリカとイランの問題で、日本経済に与える影響について、考えていきたいと思います。

やっぱり、戦争が始まりそうになって、死傷者がでるのは、気持ちのいいモノではありませんね。。。

イランもアメリカに対して、「また攻撃するなら、ドバイなどの他国を攻撃するぞ」なんて発言もあったみたいで、当事者だけじゃなくて、他の国にも影響や、恐怖を与えるようなことになっています。

それじゃ、日本はアメリカからも、イランからも距離的には離れていますが、日本経済に与える影響はどのようなものがあるか、話していこうと思います。

海外の出来事で、自分には関係ないと思っていると投資において大きな損害を被ってしまうかもしれないので、少しこの件について深掘りしていきます。

それでは、今日もお付き合いください!



ニュースを確認してみよう

イラクにある米軍の駐留基地2か所が、イランから数十発の弾道ミサイルによる攻撃を受けたと発表した。1月3日に米軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害したことに対する報復措置であり、今後の展開次第では米国とイランとの間で大規模な軍事衝突が発生する可能性もある。また、二国間の問題に留まらず中東情勢全体が不安定化する可能性も警戒される状況になっている。

yahooニュースから

攻撃されたことに対しての、報復措置ということで、今回の攻撃になったわけですが、意外にも両国とも戦争はしないという発言を残しています。

アメリカの、圧倒的な軍事力がありますからイラクにとっても戦争は避けたいというのが本音なんでしょうが、アメリカに対する考えは変わらないでしょう。

🔽憎しみに溢れた、イランのアメリカに対するマインドも確認しておきましょう!

日本から、離れた国同士の戦いですが、日本経済にはどのような影響があるのか、今回は、日本経済にスポットを当てて解説していこうと思います。



原油の高騰リスク

中東地域での地政学リスクいえば、直接的な影響が及ぶのが原油価格の高騰が考えられますね。

NY原油先物価格は、年初の1バレル=61.68ドルに対して、8日には一時65.65ドルまで、一週間も経っていないのに6.4%の急騰

東京商品取引所(TOCOM)のドバイ原油先物価格も、昨年末の1キロリットル=4万2,920円に対して、1月8日の取引では一時4万5,320円まで値上がり(約2400円上昇)

これは、1リットル当たりの原油調達コストが、昨年末からの1週間で既に2.4円上昇していることを意味します。

あまり、ピンとこないかもしれないので、もう少し詳しく深掘りしてみますね。



ガソリン価格高騰

アメリカ政府は、2019年5月にイラン産原油の禁輸制裁を実施しました。

あまり知られていませんが、イランからの原油供給がなくなったとしても、世界の原油調達に関しては大きな影響が生じる訳ではないんです。

ところが、イラン革命防衛隊は、ホルムズ海峡で艦船や石油タンカーの攻撃に踏み切る可能性も示唆している。

これが、一番面倒なことなんですよね。。。

簡単にいえば、イランをいじめるなら、他の国が石油を運んでいるのを攻撃したりして、みんなに迷惑がかかるようにするぞ!とアメリカの制裁に対して脅しをしています。

ホルムズ海峡を封鎖するのではないか?という警戒感から、原油価格は急騰しています。

もしも、実際にホルムズ海峡が、閉鎖されるようなことになれば、日本経済は、大きなダメージを受けることになります。

原油というと、車のガソリンなどを思い浮かべますが、衣類や、というレットペーパーなどの、生活必需品や、暖房器具や、冬でも野菜などの栽培が可能なビニールハウスなどにも影響が出ることになります。

🔽こちらの記事は、石油の詳しい知識から、投資方法まで完全解説しています。



補足解説:ホルムズ海峡

世界の原油供給の2割程度が通過する「チョーク・ポイント」と言われる要衝だが、日本の主な原油調達先である

  • サウジアラビア
  • UAE
  • カタール
  • クウェート

などが出荷する原油も、この地域を通過して日本に届けられます。

黄色枠の「ホルムズ海峡」を邪魔されると、石油の供給に大きな影響が出るわけですね!

