こんにちは、Centです。
今回は、投資信託とREITって何なの?網羅的に解説というテーマで話をしていきたいと思います。
投資信託は、簡単に言えば「投資案件詰め合わせパック」みたいなものなんですが、内容をちゃんと確認しておかないとうまく活用できなくなってしまします。
だから今回は、すでに投資信託やREITを知っている人でも、もう一度確認でメリットとデメリットを再確認していきましょうね!というのがテーマです。
それでは、今日もお付き合いくださいね。
投資信託とは?
投資信託は、メリットが多いんですが、あえてマイナス面をあげるなら元本の保証が基本的にはない点です。
不特定多数の投資家から資金を集めて、専門家が考えた有価証券などの投資先に分散して投資をしています。
その収益を、出資額に応じて投資家に還元していく金融商品になります。
正式には「証券投資信託」、略して「投信」とか「ファンド」なんて呼ばれますね。
投資信託の内容
投資信託は「運用会社」で作られていて、証券会社、銀行、郵便局などの「販売会社」を通して販売されています。
そこでたくさんの投資家からお金を集め、1つにまとめられて資産管理をします。
それが信託銀行になります。
運用会社の仕事は、集めたお金をどこにどうやって投資するのかを考えてお金を管理している信託銀行に株式や債券の売買を支持します。
投資信託のメリットとデメリット
投資信託のメリットを、デメリットを交えながら6つ紹介したいと思います。
1、少ない金額から購入できる
株式投資や債券投資には、ある程度まとまった資金が必要になります。
しかし投資信託であれば1万円程度から始めることができます。
2、経済・金融の専門家に運用を任せられる
全く知識がなくても、経済や金融の専門家にお金を預けて運用するので、安心感があります。
しかし注意しなければいけない点は、専門家であっても、損をしてしまうこともたくさんあるということを頭に入れておかなければいけません。
3、株式や債券への分散投資でリスクを軽くできる
個人の投資家が自分だけで分散投資をしようとすると、たくさんの資金が必要になります。
しかし、投資信託は小口のお金の集合体なので、1つのまとまった大きな資金として運用します。
だから多種多様な資産に分散投資をすることができます。
4、資産の動きが明確
取引価格の基準が毎日公表されているので、資産の価値や値動きがとてもわかりやすくなっています。
5、個人では投資しにくい商品まで投資できる
個人ではなかなか投資をしにくい、海外の株式、債権、特殊な金融商品への投資もして、リスクの分散ができるようになっています。
6、 透明性が高い
監査法人の監査を受けているので透明性が高い点もメリットの1つです。
しかし、投資信託は値動きのある株式や債券に投資するので、基準になる価格は株式や債券、為替市場の動向で変動して、元本も保証されていません。
投資信託の2つの形態
投資信託は設立の形態によって大きく2つに分類できます。
そして、それぞれの特徴について話していきます。
- 契約型
- 会社型
❶契約型
日本の主流が、この契約形になります。
運用する会社と、信託銀行が「信託契約」を結ぶことで組織されています。
株式投資信託や公社債投資信託などがあります。
❷会社型
投資法人を設立してそこが発行する投資案件を、投資家が購入すると言う形がこの会社型になります。
会社型にはJ-REIT(不動産投資法人)などが主流です。
契約型と会社型
今説明した2つの違いとしては、会社型投資信託の投資主には、投資主総会での議決権が与えられていると言うことです。
投資口の保有者は、投資法人の役員や会計監査人の選任や解任等の事項について議決権を行使することができます。
株式投資で言うところの、株主のような扱いですね。
購入タイミングでの2つの分類
投資信託を追加で購入できるかどうかで2つに分類することができます。
- 単位型
- 追加型
❶単位型
ファンドの購入の期間が限られていて、設定後は償還までの時間追加購入ができないものとなります。
通常の場合、申し込み口数に応じて1口または1万口、1万円で計算されます。
また数年程度の運用期間が設けられていて、その期間が終了した時点で資産を全て売却して、投資家の所有する口数に応じて「償還金」が支払われます。
信託の期間がきっちりと定められているので、投資家にとっても、運用会社にとっても計画的な運用ができることが最大のメリットになります。
しかし、追加購入ができないので解約が多く発生してしまった場合には、予定されていた信託期間よりも前に繰り上げ償還されることもあります。
❷追加型
投資信託が運用されている間、いつでも購入ができるのがこの追加形になります。
