こんにちは、Centです。
今回は、利益の再投資と損切りの考え方について話をしていこうと思います。
今回、この話をしようと思ったきっかけは、利益の再投資によって複利的に増えていくという本はよく見かけるんですが、実は損にも複利が効いて、それが危ないんだよって話です。
この考え方をわかっていないと、損が出たら「我慢」というような間違った選択肢を選ばないためにも、この話をしていこうと思いました。
特にコロナショックになどによって、相場が大きく下がってしまうような局面では、損切りをしないとどこまでも損をしてしまうことになってしまいます。
そこで今回は、利益を大きくすることと、利益を小さくしてしまうことについて話をしていこうと思いまーす。
それでは今日もお付き合い下さい。
利益を再投資することで投資元本を増やす
説明を始める前に、似たような考えとして、銀行預金の単利と複利の考え方を話していきたいと思います。
単利
最初に預けた元本だけに対して、利息を付けていく方法
複利
元本だけではなく、それについた利息にも利息がついていく方法
違いがわからない人もいるかもしれないので、念のためどのように違ってくるのか考えてみましょう。
100万円を「年利3%」で10年間預けた場合
単利
100万円に対して毎年3万円ずつ利息がつくので、10年間で30万円利息がつく計算になり、合計で130万円。
複利
1年目は、100万円に対して3%の利益がつくので「103万円」
2年目は、103万円に対して3%の利益がつくので「106万0900円」
それを10年続けると、、、
10年目は、134万4000円くらいまで膨らみます。
44,000円しか変わらないじゃん。って思った人はちょっと待ってください。
単利で、10年、20年、30年で30万円ずつ増えていくのに対して、複利であれば、20年、30年となったときにものすごく大きな差が生まれてきます。20年目で180万、30年目で、243万と。
30年後には50万円以上の差がついている計算になります。
複利効果
このような元本に対して得た利益を、再投資していくことを、複利効果と呼んでいます。
株式投資の時にも、利益が出たら再投資すれば複利効果が得られて、資金を大きくしていくことができます。
次は損失に対する複利効果について話をしますね。
損失に対する複利効果
銀行に預けていたら、基本的には預けているお金がマイナスになる事はありません。
しかし、株式投資では損失が出てしまうこともあります。
そして、複利効果で運用しているときには損失が出た時にも複利効果が効いて資金を大きく減らしてしまうことがあります。
そこで資金管理について、話をしておかなければいけません。
資金が少ないうちは再投資を控えるべき
私の考えでは、ある程度トレードの技術と、ある程度のまとまった資金になるまでは、再投資は控えるべきだと考えています。
利益を再投資する場合には、大きな損失を出してしまうと資金が一気に減ってしまうというリスクがある事は今お話ししました。
また、その損失を取り返すのは損失の時よりも大きな利益を出さなければいけなくなってしまいます。
どういうことか?
100万円の元本があり、10%資金を減らしてしまったとします。
10万円減った計算になりますから、元本が90万円になります。
そこから、10%資金を増やすと、99万円になりますよね?
このように、損失を出してしまうとより大きな利益を出さないと取り返せないということになります。
そこで、投資を長く続けていくために、大きな損失をできるだけ出さないようにすることが1番重要になってくるわけです。
その1つの方法が、分散投資です。
ただし、資金が少ない人にとっては分散投資はなかなか難しく、集中投資になりがちですよね?
利益を再投資して集中投資を行っていると、1度の大きな損失が致命的に資金を減らすことになってしまいます。
だから、資金が少なくて分散投資をしにくいときには、資金を全額投資するのではなくて余裕を持たせて、さらに利益は再投資しないでキープしておいて資金を徐々に増やしていくというのがオススメです。
損切りが重要な訳
株価の動きが自分の思惑と反対に動いてしまったときには、損切りは確実に行うようにしてください。
株価が下がってくると「損が確定になってしまう」と考えてしまって、そのまま持ち続けてくなるのが一般的な心理です。
しかしながら、塩漬け株になる前に損切りは確実に行うべきです。
あらかじめ決めた自分のルールを必ず実行するということが大切
損切りが苦手な人は、 逆指値を使おう
損切りが苦手な人には、逆指値注文という注文方法があります。
これは、ポジションを組むときに最初に、損切りの注文も一緒に入れておくという注文方法です。
逆指値は、株価が損切りのラインを下回ったら自動的に売るという注文方法。初心者は絶対に使うべき。
例えば1000円である銘柄を買って、10%下がったら900円になったら損切りをしたいとします。
この場合には、「もし株価が900円まで下がったら、899円で損切りする」と言うような逆指値の売り注文を出して、自動的に損切りしてくれます。
しかし、逆指値注文には期限があります。
証券会社によって違いますが、1週間から1ヵ月くらいが有効期限になります。
だから、注文が期限切れになる前に、再度注文を出し直す必要が出てきます。
まとめ
今回は、資金が少ないときの立ち回り方ということで、複利効果の話をしてきました。
株式投資の本を読んでも、福利は凄い、お金がこんなに増えるんだよって事はよく書いてあるものです。
しかし、その複利効果を理解していないと、複利効果によって資金がなくなってしまうのもまた初心者の通る道です。
そんな私も、株を始めたばかりの頃は儲ける事しか考えていなかったので、資金がなくなってしまったこともありました。
できればこんなことは経験して欲しくないので、今回このような記事を書きました。
株式投資を10分理解している人は、今回の内容はそんなの当たり前だよと言う話かもしれません。
あなたの持っている、資産のポートフォリオをもう一度確認してください。
無理な取引ばかりしている人は、たくさんいます!
もう一度、利益と、損益の関係をゆっくり考えてみたら良いのではないでしょうか?
今日もお付き合いいただきありがとうございました。
また、お会いしましょう。