こんにちは、Centです。
今回は、新型肺炎を投資家目線で見ていきたいと思います。
みなさんも、謎の肺炎が世界中で流行り始めて、怖い思いをしてると思います。
しかしながら、投資家であるために、やはり投資と言う目線で物事を見る必要が出てくるわけです。
今回の、新型肺炎であっても、大災害、戦争など、人に対して起こるマイナスの事と言うのは、相場の世界でも大きな値動きとなって現れます。
正直、投資家はそういった人の不幸をお金に変えているといって批判されそうですが、反論はできません。
しかし、投資家でない人と同じように、病気は怖いし、災害にも遭いたくないし、家族や友人もずっと健康に暮らしてほしいと思っています。
相場は、値動きがないと稼ぐことができないんですよね。
だから、このような大きな出来事が起こったときに、値動きがあるのでその「タイミングが被ってしまう」ということです。
だから、今回は投資家と言う目線で、今回の新型肺炎について考えていきたいと思います。
まずは、中国の対応はどんな感じなのか?みていきましょう。
それでは、今日もお付き合いくださいね。
湖北省武漢の閉鎖対応
「新型コロナウイルス」の感染が広がる湖北省武漢市が、2020年1月23日に、封鎖を決めました。
24日からの、「旧正月大型連休の開始を控えいる」にもかかわらず。
現地時間23日午前10時には、地下鉄・バス・客船といった公共交通機関の運行を停止。
12月に新型ウィルスの発見があり、12月から対策をしているので、中国政府にしては、思ったよりも早い行動であったと考えています。
2003年SARSの対応比較
2003年のSARSの時は、11月に発覚し、実際に動き始めたのは翌年2月になってからのことでした。
その間に中国は、情報をシャットアウトして病気を隠そうとしていました。
まぁ実際には、今回も、中国国内の人たちにニュースが出回ったのは、1月15日を過ぎてからと言うのが実際の話です。
報道もされていましたが、たまたま日本に遊びに来た中国人は、日本に来てからこの病気のことを知ったと言っていました。
武漢の動き
空港や鉄道駅も一時閉鎖し、市内のヒトの移動も制限する動きに出ました。
武漢は、人口1000万人超を抱える中国中部の一大商業・工業都市です。
東京23区が、人口900万人ちょいなので、すごい人数を封鎖しているというのは、わかると思います。
- 食料などの物資不足が深刻化している
- 鉄道駅に人が殺到し、混乱している
- 病院は、入れないくらいの人が押し掛けている
- 病院の医者は、何日間もほぼ不眠不休で働いている
などの情報が伝わっているので、仮に短期的な封鎖解除が見込めない事態となれば、地域経済は相当深刻な打撃を受けることになるでしょう。
新型肺炎の主要テーマ
新型肺炎の主要テーマ株は、製薬・医療関連です。
中国A株市場では、ECMO(体外式膜型人工肺)関連銘柄が急伸しています。
国家衛生健康委員会が発表した最新数字を見ると、新型コロナウイルスの感染者数は、1月24日時点で830人と、24時間前の390人の増加。
感染者の所在地は25省・直轄市・自治区に広がっている。
死者は全体で26人、重症は177人。
中国本土以外では日本、韓国、タイ、米国、台湾、香港、マカオで感染事例が確認されている。
武漢は自動車・ハイテク産業の一大基地
新型肺炎の感染拡大は、中国内全体の空港・航空銘柄やホテル、カジノを含む旅行、消費など各銘柄にとって逆風です。
武漢市の事実上の封鎖で、同市に拠点を置く全ての企業への影響が避けられない見通しとなった。
新たな“車の都”として期待値の高い武漢経済技術開発区や、武漢東湖新技術産業開発区を抱える武漢市は、自動車、ハイテク産業の一大基地なんです。
- 東風ホンダが、武漢を本拠地
東風汽車集団(00489) - 通信機器メーカー
武漢長江通信産業集団(600345) - 民営光学メーカー
武漢高徳紅外(002414) - ドラマ・スポーツビジネス
武漢当代明誠文化(600136)
などは、ハイテクパークの東湖新技術産業開発区に本社を置く。
武漢の商業分野
武漢にある、有力な企業をみてみます。
- 武漢武商集団(000501)
- 武漢中商集団
- 武漢中百集団(000759)
- 武漢市漢商集団(600774)
今のところ、交通封鎖措置がいつ解除されるかは見通せず、状況次第では各社のビジネスに大きく影響しそうですね。
ECMO銘柄「江西三キン医療科技」が急伸
武漢大学中南医院で、ECMO(体外式膜型人工肺)を用いた処置が行われ、患者1人の生命が救われたとのニュースがありました。
A株市場では2日連続で、江西三キン医療科(300453)をはじめとする関連銘柄が急伸する展開となっていました。
ECMOは重症呼吸不全に対して用いられる治療方法です。
人工肺とポンプを用いた体外循環型の医療機器。
ECMOを用いた新型肺炎処置の成功事例はこれが初めてという。
人口肺機器を扱う中国国内の医療機器メーカー
- 天津匯康医用設備有限公司
- 西安西京医療用品有限公司
- 西安通標医療器械有限公司
- 上海祥盛医療器械廠
- 寧波菲拉爾医療用品有限公司
の5社となっている。
上場企業に目を向けると、うち寧波菲拉爾医療用品の株式51%を保有する江西三キン医療科技が、代表的なECMOテーマ株となる。
また、包頭東宝生物技術(300239)は18年年報において、人工心肺機器に用いる代用血漿(血漿増量剤)用ゼラチン剤の開発を主要プロジェクトとして明記しており、この分野の開発を進めているもようです。
アメリカバイオ急伸もワクチン実用化はまだ先
新型コロナウイルスに対するワクチンが今のところ存在していません。
しかし、製薬セクターで注目されるのは、中国当局や武漢の医療機関のガイドラインに掲載された新型肺炎用の医薬品(オセルタミビル、バンコマイシン塩酸塩、アジスロマイシン、モキシフロキサシン塩酸塩錠、セフトリアキソン、インターンフェロンαなど)関連銘柄。
- 広東東陽光科技控股(600673)
- 浙江海正薬業(600267)
- 浙江医薬(600216)
- 石薬集団(01093)
など各銘柄がこれに含まれる。
アメリカ株式市場の関連銘柄
新型コロナウイルスのワクチンの開発期待から、米株式市場ではノババックスや、米国立衛生研究所(NIH)との協力を明らかにしたモデルナといった一部バイオテク銘柄が一時買われる展開となった。
ただ、短期的なワクチンの実用化は期待しにくいもよう。
NIH傘下のNIAID(国立アレルギー・感染症研究所)のアンソニーS.ファウチ所長はCNNのインタビュー
「すでに研究を開始し、数カ月後に第1相臨床試験に入る」
との可能性を示しながらも、
「ワクチン生産が始まるのは早くても1-2年後になる」
との、見解を示している。
武漢肺炎の蔓延とは、裏腹にワクチンが出来上がるのは、まだ先の話になりそうですね。
まとめ
今回は、武漢肺炎の問題から、投資家目線で関連銘柄などを考えてきました。
主要は、バイオ関連株ですね。
さらに、武漢に本拠地を置くクルマ系関連の銘柄は、隔離されてしまっている以上、相当なダメージを受けるでしょう。
さて、これらの銘柄で日本株に影響が出そうなのは、あとは探すのは容易ですね。
今回の記事が、あなたの投資に少しでも、生かされますように。。。
それでは、また!