これは「オープン型投資信託」「オープンファンド」とも呼ばれていて、運用を開始した後いつでも購入することができます。
最初に応募した信託の財産に上乗せで追加設定ができるので、信託の期間は長めで無期限や10年などの長期間になります。
さらには、毎日の基準価格をもとに自由に売買ができて、投資家は自分の相場観でタイミングを見ながら取引できると言うメリットがあります。
払い戻しの仕方での2つの分類
払い戻しの仕方によっても、2つに分類することができます。
- オープンエンド型
- クローズドエンド型
❶オープンエンド型
オープンエンド型は運用期間中であればいつでも自由に払い戻しができるものです。
ファンドが発行する証券を投資家の請求に応じて、基準価格で資産を取り崩して換金することができます。
日本の投資信託は、オープンエンド型が主流になっています。
❷クローズドエンド型
運用期間中は払い戻しができないというのがこの、クローズドエンド型になります。
払い戻しができないので、資金が増減しないため不動産などの比較的流動性の低い資産に投資をすることが可能になります。
投資家が現金できるようにするため、証券取引所に上場して株式と同じように売買されるものがほとんどになります。
だから、市場価格で売却して換金できます。
しかし運用資産とは全く関係ないので、純資産価格とは一致しないことが多く、実際よりも高く評価されることもあれば、低く評価されることもあります。
ここまで、大丈夫ですか?
投資の勉強は完全に知識を覚える必要はありません。テストなんてないんですからね。
「あぁ、こんなのがあるんだなぁ」って感じで覚えておけばOKだと思ってます。忘れたら、またその時に確認すればいいんだから。
株式の組み入れができるかの2つの分類
株式の組み入れできるかどうかで2つに分類することができます。
- 株式投資信託
- 公社債投資信託
株式投資信託とは?
株式に投資できる事が契約項目に記載されていて、株式の組み入れができるものを株式投資信託といいます。
ほとんどが債券に投資するファンドで、実際には株式に一切投資していなくても、契約項目に株式にも投資できますよと定められていると、株式投資信託に分類されます。
次に説明する「公社債投資信託」は細かく定義されているので、それ以外が株式投資信託と分類されます。
公社債投資信託
投資の対象を株式ではなくて、債券やCP、コールローンなどの安定した収益の得られる金融商品を扱って運用します。
また難しい英単語が出てきましたが、安心してください簡単です。
CPというのは、コマーシャル・ペーパーの略です。
これは、優良な企業が一次的な資金を調達するために、割引方式で発行する無担保の約束手形のことです。
有料企業のみがCPを発行できるので、リスクはほとんどなく、安定した収入になります。
また、コールローンですが、金融機関や証券会社相互間の超短期(通常1日)の資金の貸し借りを行う場をコール市場と呼びます。
コールローンとは、資金の貸し手側から見た場合で、反対に借り手側から見た場合はコールマネーといいます。
公社債投資信託でポピュラーな商品はMMFがあります。
一般的には中長期の運用に向いていて、積み立て貯蓄として利用されることが多いです。
解約時には手数料がかかってしまうので、短期で解約すると元本割れになることもあります。
それではMMFとは何か?少し説明したいと思います。
リスクが少ないMMF
MMF (マネー・マネジメント・ファンド)は、毎日決済を行っていて、国内外の公社債や短期の金融商品を中心に運用している公社債投資信託の1つです。
元本保証はありませんが、とにかくリスクの低い運用を行っています。
購入や監禁は1円以上で1円単位でおこないます。
ほとんどのMMFが買い付けから30日未満で換金すると、1万口につき10円の信託財産保留額がかかります。
普通預金のようなMRF
もう一つ紹介しておきましょう。
MRF(マネー・リザーブ・ファンド)は、毎日決済を行って、安全性の高い国内外の公社債や短期の金融商品を中心に運用されています。
株式や投資信託などの購入、カード利用代金の引き落とし、給料振り込みなどに利用される証券総合口座用の投資信託とも言えるでしょう。
こちらも元本保証は無いですが、投資対象は短期公社債、CPなど投資信託の中で最もリスクの低い運用をしています。
リスクが低いと言う事は、リターンも少ないという事ですね。
余った資金を一旦プールするための商品として用いられていて、購入や換金は1円以上1円単位でおこないます。
普通預金に近い使い方をするように開発されていて、いつでも手数料なしで換金ができるようになっています。
株式投資みたいなETF
ETFって最近たくさん聞きますよね?
