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【金融の知識】金融の仕組みとは?銀行の仕事

こんにちは、Centです。

今回は、金融の仕組みについて話していこうと思います。

金融の仕組みと一言で言っても、何を学べばいいのかわからないという人もたくさんいると思います。

歴史的に言って、金融システムの破綻が起きるという謎の理由によって、つぶれそうな銀行(金融機関)を私たちの税金で助けてきたのが日本です。

みんなが納めた税金で助けるってちょっとおかしな話ですよね?

そもそも金融とはどのような仕組みになっているのでしょうか?

今日はこの辺を深掘りして話していこうと思います。


金融は、お金を融通すること

金融機関という名前の金融とは、お金を融通することです。

金融機関の主な仕事というのは、お金が余っているところからお金が足りないところに、お金を貸し出す(融通)することです。

すぐに使わないお金はみんな、銀行に預けますよね?

これがいわゆる、お金が余っているところです。

そしてみんなから預金をしてもらった資金を、新規事業を始めるような企業にお金を貸し出すことになります。

これが、資金が足りないところということになります。

銀行は、この両者をつないであげることで、世の中のお金の流れをスムーズにしています。

このことを金融の言葉で表現すると、金融仲介機能と呼んでいます。


銀行の不思議

金融機関では、お金を無尽蔵に増やすような信用創造機能というものがあります。

お客さんから預金をしてもらったお金が100億円あったとしましょう。

そのうちの90億円を、A会社に貸し出しをしたとします。

貸し出された90億円は、とりあえずすぐには全部使わないので、銀行に預けられます。

そうすると、銀行の預金額というのは、額面上では100億円しかありませんが、90億円新たに預金されたと同じくなるので、190億円の資産があるような形になります

そして、この90億円の中からまた別の会社に80億円融資をし、同じことを繰り返します。

今度は、100億円しかないはずの資金が、90億円と、80億円が預金され、270億円の資産ということになります。

このようにして、最初にお客さんが預けた100億円と言うのは、何倍にもなって世の中に出回ることになるんですね。

これを信用創造と呼んでいます。

お金を借りた会社は、それだけの信用を銀行から与えられたことになりますよね?

信用がどんどん増えていくので信用創造と呼ばれています。


決済機能

銀行のもう一つの大事な仕事は、決済機能です。

取引資金の支払いを仲介する仕事になります。

企業同士の取引の支払いは、銀行の口座から、相手の銀行口座に資金を移動させるだけです。

実際には、現金は動いていませんよね。

コンピューター上の数字が変更されるだけです。

実際に、あなたがクレジットカードで買い物をしたときの支払いも、銀行引き落としによって完結してしまいますよね。


血管の機能

今話してきたような仕事をすることで、金融機関は経済がうまく働くようにしています。

私たちの体で言えば、お金が回る事は血液のようなイメージです。

そして金融機関は、それを上手に運ぶための血管の働きをしていると考えておきましょう。


金融機関の種類

金融機関には種類があるのは知っていますか?

ここで金融機関の種類について詳しく見ていきましょう。

  • 都市銀行
     大都市に本社があって、全国に支店がある銀行の事。
  • 地方銀行
     地方を地盤にした銀行。第二地方銀行等と呼ばれる銀行もあります。
  • 信託銀行
     一般の銀行と同じ仕事もしますが、お客さんの現金や土地などの財産を預かって運用をすると言うのが主な仕事です。
  • 信用金庫、信用組合
     地元の中小企業向けの金融機関になります。

他には日本銀行などがありますが、日本銀行は金融機関のための銀行です。

各金融機関の資金量などを、管理するのが主な仕事で、日本の中央銀行です。

だから、政府の金融政策等は日本銀行が担当します。


まとめ

今回は、金融の仕組みについて話をしてきました。

もう一度確認すると、銀行にお金を預ける事は、社会にお金を流通させることにつながっていきます。

そして、銀行とお金の流れは、信用で成り立っています。

私たちが普段「余ったお金はとりあえず銀行に入れておこう」という考えは、日本政府による教育によるものです。

実際のところ、別に銀行に預けなくても大丈夫なんですが、貯金は正義みたいな日本の文化がありますもんね?

貯金をすることで、日本経済の役に立っていると考えるとなんか少し嬉しいですよね。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

またお会いしましょう。