こんにちは、Centです。
今回は、日本アメリカEUの中央銀行の仕事と様々な動きについて解説していこうと思います。
日本銀行の仕事は?と聞かれてすぐに答えられる人はどのぐらいいるでしょうか?
そして、日銀の役員の構成なども知っておいて損はないと思います。
金融の世界では毎日のように、日銀、FRB、FOMC、QE、ECBなど、様々な言葉が飛び交います。
今回はこのような言葉の意味と、中央銀行の仕事についてしっかりと学んでいきましょう。
日銀(日本銀行)の3つの役割
日本の中央銀行としての日本銀行の役割には3つあります。
- 紙幣の発行
- 通貨・金融の調節
- 金融機関 同士の資金決済の円滑化
この3つの役割を果たすことによって物価を安定させ、金融システムを守るといった役割を果たしています。
これは、基本的にどこの国でも中央銀行ではこのような役割を果たしています。
日本銀行役員構成
日本銀行の役員の構成も見ておきましょう。
- 総裁 1人
- 副総裁 2人
- 審議委員 6人
- 監事 3人以内
- 理事 6人
- 参与 若干人
金融政策について
金融政策と言うのは、物価や金融システムの安定を目指して、金融市場を通して資金の量や金利を考え、通貨と金融の調節をすることです。
金融政策の運営の方法は、日銀の最高意思決定機関である政策委員会の金融政策決定会合で決められます。
この会合は、総裁1人、副総裁2人、新議員6人の合計9人で構成されていています。
経済の情勢を分析して、金融政策の方針を多数決で決定します。
日銀はその決定に従って金融政策を行います。
日銀は何を見て将来を予想しているのか?
展望レポートは日銀が年4回(通常1月、4月、7月、10月)に公表する経済物価情勢の展望の通称です。
今後3年の目線で、見通しをまとめている資料です。
- 実質国内総生産(GDP)成長率
- 国内企業物価指数(CGPI)前年度比
- 消費者物価指数(CPI =生鮮食品を除く総合)前年度比
金融政策決定会合のメンバーである「日銀総裁、副総裁、審議員」の予測を出して、数値の最高と最低を除いた中央値を日銀の見通しとして公表しています。
誰か1人の考え方が偏りすぎている場合出てきてしまうので、このようなみんなの中央値を取るような決め方になっています。
2013年時点から3年間で、2%の物価上昇率目標を掲げていますが、いまだに達成されていません。
日銀は見通しを明確にして金融政策に対する市場の理解を求める効果を期待していますが、投資家や市場関係者が見ているのは日銀の見通しが現実になるかどうかに注目しています。
だから、大きな目標を掲げ過ぎた時や、達成が難しい目標が出されたときには、投資家心理が冷えて日本の株が売られることもしばしばあります。
海外の中央銀行ではアメリカ連邦準備理事会(FRB)やイギリスイングランド銀行が3年先まで、欧州中央銀行(PCB)は2年先までの物価、経済見通しを公表しています。
金融を調節する(マネタリーベース)
マネタリーベースと言うのは、日銀が金融機関を通して市場に流しているお金の量のことです。
具体的に何をするかと言うと、世の中に出回っている現金(銀行券と効果)と、民間金融機関が日銀に持っている預金口座(当座預金)の残高の合計で資金供給量ともいいます。
日銀は2013年4月の金融政策決定会合で導入した(量的、質的金融緩和)いわゆる異次元の金融緩和では、デフレ脱却に向けて、お金の量を大胆に増やす方針に転換をしました。
このように、お金の量を測る指標となるのがマネタリーベースです。
日銀は長期国債の大量購入やETエフ、リートと言うリスク性資産の買い入れ拡大に踏み込み、マネタリーベースを2012年末の138腸炎から、2020年現在500腸炎を超えています。
このような金融緩和がデフレ克服に必要なのは確かですが、日本経済が本当に良くなっていくのかは疑問なところです。
政策金利で景気をコントロール
日銀などの中央銀行が、一般の銀行にお金を貸し出す時の金利を変えて景気をコントロールしようとする方法です。
日本や、アメリカでは度重なる利下げで金融政策が効きにくくなってますが、新興国や資源国などでは、政策金利の変更はとても重要な金融政策になっています。
もちろん株式市場だけでなく、他のマーケットにも影響を及ぼすのでそれぞれの中央銀行の金融政策には充分注意しておく必要があります。
FRB
FRB(The Federal Reserve Board 連邦準備理事会)は、一般的にアメリカの中央銀行そのものとして指します。
FRBは、理事会員は7人で構成されています。
- 議長 1人(任期4年)
- 副議長 1人(任期4年)
- 理事 5人(任期14年)
メンバーは経済の情勢を議論して、政策金利の誘導目標や金融政策を決定します。
リーマンショックのときや、コロナショックのときには、金融政策の一環として金利を引き下げたり、資産の購入などを決定しました。
FOMC
FOMC(Federal Open Market Committee 連邦公開市場委員会)は、日銀の政策委員会に相当するアメリカの金融政策を決める機関です。
1年に8回、基本的には火曜日に開催します。
FOMCで決定した内容が、事前予測と異なると、株式や為替のマーケットは大きく変動することになります。
そして、FOMCの後に発表される声明文にも注目が必要です。
QE
QE(Quantitative easing 量的緩和)は、アメリカの中央銀行が市場に供給する資金量を調節して金融緩和を行うことを指します。
基本的には、短期金利の金融市場の調節をしていますが、これ以上金利を下げることができないような場合に、導入される政策になります。
コロナショックで落ち込んでアメリカ経済を持ち直すために、FRBは過去最大の量的緩和に動いていて、第2弾、第3弾も実施する予定です。
基本的には、経済が安定し量的緩和の必要がなくなったときには、量的緩和を止めるのですが、その止めるタイミングはとても注目されます。
量的緩和の収縮の懸念から、株式市場は売られやすくなるし、債券や為替市場だけでなく新興国にも大きな影響を及ぼすことになります。
ECB
ECB(European Central Bank 欧州中央銀行)は、ユーロ圏の金融政策を行う中央銀行です。
欧州中央銀行方を下にして、1998年に設立されました。
金融政策を決定するのが、ECB理事会で月に1度開催されます。
- 総裁 1人
- 副総裁 1人
- 理事 4人
- 3カ国の中央銀行総裁 17人
EUは、多くの国々の連合なので金融政策の舵取りは、とても難しいと言われています。
調子が良い国もあれば、財政がマイナスになって破綻寸前の国もあるからです。
このような大きな問題を抱えたECBですが、世界経済や金融市場に大きな影響与えるので、ECBの動向にも充分に注意しておくべきだと思います。
まとめ
今回は、株価を動かす、主要国の中央銀行と、覚えるべき用語についての解説をしてきました。
今回話してきた内容がわからないと、株式投資をしていく上ではマイナスになってしまうかもしれないと思ったので、今回このような話をしてきました。
金融市場の言葉は、普段の生活ではなかなか使わない言葉ばかりなので、内容は難しくないですが、覚えておかなければいけない用語です。
そして、それぞれの国がどのような政策をして、どのような方向に向かっているのかをもう一度確認してください。
あなたの投資生活に少しでもプラスになればうれしいです。
今日も、読んでいただいてありがとうございました。
またお会いしましょう。