上場投資信託(エクスチェンジ・トレーディド・ファンズ)のことをETFと言うんですが、株式市場に上場されている投資信託で、株式と同じ方法で注文して売買することができます。
日経平均株価とか、東証株価指数(TOPIX)などの指標に連動するように運用されています。
例えばTOPIXと連動しているETFを保有している場合には、TPOIX全体に投資をしているのとほぼ同じ効果になります。
ETF投資から得ることのできる利益は、売却益と分配金で税金は株式の取引とかわりません。
一般の投資信託に比べて手数料もかなり安くなっています。
海外の証券取引所に上場している「海外ETF」もあります。
世界中の株価指数や、金、原油などの商品指数に連動することを目的として運用されているので、世界中の投資対象に投資することができます。
ETFを使うことによって、投資の幅がかなり広がるんですよね。
今このタイミングで、原油に投資したいとなった場合には、直接的に先物で原油を購入する場合証拠金は30万円近くかかります。
しかしETFなら、もっともっと安い値段で投資ができます。
REIT
REIT(リアル・エステート・インヴェストメント・トラスト)不動産投資信託は、アメリカで生まれた仕組みです。
日本では頭にジャパンの「J」をつけて、「J-REIT」と呼ばれています。
たくさんの投資家から集めた資金で、商業施設とかマンション、オフィスビルなどの複数の不動産などを購入しています。
その不動産から得られる家賃収入とか、売買益を投資家に分配する投資信託です。
J-REITは、不動産投資法人と呼ばれる会社のような形態をとっています。
株式会社で言えば株式と同じような「投資証券」を発行していて、投資家はそれを購入します。
投資証券が証券取引所に上場されているので、株式と同じ方法で注文をして売買できるようになっています。
さらに、金融機関から融資を受けたり、株式会社で言う社債のようなもの「投資法人債」を発行して資金調達をしたりもしています。
分配金について
J-REITの決算のときには、投資家に株式会社の配当金と同じような、分配金を支払います。
ほとんどは、年に2回決算を行っていて運用結果が順調であれば年に2回分配金を受け取ることができるようになっています。
J-REITと株式会社の大きな違い
分配金と配当金は同じようなものですが、一般の株式会社の配当金の場合、儲けたお金の中から、税金や会社にストックする内部保留を差し引いた残りを配当金として支払いますよね。
しかも、配当金の金額はその会社によって決めることができます。
しかし、J-REITの利益は90%以上が分配金に回るので、利益のほぼ100%が分配金に回っているような状態です。
このような仕組みの違いから、配当金の大きさがREITの魅力になっています。
まとめ
今回は、投資信託について網羅的に解説をしてきました。
いつもブログを読んでくれている人、今この記事を読んでくれている人、本当にありがとうございます。
いつも2000文字位の記事を書こうと心がけていますが、書きたいことを書いていると5000文字を超えてしまいます。。。ww
でも、少しでもこれを読んでくれた人のためになってほしいと思っているので、長くなってしまってもじっくり読んでいただけるとうれしいです。
投資で知識を増やすのは、スプーンしか持っていない人が、フォークやナイフを手に入れることによって、少しずつ投資が上手に、そして楽に利益が出るようになっていきます。
投資の用語や、意味を100%覚える必要はありません。
パスタを食べるときに、スプーンしか持っていない人はすごく食べづらいと思います。
しかし、フォークを見たことがある人は、「あっ、確かこんな道具があったな?」とより有利な方法を見つけることができるのです。
これが、知識の蓄積なので、ゆっくりで構いません。
一緒に勉強していきましょう。
それでは、またお会いしましょう。
Cent