こんにちは、Centです。
今回は、私が何を始めたらトレードで勝てるようになったか?と言う話をしていきたいと思います。
最初に言っておきますが、「これをしたからトレードで勝てるようになる」と保証するものではありません。
しかし、かなり重要なことだと私の中では思っています。
これを読んでくれているあなたに、少しでもプラスなればいいなと願っています。
それでは今日もお付き合い下さい。
客観視することが難しい
私はある時から、株式投資は理論だけでは勝てないと言うことを理解して、勉強を始めました。
孫子の言葉にこんな一説があります。
彼を知り己を知れば百戦殆からず
(かれをしり、おのれをしれば、ひゃくせんあやうからず)
意味:敵と味方の情勢をよく知って戦えば、何度戦っても敗れることはない《「孫子」謀攻から》
今日は私と同じような失敗をしないために己を知るための話です。
投資では、知識を増やすことと同じくらい、自分のことをよく知って冷静かつ合理的に行動できるように訓練をしていくことがとても重要なんです。
しかし、合理的な行動を実際に実行するのがとても難しくて、多くの人はできないんですね。
少なくとも私はそうでした。
冷静で合理的な行動ができる人は、物事を楽観的にも悲観的にも捉えず、起きている現実をそのまま受け入れられることができる人です。
目の前で起きていることが、受け入れがたい悲惨なことでも、自分にとって都合の悪い事でも、目をそらしたり、自分にとって都合が良いように解釈したりせずにありのままに認識をすることです。
株式投資は冷静沈着に行動することがとても重要
人間は感情で動く動物
感情で動くことが悪いとは言いませんが、少なくとも投資と言う目線で考えた場合、常に合理的に行動しなければいけません。
しかし、感情の動物である人間がいつも合理的に行動する事はほぼ不可能に近いです。
すべてがルール通りに動くものといえば。。ロボットですね。
今の株式市場で言えばAIなどがそうでしょう。
ある程度投資に対する知識が増えたら、行動ファイナンスの勉強をお勧めします。
行動経済学とも言われていますね。
行動ファイナンスとは?
実際に例を挙げてみると、行列ができるラーメン屋さんがあったとします。
あなたは多分、「これだけ行列ができてるんだから絶対においしいはずだ」と考えると思います。
しかし、よくよく考えてみると「行列ができている=おいしい」というバイアスがかかってしまっているので、必ずしもそれが正しいと言うことではありません。
行動で注意すること
あなたが行列ができるラーメン屋さんに行って、もし美味しくなかったとしたらどうしますか?
二度と行かなければ良い話じゃないの?と考える人が多いはずです。
でも、そう考えてしまうとまた同じ失敗を繰り返してしまいます。
ここで重要なのは、「みんなやっているから大丈夫」という根拠のない判断や行動を取らないようにすることを、自分自身でちゃんと理解することです。
赤信号、みんなで渡れば怖くないなんて言葉が昔ありました。
しかし、株式投資でそのような心理に陥ってしまうと、次のようなミスが出てしまいます。
- Twitterなどで話題になって株価が上がっている銘柄に飛びつき、高値づかみをしてしまう。
- オリンピックが開催されるなら、その国は成長すると言う謎の根拠で投資する。
投資の初心者の頃には、ほぼ必ずと言って良いほど通る道ですね。
「ニュースや新聞などで話題になったから、株を買ったら失敗した」なんて経験ありませんか?
このような行動をしたときに自分自身がどのように考え、どのように行動したか?というのをもう一度反省して復習しなければいけません。
このような行動パターンを勉強するのが、行動ファイナンスです。
プロスペクト理論
行動ファイナンスでとても有名な、「プロスペクト理論」と言うものがあります。
- Aの仕事
確実に25万円もらえる - Bの仕事
50%の確率で50万円もらえるが、50%の確率で報酬なし
あなたはどちらを選ぶでしょうか?
このような条件があったときに、ほとんどの人はAの仕事を選ぶと結果が出ています。
この問題の場合は、期待収益額はどちらも25万円になるので、もしかしたら意見が分かれるかもしれません。
しかしAを20万円にしたとしても、Aを選択する人が多いそうです。
これは、確実性効果と言って儲かる確率が100%の方を人間は選んでしまうのです。
もう1つ問題を見てみましょう。
- Aのクジ
確実に10万円損をする - Bのクジ
50%の確率で損をしない。しかし50%の確率で20万円損をする
このような条件があった場合、Bを選ぶ割合が多くなるそうです。
これも、確実性効果によると、損が出ない確率が高い方を選択してしまうという性質があります。
プロスペクト理論まとめ
人間は、利益を得られる場面ではリスクを回避して確実に手に入る方を選びます。
反対に、損失を被る場面では損失を回避するような行動をするという心理的な傾向があります。
プロスペクト理論がどのように投資と関係するか?
何を伝えたいかというと、人間は利益よりも損失を大きく評価してしまう傾向にあります。
別の言い方をすれば、利益から得られる満足感よりも、損失で受ける苦痛の方がはるかに大きく感じてしまうということです。
当たり前のことなんですが、これをちゃんと理解していない人がとても多いです。
このように行動する人が、陥りやすい罠について少し説明をしますね。
損失回避の行動
損切りができない人がこのタイプの人です。
損失を嫌うので、株価が下がってもルール通りに損切りができない。
投資の世界では、この損切りができるかどうか?が最も重要な要素になってきます。
長期投資であっても、いい会社だと思って買った銘柄が業績悪化で株価が急落したとしたらあなたはどのような行動をとりますか?
人間は、ほとんどが「長期投資目線だから」といってそのまま塩漬け(損失が出ていてもそのまま保有し続ける)にしてしまいます。
これは、人間では本能的にこのような行動になります。
しかし、投資の世界では会社が伸びていくと思っていたけれども、業績が悪化してしまった場合には、必ず損切りをしなければいけません。
どうしたら損切りできるのか?
では、投資のプロ、運用のプロの人はどのように行動しているかと言うと、株を購入する前に事前にルールをしっかりと設定します。
損が出ていても「売却する値段をあらかじめ決めておく」と言うことです。
例えば買った値段から10%下がったら必ず売却するなどです。
このように、人間が本来持っている性質とは逆の行動をとらなければ、株式投資では勝っていくことが難しくなってしまいます。
これは、意識的に学習しないと身に付くものではありません。
なぜならば、人間は株式投資で勝ちたい気持ちがあればあるほど、負けてしまう方向に行動してしまうようにできているからです。
まとめ
今回は、私が何を始めたら株式投資で勝てるようになったのか?と言う話をしてきました。
それは間違いなく、行動ファイナンスの勉強でした。
人間が本来持っている行動パターンとは反対の動きをしなければいけない場面が株式投資にはたくさんあったのです。
株式投資の格言でも、人の行く裏に道あり花の山なんて言葉があるくらいですからね。
人間の本能に逆らう行動をとるわけですから、ちゃんと学習しないと自動的に損をしてしまうことになってしまいます。
あなたも、株式投資の知識と並行して行動ファイナンスについて勉強をしてみてはいかがでしょうか?
それではまたお会いしましょう。