こんにちは、Centです。
今回のテーマは、騰落レシオをみて、投資のしどきか?について話をしていきたいと思います。
現在、2020年の2月28日ですが、騰落レシオが60%を切ったのはなんと4年ぶりなんです。
2016年に何があったのか?も確認しながら、この騰落レシオの解説をしていきたいと思います。
なんとなく知っている人も、今回しっかりと理解していきましょう。
それでは今日もお楽しみ下さい。
騰落レシオ (とうらく)とは?
市場の「値上がり銘柄数」と「値下がり銘柄数」の比率から、市場の過熱感を見る指標。買われすぎ、売られすぎを見るためのテクニカル指標の1つです。
計算方法は次の通りです。
値上がり銘柄数 ÷ 値下がり銘柄数 × 100(%)
騰落レシオは、値上がりの銘柄数と値下がりの銘柄数が同じ場合の100%が中立の状態です。
100%を超えると値上がり銘柄のほうが多い状態を意味し、120%以上になると過熱気味、逆に、70%以下は底値ゾーンといわれるのが一般的です。
騰落レシオ(まとめ)
・70%以下(底値圏)
・100%(中立)
・120%以上(過熱気味)
25日が一般的に使われる
1日だけの当落レシオだと、日経平均株価が好調だったときには騰落レシオが高くなってしまうし、逆もまた同じことです。
だから、騰落レシオは、ある程度の期間をとって、平均的な数字を見るんです。
この何日間で見るというのは、自分で期間を変えることができます。
そして、短期的な目線、中期的な目線などと合わせて、比較してみるのが1番良い方法だと思います。
ついに、騰落レシオが60%を切った!
騰落レシオ確認できるサイトのリンクを貼っておきますね!

図が少し小さくなってしまいますが、25日騰落レシオが60%を切ってきました。
ちゃんと確認したい方は、上のリンクから見に行ってくださいね。
この60%を切るのが、どのくらい珍しいかと言うと、前回の当落レシオが60%を切ってきたのは4年前の2016年のことでした。
そして、その前も4年前です。
オリンピックの年に、やってくるんですかね?ww閏年?w
そういえば、リーマンショックの時も2008年でオリンピックイヤーだったし、騰落レシオも60%を切っていました。。。
だから、騰落レシオが60%を切ってきたときには、超売られすぎの状態で、底値圏になる可能性が高いということです。
だから、テクニカル分析が好きな投資家たちは、逆張りでこのタイミングで買っていくわけですね。。。
逆張りは、確かに当たればめちゃめちゃ儲かりますが、失敗すると危ないです。
だから、含み損が大きくなる前に、損切りができる精神状態と、経験値が必要になります。
次は、4年前の2016年には何が起きていたのか?おさらいしてみたいと思います。
今回の相場の投資判断に活かしてみて下さい。
2016年はチャイナ不安
2015年、チャイナショックが起きました。
私は、リアルタイムで中国に住んでいたので、肌でもろに感じました。
私の周りの中国人の友人は口々に、みんな儲かるから、株に投資したほうがいいよ、と話をしていました。
もともと投資が大好きな中国人ですから、借金をしてでも株式投資をする人がたくさんいました。
私はこの状況を見て、近い友人には警鐘を鳴らしていました。
もうすぐ、危ないぞと。。。
そして、2015年7月にチャイナショックが起きたのです。
5100円以上あった上海総合指数は、3000円まで一気に売り込まれたんです。
中国では、破産する人、自殺する人、借金が返せず逃げる人、それはもう悲惨でした。
世界中で中国の崩壊が噂される中、2016年を迎えました。。。
サーキットブレーカー発動
そして2016年年始に起こったのが、中国市場の連日の「サーキットブレーカー」です。
サーキットブレーカーとは
株価が急激に動きすぎるのを避けるために、上海総合指数が5%動いた場合、15分間の全取引停止、7%動いた場合は、その日の全取引停、という制度です。
これが起きた理由も、ちゃんと話しておきますね。
2015年の7月に、チャイナショックが起きたと説明しましたね?
