こんにちは、Centです。
今回は、暴落、暴落というけどみんな実は、暴落の種類をわかっていないんじゃないか?と思い、今回この記事を書いていこうと思いました。
先日友人と、暴落が起こる理由について雑談をしていたんですが、そもそも暴落が起こる理由がかなり曖昧でした。
だから、暴落には種類と特徴があるんだよって話をしていました。
そこで今回は、その時の話を、深掘りしてシェアしていきたいと思いました。
それでは、今日もお付き合いくださいね。
経済が理由での暴落(金融不安)
暴落原因を3つに分けるとしたら、1つ目は、経済的な理由からの暴落です。
これが、一番エグい下げ方をします。
「リーマンショック」などがそれにあたります。
一番警戒しなければいけないとしたら、この経済的な理由からの暴落です。
この20年で起きた暴落28回のうち、12回がこのリーマンショックの間に起きたものです。
これらを、わたしは経済的暴落と位置付けしています。
暴落といえば、経済的暴落が歴史にもたくさん残っていますね。
経済以外が原因となる暴落
次に考えなくてはいけないのが、経済以外に起きる暴落です。
東日本大震災とか、NYの同時多発テロとか、アメリカのイラン攻撃とか、コロナウイルス肺炎とかがこれに該当します。
経済的な理由が直接的な原因になっていないので、非経済的な暴落としましょう。
以前は、この2つだけで暴落の説明は、済んでいました。
しかし、最近の暴落から、もう1つ暴落の種類に加えなければいけなくなってきました。。。
原因不明の暴落
原因が特定しづらい暴落がここ最近増えてきましたね。
市場の内部要因もあるので、経済系といえば、経済系に入るかもしれません。
しかし、これが原因だと指摘できる経済系暴落と違って、原因が特定しづらい暴落です。
この3つのパターンをとりあえず頭に入れておきましょう。
次のパートでは、「暴落の特徴」をまとめていきたいと思います。
しっかり読んで、暴落に強くなりましょうね。
暴落の特徴8つ
それでは、暴落の特徴についてまとめていきたいと思います。
1、経済系暴落は特に深刻になりやすい
一番警戒すべきは、この経済的な要因の暴落です。
株式市場自体が、経済の良し悪しのトレンドを表しているようなものなので、当然と言えば当然ですね。
ごくまれに、「不景気の株高」ということもおきますが、基本的には金融緩和がされて、市場に資金が溢れることで起こるので、この波には乗りやすいです。
そして、経済系の暴落の中で1番警戒するべきなのは、金融の不安によるものです。
先ほども話した通り、リーマンショックがこれにあたります。
大きな暴落を招いたのは、欧米の主要金融機関が軒並み関係したような、金融システムそのものへの不安からでした。
そして、問題を処理するためには、どのぐらいの期間と金額が必要なのか、全く分からない状態でした。
リーマンショックの事は、たくさんの人が知っているので、日本の「バブル崩壊」について少し触れておこうと思います。
日本のバブル崩壊も、金融システム全般の不安が原因になりました。
不動産向けの融資が焦げ付き、不良債権を国内金融機関がどのぐらい抱えているのか、恐ろしいことに把握することができなかったのです。
言い換えれば、景気が良すぎてお金を貸す基準がゆるゆるだったので、お金の管理がイイ加減だったことが原因になりました。
実際に、当時の大蔵省が調査した金融機関の不良債権と、外資系金融機関が独自に調べた数字には、大きな差が出るほどでした。
外資系の見積もりの方がかなり大きく計算されていましたが、結果はその金額に近いものでした。
経済的な要因の暴落は、金融の不安と、解決策が見えないようなことが多いです。
このような問題は、ニュースなどでも毎日のように報道され、不安をあおられるので、暴落が連続で起きるような事態になります。
借金で物件を買っていた業者は、借金を全額返済するか、物件を銀行に取られるかのどちらかに迫られました。
もちろん、不動産系の会社はバタバタと潰れていって、銀行が貸したお金もほとんどが戻ってこない状態でした。
そして、不動産等から始まった流れが、銀行は一般企業にも融資ができなくなって、他の業種でもたくさんの会社が倒産していきました。
2、非経済系の暴落は、案外すぐに終わる
経済系を原因としていないタイプの暴落は、インパクトは大きいですが、あまり長引かずあっさりと収束する傾向にあります。
東日本大震災とか、阪神大震災とか、アメリカの同時多発テロなどが原因で下げた相場です。
その後の、株価の値動きなどを確認してみると、事件が起きたときには強烈な下落があるものの、案外早めに事件前の水準に回復しています。
トランプ大統領の当選の時などは、1000円以上の大きな下げを記録しましたが、次の日には全て戻すような大きな動きをしました。
非経済系の暴落は、なぜ回復速度が早いのか?と言うのは、不透明感が少ないためと説明できるでしょう。
その後どうなるのかというのが、予想しやすいというのが理由です。
災害が起きて、ニュース等で報道され、それが事態の最悪の状態とわかれば、材料で尽くしで一気に相場が元の水準まで戻ります。
経済に対する損失や、株式市場への影響はどの程度なのか、おおよそ計算できてしまうのはこの暴落の特徴です
今ではなかなか言われなくなりましたが、「(企業の)事故で買って、復旧で売る」という名言もあったくらいです。
3、暴落は連鎖しやすい
暴落は、いちど起きると複数回繰り返される傾向があります。
リーマンショックはその典型でした。
