こんにちは、Centです。
今回は、「株で損をする幻の法則」について話をしていきたいと思います。
株式投資をしたことがない人は、何となくのイメージで構いません。
株価のローソク足のチャートを見ていると、この先上がりそうとか、どんどん下がっていきそうとか予想するんですね。
⏫こういうやつです↑(この先どうなりますか?)
株式市場は、合理的に動くものではないと、明確にわかっています。
だから大まかに言うと、株価が上がると予想したときには、50%は外れます。
そして、株の勉強を始めたばかりの人は、自分の予想があたかも正解のように考えてしまいます。
これが投資家にとって、最大の敵になります。
こんな話を深掘りして、法則の罠とはどんなものなのか?と、対処方法などを解説していこうと思います。
それでは、今日もお付き合い下さい。
幻の法則を信じ込んでしまう
投資を始めたばかりの人が、損をしてしまう大きな原因の1つになります。
テクニカル分析を覚えると、過去の株価の動きから、明日、1週間後、1ヵ月後、1年後はどうなっていくのか?と予想します。
そして、ファンダメンタル分析を覚えると、今度は会社の業績などを調べて、伸びている会社を買います。
さっきも言いましたが、株式市場だけでなく「マーケットは全てが合理的に動くものではない」ということを頭に入れておきましょう。
なぜならば、私たちにはいつアメリカがイランを攻撃して、いつ北朝鮮がミサイルを撃って、いつコロナウィルスの肺炎が蔓延するか?なんて予想できないからです。
このような、マーケットに生まれる混乱とか、ランダムな動きの中で、投資家は規則性とか法則を見つけようとする傾向があります。
特に、自分は頭が良くて賢いと思っている人は、この傾向が強いです。
- ランダムなマーケットの中で、はっきりした因果関係があるはずだ
- 俺なら絶対にそれを見抜ける
と考えており、お気に入りの理論や法則に当てはめようとするんです。
私はこの法則を、幻の法則と呼んでいます。
投資家の間違った考え方
株式投資やFXなど、何か投資をしている人は、みんな投資家です。
そして、ほとんどの投資家たちは、マーケットの動きを見るときに、法則性とか理由があると考えてしまいます。
法則というのは、過去に起きた出来事と同じ出来事が起きたときには、同じ結果が出なければいけません。
そして、同じことを繰り返さなければいけませんね。
ところが、マーケットは必ずしも法則性に左右されて動くものではないし、気まぐれで加熱しすぎることも説明できない点ですよね。
これを理解していないと、投資家は何か当てはまる法則を見つけようとして、幻の法則の罠にかかってしまいます。
投資家が陥りやすい罠
投資家たちが、このように考えてしまうのには大きな理由があります。
日々のニュースが、そうさせてしまうのです。
”今日の日経平均は、アメリカのマーケットの動きを引き継いで、堅調に推移しました”
とか、ニュースには必ず理由が付け加えられていることが多いものです。
そのような、ニュースに慣れてしまっている投資家たちは、「自分が投資をする時でも、そのような思考になりやすい」のです。
幻の法則には、特に勉強熱心で、本に書いてあることや、大物投資家の意見を信じ込んでしまう人が多いようです。
せっかく投資に興味を持ったんだし、そんな人を一人も退場させたくないっていうのが、わたしの本音です。
退場してしまうパターン
ありもしない、幻の法則性とか関係性を見つけ出して、自分流に解釈してしまった人がいたとします。
マーケットは、ランダムに動くとさっき言いましたよね?
これが、全部外れて大損したインテリ投資家は、幻の法則の罠から解放されます。
しかし面倒なのは、この幻の法則がたまたま当たって、良い結果を生むことです。
儲かってるんだからいいじゃないか?
と考える人はそのとおりだと思います。
しかし、少しずつ資産が増えてくると、自信がついて株式投資などの投資額が増えてきますね。
まるで倍々ゲームのように。。。
掛け金が2倍になるゲームをしていたら、100円が200円になって、200円が400円になって、と続けていけば、いつかは負けてしまうわけです。
負けた瞬間に、0円になる。
そんなイメージをすれば、分かりやすいと思います。
何度も連続で、しっかりとした利益が取れた人は、本当に気をつけなければいけません。
そして、ずっと幻の法則を続けてしまうのです。
幻の法則の罠に落ちてしまった投資家の行く末
結果は、自分勝手な理屈のせいで、マーケットの動きの予想を大きく外してしまい、大損してしまうというのが目に見えています。
しかし、本人はというと、マーケットの法則を見つけたと思っているので、間違いを修正するまで相当な時間がかかります。
この間にも、傷口を広げる事はよくあることです。
投資を始めたばかりの人が、このような状態になってしまうと、マーケットの法則を見つけるために、株価チャートに線をひいたりして、知的な作業として楽しんでしまいます。
マーケットの動きには法則なんてないので、曖昧なことに耐えられなくなってしまうんです。
真面目で、勉強家の人ほど、説明できないこの現象を嫌うんです。
これは、本当に重要なことなので覚えておきましょう。
やっぱり、勉強家で、真面目な人にはしっかり稼いで欲しいと思っています。
アナリストや評論家
幻の法則には、もう一つ邪魔な存在があります。
それは、アナリストや評論家の存在です。
アナリストや評論家が悪いと言っているわけではなく、幻の法則にかかってしまっている投資家は、他人のプラスの発言にいつも以上に、納得してしまいます。
そうなると、保有している株式が自分の予想した方向とは反対に動いてしまっていても、損切りをしようとせずに、我慢するという行動になってしまうんです。
いわゆる、精神安定剤のような存在です。
実際に自分の資金で投資をしていると、予想とは反対に動いてしまっているときは、アナリストの言葉は、すごく励みになるのも知っています。
しかし、投資の目的は利益を出す事です。
だから、励まされても何の意味も持ちません。
彼らにだって、いつアメリカがイランを攻撃して、いつ北朝鮮がミサイルを打って、いつコロナウィルスの肺炎が蔓延するかなんて予想できないからです。
アナリストや、評論家の意見は、参考程度に考えておきましょう。
まとめ
今回は、株で損をする「幻の法則」について話をしてきました。
実は、今回話をしてきた内容は、私自身が投資を始めたばかりの時に、陥ってしまった失敗談です。
株式取引で中級レベルと呼べるくらいになるまで、幻の法則から解放されませんでした。
だから、投資を始めて資産がある程度膨らんだところで、大きな損を連発した過去があります。
これを読んでくれているあなたには、普段投資家が意識できないこの事実を、しっかりと伝えておきたかったからです。
投資を始めたら、誰1人退場なんてして欲しくないんです。
そして、自分の意思で投資ができるようになることを願っています。
それでは、またお会いしましょう。