この時に、中国政府の資金だけでは株価のパニック売りをカバーすることができませんでした。
だから中国政府は、企業の大株主たちに「半年間株は売ってはいけない」という無茶苦茶な制度を発動したんですww
正直、この時は笑いました。。。それと同時に恐怖もありました。
そして、その半年間の期限が切れるのが、2016年1月8日だったんですね。。。
小規模な個人投資家たちは、1月8日よりも前に取引ができるので、持ってる株を全部売っちゃおうと考えたわけです。
1月8日になれば、大株主たちが株を手放すんじゃないかと。。
そこで起きたのか、個人投資家たちの駆け込みの売りラッシュだったわけです。。
結果的に、目の前の問題を解決するために発動した中国政府の政策は、半年後に中国政府が危険だと世界に発表する原因を作りました。
そして、騰落レシオの話に戻りますが、このようなトラブルから中国崩壊が噂され、世界中の株価が下落していた2016年の1月に、騰落レシオが60%を切ったのです。
前振りが、長すぎてごめんなさいw
1つの出来事から、1つでも多くの知識をあなたに伝えたいので、長くなっちゃいます。
注目すべきはどこか?
騰落レシオが60を切ったら、ほぼほぼ底値と考えて問題ないんですが、1番注目すべきポイントを伝えます。
これらは、すでに1月にツイートをしていたんですが、1番注目すべきはトランプ大統領が何を目的としているか?です。
トランプ大統領は、株高よりも優先したいのは、ドル安です。
そこで1つのシナリオを考えています。
それには、原油の価格に注目しなければいけません。
えっ?原油?
てなった人もいると思うんですが、今から説明します。

原油先物の週足チャートです。
https://nikkei225jp.com/oil/
アメリカが目指すところは、ドル安と言いました。
簡単に流れを説明すると、原油の価格が上がれば、世界中の企業のコストが上がるので、株式市場にとってはマイナスに働きます。
そして、原油価格を上げるためには、、、
原油の生産を少なくすればいいわけです。
2020年の1月に何がありましたか?
そうです、イランに対してアメリカが攻撃を仕掛けました。
何の前触れもなく、なぜあんなことをしたんでしょうか?
答えは、原油価格を上げるためだと私は思っています。
原油価格が上がると、企業コストが上がるので、世界中の株は下がりやすくなります。
株が下がると、他に資金が流れやすくなるので、円高ドル安の流れができます。
『株安・ドル安・コモディティー高』がいま、アメリカ政府が目指すところです。
しかし、今回の大幅な株価の下落にトランプ大統領がツイートしているように、思った以上に大きな下落をしてしまったようです。
そして、アメリカ政府は、次の一手は『金融緩和に動く』でしょう。
そうすれば、株価は上昇します。
ドル安誘導して、金融緩和も実行することで、トランプ大統領の真の目的が達成されるわけです。
だから、原油価格にはぜひとも注目しておいて欲しいところです。
しかし、1つ気になる点は、円高があまり進んでいないことですかねぇ。
まとめ
今回は、騰落レシオの話から、発展して4年前のチャイナショックの話と、今注目するべき点について話をしてきました。
騰落レシオが、60%を切ってきてるわけですから基本的には、逆張りをしてもアリだと思います。
しかし、逆に相場が動いてしまったときに、ちゃんと損切りができるのが前提です。
アメリカ株の投資が人気ですが、アメリカ政府が何を目指しているかをちゃんと理解していないと、株価が下がったときにただ無意味に耐えることしかできなくなってしまいます。
ちゃんと理解していないからこそ、「株は絶対に売ってはいけない」なんて『訳の分からないこと』を平気で初心者に教えてしまう人まで出てくるんです。
20年後に、2020年が株が一番高かったって、いってるかもしれませんよ。
これを読んでいる人には、そんな失敗をして欲しくありません。
投資は、できるだけ自分で判断して、自分でシナリオを考える。
これが1番ベストです。
そして、いつでも損切りは絶対に必要です。
今日は、このくらいにしておきます。
読んでいただいて、ありがとうございました。
2020年一発目の記事↓