こんにちは、Centです。
今回は、株主と経営者は、なんで仲が悪くなるのか?について解説していきたいと思います。
今回は、株式会社のタイプの解説と、実際にあったGM破綻での裏側の動きについて解説していきたいと思います。
そして、どんな企業が投資に向いているのか?狙い目なのか?話していきますね。
株主と経営者?って、仲が悪かったらダメなんじゃないの?どういうこと?
と「?」だらけの人もいると思いますが、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
それでは、解説をしていきたいと思います。
株式会社の種類
まず最初に、知っておかなければならない事は、株式会社には2つのタイプがありますよってことです。
それは、「オーナー企業」と、「非オーナー企業」です。
オーナー企業とは?
オーナー企業というのは、経営者が過半数以上の株式を持っている企業のことをいいます。
株式会社の場合は多数決が基本となるので、過半数の株式を持っていれば、ほとんど何でも1人で決定できてしまいます。
しかし、上場企業の場合は、過半数以上の株をオーナーが持っているという事はほとんどありません。
そして、ほとんどの場合上場企業の社長は雇われ社長です。
だから、業績が良い時は何も問題ありませんが、一旦業績が悪くなると株主と経営者の関係は一気に悪化してしまいます。
それでは、実際にあった出来事からどのような流れなのか感じ取ってみましょう。
2009年、破綻したGM
2009年に破綻をしたGM (ゼネラルモーターズ)の舞台裏を見ていきましょう。
登場人物は以下の3人です。
GM会長:リチャード・ワゴナー氏
大株主:カーク・カーコリアン氏
ルノー会長:カルロス・ゴーン氏
ゴーン氏で引っかかるのはまず横に置いておいてwこの時の流れを簡単に説明していきます。
このときのGMは日本の車メーカーとの戦いに苦戦をしており、GMの世界シェアはどんどん下落していました。
そして、2005年の12月の決算では、1兆2500億円の赤字を計上しました。
決算より前から、カーコリアン氏はGMの株を大量に買っており、10%弱保有する大株主になっていました。
自分が株主だったら、1兆2500億円もの赤字を作ってしまう経営者を、このままでいいと思いますか?
自分の大切なお金を投資したわけですから、黙っているわけにはいかないですよね?
そんなこともあって、大株主のカーコリアン氏は、経営者であるワゴナー氏をクビにして、その当時ルノーの会長だったゴーン氏に新しい経営者になってもらおうと考えました。
もちろん、経営者の方針でこのような大赤字を作ってしまったわけですから株主からしたら当然の話です。
もしも、ゴーン氏の方が経営が上手で、売り上げも持ち直し、株価が上昇するようなら、他の株主もそうしたいと思うはずです。
しかしながら、結局ゴーン氏がGMの社長になる事はなく、GMは破綻をしてしまいました。
投資で狙い目の企業とは?
結論から言うと、経営者が大株主である企業が狙い目です。
ちなみに、ソフトバンクの孫正義社長は、年間ソフトバンクの配当金だけで、100億円の収入があります。
また、ファーストリテイリングの柳井社長は年間配当が80億円程度。
日本電産の永森社長は、年間配当で20億円程度。
普通の人からしたら、チート級の収入ですよね?
一般的に、経営者は本気で儲けようと日々努力しています。
そして、しっかりと利益を出したときには、配当金という形でお金を受け取ります。
経営者が大株主の会社は、配当金も多くしようとします。
投資家として、そういった会社に乗っちゃいましょうという戦略です。
確かに、テクニカル分析や、ファンダメンタル分析というのもすごく重要です。
しかし、経営者が大株主の会社を、投資の判断材料に加えると、また面白いのかもしれません。
まとめ
今回は、株主と経営者の関係を見るために、GMの経営破綻の話を取り入れて解説してきました。
いくら、とても優秀で経営のプロといっても、外部から社長を引っ張ってきて会社を経営させるという事は、とても大変なことです。
アンパンマンの頭みたいに、常に最高の状態のトップが来てくれれば良いのですが、なかなかそうはいきませんもんね。
このような悩みを解決するのは、経営者が大株主である企業です。
安定して配当が高い会社も多く、投資をする上ではかなり有利になるかもしれません。
あなたの投資材料の中にも、経営者が大株主という条件を加えてみてはいかがでしょうか?
それではまたお会いしましょう。