こんにちは、Centです。
今回は、GDPについて詳しく話していこうと思います。
経済成長率なんて言葉を聞いたことがあると思いますが、その国全体の豊かさが前の年に比べてどれだけ増えたか?を示す数字です。
そしてGDPが減れば、不景気=マイナス成長なんて考えがちですが、これは本当に合っているのかどうか?
今日はこの辺を、深堀りして説明していきたいと思います。
経済成長率はGDPでわかる
テレビやニュースなどで登場する「経済成長率」はどうやって計算するか知っていますか?
これは、GDPの金額の増加率を計算したものが、「経済成長率」になります。
ここで少しGDPについて詳しく話していこうと思います。
GDPとは?
国内総生産のこと。生産という言葉が入っていますが、実際には販売された商品の値段を合計したものです。
スーパーで買い物したり、外食をしたり、美容院へ行ったり様々な場面でお金を払う、金融的な言葉で言えば、経済行動をするときの金額を合計したもの。
それがGDPです。
だから、家族みんなでレストランに行って食事をしたら、その時に支払った金額はGDPに反映されるんですね。
もしも家族5人で、自宅で料理をした場合、材料買った値段、例えば3000円かかったのであれば、3000円のみがGDPに反映されます。
GDPは国全体の豊かさを測る指標にもなっていて、結局はお金に換算して比べるしかないということですね。
経済が大きくなると成長率は低下しやすい
戦後の日本がまだ貧しかった頃というのは、経済の規模はとても小さかったので、少しの経済の拡大でも成長率の数字は高くなりました。
ちなみに1960年代初めは、日本の経済規模は20兆円程度でした。
このときの日本が、次の年のGDPが22兆円であった場合、経済成長率は10%ということになります。
20兆円から22兆円に、2兆円増えているわけですからね。
しかし、現在の日本のように、500兆円規模になってくると、1年間で2兆円増えたとしても成長率は0.4%にしかならない計算になります。
ここ何十年も日本のGDP成長率は、1%前後です。
さすがに、2008年のリーマンショックの時には5%程度減少したし、前の年との比率になってくるので、2009年は4.2%の成長を記録しましたけどね。
下のグラフでは、中国とアメリカと日本のGDP経済成長率をグラフ化したものです。
経済成長率が低くなると、不景気だと感じる人も多いかもしれませんが、経済成長率が低くなっても不景気とは言い切れません。
このグラフを見ると、アメリカや日本は社会が飽和して、成長率が低くなっているにもかかわらず、中国はまだまだガンガン伸びているというのがわかると思います。
経済成長率と潜在成長率
不景気とは言い切れないなんて不確かなことを言ったので、どのような時に不景気と呼ぶのか?説明していきましょう。
実は、日本では正確な定義はありません。
え?なんで??
ちなみに、アメリカでは、3カ月ごとに前の二期連続で経済成長率がマイナスになったときに、不景気になったと呼ぶと決まっています。
日本では、明確な定義はありませんが経済成長率が潜在成長率より下がったときに不景気と呼ぶことが多いです。
潜在成長率とは?
毎年このくらいは成長していくだろうと専門家たちが考えている数字が潜在成長率です。
そして、日本中の企業の工場がフル稼働して、働いている人たちが勤務時間いっぱいに働いた時に達成される成長率のことをいいます。
実際には、商品に人気がなく需要がなければ、工場は売れないものは作りません。
つまり、実際の成長率は潜在成長率を下回ることになります。
そしてこの時の状態を、不景気と呼ぶことが多いみたいです。
バブルの時の日本はよかった?
これを書いている私も、バブル時代を経験していない世代なので昔のバブルはよかった、みんながお金を持っていたなんて言葉聞いたことありますよね?
でも実際には、日本はバブルがはじけてから30年間で、平均で1%以上の経済成長率を維持しています。
だから、バブルの時よりも30%以上経済が発展して大きくなっているのです。
そう考えてみると、バブルの時よりも数字上では豊かになっている計算になります。
でもバブルを経験してない私たちにとっては、なんかずっと日本は不景気のような感じがしてなりませんね。。。
まとめ
今回はGDPについて話をしてきました。
現在の日本のGDPは、アメリカ、中国に次いで世界第3位です。
日本が不景気だと言われていても実際には、まだまだ裕福な国である事は言うまでもありません。
しかし、もう一つ大きな問題は日本が格差社会になっている事ですね。
裕福な人にお金が集まり、金銭的に貧しい人のところにはお金が回ってこないような状態です。
たくさんの問題と戦っていかなければいけませんが、1つだけ貧しいところから脱出する方法があるとしたら、知識を蓄えることです。
しっかりと勉強をして、どんどんお金が稼げるようになりましょう。
それではまたお会いしましょう。