こんにちは、Centです。
今回は、過去の悪い記憶がその後のトレードにどのように影響するのか?ということに注目して、話をしていきます。
投資をしていると、良い結果でも、悪い結果でも1つの出来事として記憶されることはよくあります。
株を売り買いしたら、儲かっても損をしても、詳細は忘れるにしても、売買したことは覚えているものです。
その記憶が、後のトレードにどのように影響してくるか?を深掘りしていきたいと思います。
心理学者の考察
心理学者にとっても、株式などの投資心理を研究している人は、世界中にたくさんいます。
そして、心理学者たちは、良い結果の時よりも悪い結果の時の方が記憶に残りやすいと発表しています。
ゴルフで言えば、ナイスショットよりもミスショットの方が記憶に残ります。
期待通りにならなかったときには、タラレバを何度も繰り返して、あの時こうしていれば、、、こうだったら、、、と何度も思い出すので、記憶に残るのだそうです。
確かに、傘を持っていない時に限って、雨がよく降るなぁとよく耳にします。
傘を持っているときに雨が降ると、この事実は忘れられれてしまいます。
このように人間は、傘を持っていないときの記憶ばかりが残ってしまう動物なんです。
傘を持っているときに雨が降ると、ラッキー今日は傘を持っている人とはならないからです。
良い結果の時は、予定通りだったので「何も生じていない」と自動的に判断されて忘れてしまうからです。
人間は考えているものになる
ローマの皇帝で哲学者であった、マルクス・アウレリウスはこのような言葉を残している。
人は皆全て、その想いの如きものになる
たくさんの心理学者も、これと同じような名言を残しており、人間の思考は現実化するとよく言われますね。
だから、失敗したことをずっと考えていると、トレードだけじゃなく、人生においてもマイナスに作用してくるということです。
マイナスを引きずることは、なるべくやめた方が良いというですね!
極東証券創業者の故・菊池満氏の言葉も書き記しておきましょう。
兜町で成功者と失敗者の分かれ目は、非常に単純なところにあって、成功者は常に成功について考えている。
失敗者は、常に失敗について考えていたのがその原因である。
人が残す言葉は、長い経験や、実際に感じてきたことの集大成であることが多く、この言葉もすごく重みのあるものだと感じています。
投資家は信念の代償にリターンを失う
必勝と言う言葉を心に持っている人は、力強く見えますね。
これはトレードに勝つために望ましい考え方かもしれないですが、信念を持っている人が、投資で大きくつまずくことが多いのは事実です。
信念というものが邪魔をして、方向転換ができなくなり、信念から少しでもずれてしまうと、何も見えなくなってしまうからです。
しかし、信念を持っているとトレードにおいて迷いや不安、などの苦悩がなくすことができますね。
その不安を取り除く「信念」によって、「投資の利益」を失ってしまうことが多くなるのです。
信念は、判断を鈍らせる
信念を持っていると、大きな利益を得ることも事実で、成功する人もいるのがマーケットです。
しかし、わたしが思う投資は、大損するか、大儲けするかのギャンブル的なものではなく、なるべく安全に投資をするべきだと考えています。
大損もしない、大儲けもしない、ほどほどの利益が、何年も年率何割かずつ増えていくように考えるのが、投資の基本であり、醍醐味です。
だから、信念を貫くことはオススメできないということ!
間違ったと思ったら直ぐに逃げる(cis氏)
日本で一番成功している、投資家といえばcis氏でしょう。
彼の資産は300億円とも言われています。
彼の投資法は、流れがあると見た方向に、しっかりと大きめの資金を投入できる点です。
しかし、損切りは驚くほど早い。
大きな資金を投入するということは、逃げ足が早い(信念を曲げる)ことが一番重要で、大きな損をしなければ、いつでもまた戦えるってことです。
このときのcis氏の損切りまでの時間は、わずか数時間での出来事でした。
週末は持ち越すぞって宣言した後に、その後直ぐに損切りしてるわけです。
彼が「信念」で固められた人だったら、こうはなりません。
週末持ち越すって決めたんだ!って我慢する人も多いんじゃないでしょうかね。。
まとめ
今回は、悪いイメージを蓄積する人間性と、信念を貫くことの大きな代償について、話をしてきました。
どんなに、自分では自身のあるトレードであっても、間違っていそうなときには、とりあえず損切りをしてから、もう一度考えましょう。
投資で、成功しているタイプの人は、そのタイプの人が多いのです。
大きく稼ぎたいのはわかるんですが、大きく資産を築いた人は、利益を着実に積み重ねて、逃げ足の早かった人たちだということは、知っておましょう。
今日も、お付き合いありがとうございました。
また、お会いしましょう!