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【中国】コロナ肺炎の影響は?中国の1ー2月の貿易ってどうだったの?解説するよ!

セント

こんにちは、Centです。

今回は、中国の1月、2月の貿易はどうだったのか?という話をしていこうと思います。

やっぱり日本に住んでいると、海外の情報というのはなかなか入りにくいものですよね?

そして今回の、コロナウィルスによって中国がどのぐらい影響受けたのか?見ていきたいと思います。

事前の、アナリストたちの予想も一緒に見ていこうと思いますね。

実際に、「このぐらいのインパクトがあるんだ」ということを知識として蓄えておきましょう。

それでは、今日もお付き合い下さい。



貿易統計

2020年1月、2月の中国での貿易統計が発表されました。

輸出額と、輸入額についてのコンセンサス予想と実際の数字はこちらになります。

輸出

・前年同月比 17.2%減の2924億5000万米ドル

新型コロナウイルスの感染拡大によって、大幅な落ち込みは事前に予想されていましたが、実際の減少率は市場コンセンサス予想の14%よりさらに大きいものとなりました

輸入

・前年同月比 4.0%減の2995億4000万米ドル

市場予想の15%減より、影響はかなり限定的だったということです。

貿易収支

・70億9000万米ドルの赤字

人民元建てでは輸出が前年同期比15.9%減、輸入は2.4%減だった。

3月以降は1月、2月と比べて持ち直しが見込まれていますが、輸出の本格的な回復はまだ先になりそうです。

中国国内で新型肺炎の感染状況が大きく改善してきていますが、企業が生産を再開しているタイミングで、欧米など世界各地で感染が急拡大しているからです。

この不安が解消されないと、なかなか本格的な回復には繋がりません

欧州の感染状況

主要な国での感染者数はこちら(2020年3月10日時点)
・感染者数(死亡、回復)

・イタリア 9,172人(463、724)
・フランス 1412人(30、12)
・ドイツ 1224人(2、18)
・アメリカ 754人(26、8)

コロナのこのような状況は、3月以降の外需に影響してくるでしょう。。。

情報として、中国国内の輸出企業2552社の80.6%が、すでに生産を再開したとされていますが、現状では需要回復にはまだまだ時間がかかりそうですよね。

輸出低迷が長期化する?

輸出

1-2月の輸出がこの程度の落ち込みにとどまったのは、新型肺炎の影響が出る前の1月20日までの貿易が通常通りだったことでしょうねw

警戒しなければならないのは実はこれからで、海外での新型肺炎の広まりが本格化する3月以降がかなり重要になってきます。

海外での感染拡大による悪影響は、「国内の生産停止より、さらに大きい」と考えているチャイナエコノミストもいます。

輸入

輸入に関しては楽観視しているエコノミストが多いようです。

理由は、以下のことからです。

・中国企業の生産活動が3月末までにほぼ再開するので、これまでの生産減を補うために内需が活性化すること

・米中第1段階合意に伴う米国からの輸入増が見込めること

中国政府による企業支援策のプラス効果を見込みながらも、やはり海外での新型肺炎のによる悪影響への懸念は考えておきたいところ。

新型肺炎が終息した後は、中国内の内需の回復が企業を支える形になるでしょう。

イタリアでは全土で、移動制限をするなどコロナパニックが起きていて、中国と同じように社会が凍結する国も出てくるでしょう。

また、自動車や航空機、電子部品などでは、世界の一部で問題があるだけで世界中に影響が出てしまうセクターの代表でしょう。。。


ASEANが最大の貿易相手先に

1-2月の輸出は旧正月休暇の延長生産活動の停滞を受けた注文キャンセル納期の遅延が響き、前年同期比17.2%減少。。。

対イギリス、アメリカ、日本では、人民元建てで20%を超える落ち込みになりました。

しかし、「一帯一路」周辺国向けは1.8%増と堅調。

???増加したの???そうなんです。増加ですw

東南アジア諸国連合(ASEAN)向けも3.6%の小幅減でした。

イギリス離脱の影響

中国最大の貿易相手先はこれまで欧州連合(EU)だったんです。

しかし、英国が離脱した影響で規模が縮小したんです。

その結果、1-2月にはASEANがEUを抜き、最大の相手先に浮上したというわけです。

ASEANからの輸入は9%増加し、往復貿易額は2%増の5941億元に達しています。

1-2月には予想外に輸入が堅調だった理由は、次のようなことが考えられます。

・鉄鉱石、原油など大型商品の輸入増
・大豆や豚肉など生活必需品の輸入増
・新型肺炎の感染拡大を受けた衛生用品の輸入増

(1-2月の輸入額は82億元超)

基本的に、中国では旧正月前には毎年輸入が増える傾向にあります。

実際、米国からの輸入は1-2月に1桁台のプラス成長を確保しました。

米中合意で、中国がアメリカからたくさん購入しなければいけないと決まりましたからねww

米中貿易戦争:第一段階合意」の内容も解説してるので、良かったらみてくださいね。

輸出が3割近く落ち込んだこともあったので、対米黒字は253億7200万米ドルへ、アメリカの貿易赤字は約4割縮小した計算になります。

中国税関総署はこれまで、1月、2月の貿易統計を月別に発表していたんですが、1-2月の合算値のみ発表するのは今回が初めてでした。

まぁ、異例の事態でしたし、2月だけの数字は出したくな良いんでしょうwメンツの世界で生きてすからね。

まとめ

今回、いろいろと調べてみて、思ったほど中国に大きな影響が無かったというのが私の印象でした。

しかし、コロナウイルスによって、中国への印象はかなり悪いものになったでしょう。

アジア人ってククリで、日本人が被害に遭う事件もたくさん起こっており、気をつけたいところですね。

しかし、1つだけ言わせてください。

私たちも中国人ってククリで見てしまいがちですが、一般の中国人はとても親切な人も多いし、日本人よりも家族や、友達想いです。

そして、彼らは日本へ旅行に行ったりしてコロナウイルスを広める結果になりましたが、悪気は一切無かったと伝えておきます。

ごく一部の人が、話題になるのでそれが印象づけになってしまっているんです。

機会があれば、実際に接してみてください。

本当に良い人が多いですよ!

それでは、今日もありがとうございました。