暴落があったのは、2008年の10月8日に始まり、10日、16日、22日、24日、27日、31日、11月6日、13日、20日と、わずか1ヵ月半の間に、10回もの暴落を記録したのです。
また、「1997年の秋」もそれに近い動きが見られました。
大手証券会社の山一証券が倒産し、相次いで金融機関が破たんしました。
この時も、11月19日、25日、12月19日と立て続けに3回の暴落が起こりました。
暴落に起こった場合、一旦は反発するのが相場です。
こんなときには、必ず利益確定をしておかないと、2度目の暴落にはまってしまうのです。
4、長く上昇が続いたときの暴落は危ない
景気の回復局面が、長期化している中で起こる暴落は、より大きなものになると考えるべきです。
景気回復が長ければ、それだけ株価は高い水準まで押し上げられますよね。
景気回復の初期には、恐る恐る買っていた投資家たちも、上げ相場に慣れてきて高値更新が当たり前になると、もう下がる事は無いだろうと考えてしまいます。
今現在の状態が、その状態かと聞かれれば、そうなのかもしれません。
しかし、このようにして、バブルは形成されていくのです。
景気のサイクルは一定という事は無いので、どこが下落相場の始まりになるか?という判断はとても難しいことです。
今現在は、アベノミクス景気が始まってから7年以上が過ぎていて、このような例外が出るのもまた相場です。
そして、このような景気回復は、政府が強引に作り出したものということも頭に入れておかなければいけません。
1990年代のバブル崩壊以降、政府は利下げや経済対策だけで乗り切ってきました。
しかし近年は、日銀自らが買い支えるなど劇薬に手を出したと言わざるを得ません。
それだけ薬の効果が切れたときの副作用は大きくなるはずです
5、過去と同じような暴落は怖くない
非経済系の暴落の場合、過去に同じような原因で生じた暴落があったとしたら、2度目はそれほど大きな動きにはならない傾向があります。
ご存知の通り、北朝鮮のミサイル発射を頻繁にした時がありました。
最初の頃は、ミサイルを発射する毎に、相場が大きく下落する局面がたくさんありました。
しかし、最近では株式市場への影響はほとんどなくなってきました。
市場全体が、これは威嚇しているだけだとわかってしまっているからです。
それよりも酷いことにならないと考えているからですね。
しかし、日本国土に着弾するとか、アメリカと北朝鮮が本格的な戦争になるようなことになれば、相場への影響は大きくなるでしょう。
6、前代未聞の事件は暴落が大きくなりやすい
みんなが予想したことがないような、大きな出来事が起きたときには、株価に対する影響も大きくなってしまいます。
なぜならば、この先どのような状況になるのか、どんな影響が出てくるのか予測しづらいからです。
もちろん、歴史をたどれば様々な事件が起きているので、似たような事件というのがあるでしょう。
今回、問題になっている、新型コロナウィルス肺炎、武漢肺炎も、以前にSARSなど似たようなケースがありました。
しかし、現時点で、肺炎患者の数もかなり多くなっているし、対抗するワクチンなどができていません。
このような、いつ終わるか予測がつかない相場の場合は、複数回の暴落を起こす可能性が出てきます。
7、原因がよくわからない暴落は膠着する
これは、証券会社等が1番頭を抱えてしまう問題でしょう。
なぜ下げたのか?、何が原因なのか?みんな知りたくなります。
しかし、理由がよくわからない暴落の場合、買う人も売る人も出てきにくく、膠着した値動きになりやすいです。
株価は回復していくのか、下落していくのか予想が立てにくいからです。
ここ最近では、2013年、2016年にも大きな下落がありましたが、その後、揉み合い相場が数ヶ月も続くようなことがありました。
しかし、原因がないので過去数回のこういった膠着した相場は、その後の上昇相場につながっていきましたが、次もそうなるかは保証はできません。
8、暴落は短期投資の人の買い場になる
最近よく見かけますよね。
大きく下げたら、絶好の買い場と煽るTwitterの人。
大きく下げたら、一旦反発するのが相場なので、間違っていないかもしれません。
しかし、中長期投資の人には、あまりお勧めできないタイミングだと考えています。
大きな下落で、買い向かうなら、短期売買にしないと、次の暴落に巻き込まれちゃいますからね。。
まとめ
今回は、暴落の種類と、特徴について話をしてきました。
今後、いつ暴落が来てもいいように、今回の話はしっかりと知識の中に入れておいて欲しいです。
そして投資家として、落ち着いて、どのようなタイプの暴落なのか?、どのように相場に向かうか?を考えられるようになりましょう。
誰にでも経験がありますが、暴落の時に慌てて売ってしまい損を確定し、次の日には元の値段まで戻るなんてことが起きますよね。
または、暴落をした後に大きな反発で上昇している局面で、慌てて買いで入り、その後の大きな暴落で、2回損をする。とかw
いわゆる、往復ビンタなどという言葉があるくらい、頻繁に起きてしまうことなのです。
経済が理由の暴落なら、連続した下落を頭に入れるべきだし、非経済的な理由の一時的なパニックの売りなら、アクティブに行動するのもありです。
そして、原因が特定しづらい暴落など、今後どうなるかわからないような状態の場合は、様子見をするというのが良いと考えています。
あなたの投資生活に、少しでもプラスになればと思います。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございます。
また次回、お会いしましょう。