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【投資初心者】アメリカの利下げが香港にもたらす影響を考えてみよう。

セント

こんにちは、Centです。

今回は、アメリカの利下げによって他の国がどのような影響受けるのか?一緒に考えていきましょう。

アメリカが利下げをすることで、なんかアメリカの経済が良くなって株高になって、世界中の景気が良くなるイメージですよね?

でも、一方が良くなれば、一方が悪くなることがあることを理解していきましょう。

経済の世界では、このことを「トレードオフ」といいます。

アメリカの利下げによって、どのような影響が出るのか見ていきましょう。

それでは今日もお付き合い下さい。

アメリカの利下げ発表

まずは、アメリカの利下げの発表についておさらいしていきましょう。

アメリカのFRBは、2020年3月3日に、0.5%の緊急利下げを発表

しかし、3月4日の日経株式市場、香港株式市場の反応が鈍かったですね。

アメリカの追加の利下げ、中国でも実質的な利下げ、そして各国の協調緩和に対する期待が広まったはずでしたが、相場の影響は限定的でした。

なぜならば、新型コロナウィルスの感染拡大と、世界的な景気後退のリスクがまだまだ強く意識されているということでしょうね。

短期的には、不安定な相場が続くと予想されます。

アメリカと香港の関係

知らない人も多いと思いますが、アメリカのドルと、香港の香港ドルは「ペッグ(連動)制」をとっています。

だから、アメリカが利下げをしたら、実質的に香港も利下げしたのと同じ状態になります。

新興国などは、自国通貨が不安定なので、アメリカドルと連動させて、自国通貨が安定する反面、アメリカの動きによって経済にマイナスになってしまうこともあります。



得するセクター損するセクター

アメリカ利下げは香港の基準金利の引き下げなるので、不動産セクターには追い風となる。

半面で、銀行銘柄にとっては利ざや縮小圧力が高まる点で不利であり、米緊急利下げ発表後に目標株価の引き下げ相次ぎました

気になる動き

アメリカが金利を下げると、基本的には企業へのお金が回りやすくなりますから、それに合わせて他の国も金利を調整しないと、アメリカ一人勝ちになってしまうこともあるわけです。

そこで、中国の金利の動向が気になってくるところですね。

2月に続き、3月の実質利下げ(LPR=最優遇金利:ローンプライムレートの引き下げ)の可能性がさらに高まった。

アメリカの緊急利下げで、中国国内の金融政策余地が広がったので、中国でも3月の実質利下げはほぼ確実と見られています。

香港不動産銘柄にはプラス、新型肺炎の収束に伴い需要急増見通し

3日のアメリカ緊急利下げによる直接的な影響を見ると、香港系銀行セクターにとってはネガティブ。

関連銘柄の目標株価を引き下げ、軒並み大幅安となりました。

・HSBC(00005)←3年半ぶり安値
・ハンセン銀行(00011)
・スタンダード・チャータード(02888)
・中銀香港(02388)



香港不動産セクター

米利下げが直接的な追い風となる。

香港の実質マイナス金利が、この先しばらく続くと予想できるわけです。

デモの激化や新型肺炎を背景にこれまで積み上がった不動産への需要が、新型肺炎の落ち着きと共に一気に解放される見込みです。

特に、大型開発プロジェクトを抱える新世界発展(00017)が投資家に注目されています。

デベロッパー以外では、香港の不動産価値や高配当利回りなどの点から、Link REIT(00823)も有力な投資選択肢に上がっています。

アメリカ追加利下げはあるのか?

アメリカFRBは、追加利下げに動く可能性が高いと予想されてる。

ニュースを読んだ限りでは、3月と4月に0.25%ずつ二回に分けて段階的に、利下げするというのが、おおかたの見方です。

世界の景気後退懸念が背景にはありますからね。

スタンダード・アンド・プアーズやゴールドマン・サックスが相次いで1-3月の成長見通しを引き下げた。

まずは3月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会合において追加利下げが決まる可能性が濃厚。

4月にもさらなる利下げが行われる公算が大きい。

ゴールドマン・サックスとシティグループは揃って、3月、4月に0.25%ずつの利下げを見込むレポートを出している。

アメリカの積極的な利下げや、世界の協調緩和はマーケットには有利に働くことが多いですね。

ただ、新型肺炎の猛威が世界に波及していて、アメリカ、カリフォルニア州が3月4日に州全域の非常事態宣言を出しました。

まだまだ、コロナウイルスによる混乱は続きそうです。

コロナウイルス感染者

コロナウイルスの感染状況は中国国内で、大きく改善してきています。

新規の感染事例はここ最近では、1日当たり100人台まで縮小してきて、武漢以外の地域では、一桁増加の日もあるくらいです。

その一方で、日本を含めた中国以外の国では、どんどんと感染者数が増加していっています。

アジア以外にも、イタリア、イラン、ドイツ、フランスなどでも、感染が拡大していっていますね。

ドイツでは感染者が200人を超えて、ドイツシュパーン保健相は、新型コロナウイルスの流行状況がパンデミック(世界的流行)の域に達したとの警告を出しました。

また、フランスの最新数字は前日比73人増の284人(5日時点)。

イタリアは、最新の4日の発表では、感染者数は前日比500人増の3089人、死者はすでに100人を超えています。

落ち着くまでには、まだ少し時間がかかりそうですね。。。

まとめ

今回は、アメリカの利上げによって、香港にどのような影響が出るのかを話してきました。

コロナウィルスによって相場が下げていますが、 利下げによって株式市場に資金が戻ってきたときに、どこに投資するか?が大きく稼げるかどうかのチャンスになります。

今は相場の動きが激しいので、なるべく資金を減らさないことだけ考えていきましょう。

そして、コロナウィルスが世界でピークアウトしたときに、自信を持って投資が出来るように、利下げがどこに売らすに働くか?というのを知っておくのもいいんじゃないでしょうか。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

またお会いしましょう。