石油の備蓄制度があるので、急に原油が確保できなくなり、日本経済の活動が止まるといった事態は、なかなか起きない事なのですが、原油価格の高騰だけでも大きなショックが想定されます。



生活への影響:ガソリン価格

TOCOMのガソリン先物価格(期近物)は、昨年末の1キロリットル=5万9,200円から1月8日には6万2,400円まで値上がり

1週間で1リットル当たり3.20円の値上がりになっている。

「石油製品価格調査」によると、2019年12月30日時点のレギュラーガソリン全国平均価格は1リットル=150.1円となっている。

ちなみに2019年は、150.4円が年間高値だったが、今年は1月中に昨年高値を上回る可能性も十分にあり得る話ですね。

ガソリン小売価格の160円台乗せの可能性も浮上することになる。

日本ってこんなにガソリン価格、高くなってたんですね。。。

ずっと海外住みなので、小売価格まであんまり気にしてなかったです!

ガソリンの家計負担(2人以上世帯)だと、ガソリン価格が10%上昇すると、月505円、年6,060円程度の負担増になる計算になる。

特にガソリン購入量は人口規模が小さい市町村ほど大きくなる傾向にあるため、公共交通機関を利用しづらい地方都市の家計にとっては、負担が拡大し易くなる。

田舎の方が、影響受けるよ!ってことです。

消費増税直後の影響もあり、ガソリン価格高騰は、個人消費にマイナスの影響を及ぼすことになる。




ドル円相場の円高

地政学リスクの上昇によって、安全資産と言われる「円」が買われやすくなって、円高になることが予想されます。

円高と言うのは、基本的には日本企業にとってマイナスになると言われているので、企業の収益への影響と言うのも避けられなくなってしまいます。

既に衰退が始まっていると言われている日本経済ですから、このような事態になってしまったら、他の指数よりも大きく下落する可能性も高いです。

最近のトランプさんの発言をまとめてみる

何といっても、トランプ大統領の発言1つで上がったり下がったりするような相場ですから、トランプ大統領の発言はチェックしておかなければなりません。

そこで最近のトランプさんの発言を箇条書きでまとめていきたいと思う。

  • イラン攻撃に関する議会通告はツイートで十分
  • われわれはミサイルを所有しているが、使用はしない
  • イランが前進し繁栄できるようなディールが必要
  • イランにさらなる経済制裁を課す
  • NATOには中東にもっと深く関わってもらう
  • 中東産の原油は必要ない
  • アメリカは平和を受け入れる用意がある

挑発するような発言も含まれていますが、全体としては戦争をしないと言う方向に動いているような気がします。

もちろん、世界中の国々の戦争なんて起こる事は歓迎しないので、戦争に向かっていくと言う事はなかなか考えにくいでしょう。

新たな動きによって、一時的に相場が大きな下げを見せるかもしれないですが、次の日は何もなかったかのように上げ相場になるということを繰り返すような気がしますね。

これは私の見る感覚であって、必ずこのようになると言うわけではないので、投資は自己判断でお願いいたします。



笑えないTwitterでのやりとり

番外編として、トランプ大統領のTwitterでのやりとりを紹介します。

ブラックジョークを通り過ぎた内容を見てみましょう。

トランプ

イランは絶対に核兵器を持てない!

イラン

イラン核協議を脱退してくれてありがとう!

おかげで、もうすぐ持てそうだよ!

いやいや、全然笑えないから。。。

しかも、Twitterの広報担当者は6日、イランに関するトランプ大統領のツイートは同サイトの規則に違反していないと述べた。

公式に発表するのかい!!って突っ込みたくなっちゃいますねw



まとめ

今回は、アメリカとイランの問題から、日本経済にどのような影響があるかと言うのを見てきました。

とにかく、中東の辺で何か大きな問題が起こると、原油価格に直接影響し、私たちの生活にも大きな重荷になってくると言うことです。

そして長引けば長引くほど、円高、株安、企業の業績が悪くなるなどのマイナス面が増えてきてしまいます。

今後どのような関係が続いていくか分かりませんが、アメリカがイランに、にらまれている以上、仲良くしている日本も標的にされる可能性もあります。

特に、今年2020年はオリンピックも控えているので、テロ対策などにも力を入れてほしいと思います。

早く収束してほしいですね。

それでは、またお会いしましょう。




https://cent-hk.com/2019/07/24/%e3%80%90%e3%82%b7%e3%82%a7%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%ac%e3%82%b9%e9%9d%a9%e5%91%bd%e3%80%91%e3%82%b5%e3%82%a6%e3%82%b8vs%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab/