こんにちは、Centです。
今回は、給料とボーナスについて詳しく話をしていきたいと思います。
景気が上昇すると給料がアップする企業もある中で、私は給料が全然上がらないなんて人もいると思います。
しかし、給料とボーナスの関係を知ることで少しでも有利に立ちまわって行けるかもしれません。
そもそも、給料やボーナスはどのような基準で決められているのか?話していきましょう。
それでは今日もお付き合い下さい。
定期昇給
今の若い世代の人にはあまりなじみがないことかもしれませんが、日本の企業では昔から社員が仕事をしなくても、年功序列で毎年給料が上がっていました。
このシステムを「定期昇給」と呼びます。
定期昇給は毎年4月になると実施されるので、労働組合等はそれに合わせて基本給そのもののベースアップを求めて企業と交渉していました。
これが春に行われるので春闘(しゅんとう)と呼ばれていました。
時代が変わった
ボーナスについても、毎回のように数カ月分が支給されていた時代もあったのですが、今ではそんな企業は少なくなってしまいました。
むしろ、ほぼないと言っても良いでしょう。
平成の時代の30年、日本は「失われた30年」なんていう不名誉な呼ばれ方をしていますよね。
この背景には、不況が続いてしまったことで、働かなくても毎年給料が上がっていくのはどうなの?年齢が同じだから給料が同じというのはおかしい!
などと言う声がとても多く上がったのです。
このように、時代の流れとともにみんなの考え方も少しずつ変わってきました。
業績給
今ではとても一般的になってきた考え方ですが、一人ひとりの能力によって基本給が決められていて、期待以上の結果を残したら翌年には給料が上がるというシステムです。
確かに、このほうがしっくりきますよね。
この業績給の考え方は、平成の時代になってから主流になってきました。
もちろん、期待以下の働きしかできなかったときには、給料が下がってしまいます。
同期の人間でも、給料が高い人もいるし、なかなか給料が上がらない人も出てきます。
いってみれば、実力社会のようなイメージですね。
年俸制
野球選手など、プロスポーツ選手に多く見られる給料のシステムです。
実は、大企業などの管理職もこのような年俸制を採用しているところがとても多いです。
仕事の成果によって、年齢が同じであっても、給料にとても大きな差がつくのが特徴です。
そして、日本政府の方針としては労働時間に関係なく仕事の成果に賃金を支払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を目指しています。
ホワイトカラー・エグゼンプションとは?
ホワイトカラーエグゼンプション(white collar exemption)とは、オフィスワーカーをはじめとする一部の労働者を労働時間の規定を除外して、労働賃金を仕事の成果のみで評価する制度です。
ホワイトカラーエグゼンプションは「高度プロフェッショナル制度」とも呼ばれていて、働き方改革の一環として議論されています。
世間では『残業代ゼロ法案』や『定額働かせ放題』などとも言われたりもしていて、メリットとデメリットをしっかり考えなければいけないシステムです。
スーツの白襟シャツのことを指します。
ホワイトカラーエグゼンプションの対象者となるホワイトカラーの労働者とは、製造業や建築業(ブルーカラー)などを除く、いわゆるオフィスワーカーのことです。
インフレとデフレ
インフレになると、物価が上がって給料も上がっていきますが、給料が上がるまでにとても時間がかかります。
だから、インフレのときには実質的には給料は低下する状態になります。
給料の額面上では増えていても、物価の上昇よりも給料の増加が下回っていると、給料が減ってしまっているのと同じ状態になります。
だから、インフレのときには給料を支払う企業側がとても有利になります。
一方で、デフレのときには物価が下がっているからといって給料はすぐには下がりません。
給料の額は変わっていなくても、物価が下がって物の値段が安くなっていくので、実質的には給料が増えているのと同じ状態になります。
ボーナスはないこともある
ボーナスをもらうのが当たり前のように考えている人もいますが、ボーナスはもともと会社が社員の努力によって儲けが増えたから、その分をみんなに還元しようという考えです。
だから、企業の業績に応じて支払われるというのが本来の考え方でした。
しかし、毎年のように決まった時にボーナス3ヶ月分などが支払われていることが多く、社員は毎年給料を15か月分もらえるのが当たり前だと考えてしまいます。
そのような考え方が、一般的になってしまったのでローンなどを組むときにボーナスを見越した住宅ローンなどを組む人も多くなってきた背景があります。
ボーナス一括払いなんてよく耳にしますよね。。。
しかしながら、日本では不況がずっと続いたのでボーナスが出ない企業もとても多くなりました。
だから、業績に応じて給料を支払う本来の形に戻っています。
まとめ
今回は、給料とボーナスの考え方について話をしてきました。
給料の支払われ方には、時代によって今も形を変えつつあります。
今では考えにくいかもしれませんが、仕事をしなくてもみんなが一律に給料がもらえる時代があったんですね。。。
しかし、時代が変わり、給料は企業の業績や、個人の頑張りの評価によって給料を見直すシステムが一般的になってきました。
これから日本経済がどんどん良くなっていったとしたら、給料をたくさんもらっている人と、給料が全然増えない人の格差は開いていくでしょう。
インフレとデフレのときには、物価が上がり給料が上がっていくと言う考え方ですが、そこには時差があることも忘れてはいけません。
今日も、ブログを読んでいただきありがとうございました。
またお会いしましょう。