こんにちは、Centです。
今回は、どんな銀行が安全なのか?について話をしていきたいと思います。
「銀行ってどこでもいっしょだ」と思っていませんか?
その考えは、大きな間違いです!
銀行の名前を出すのは問題があるのでwメガバンクとか、地方銀行とか、信用金庫とか何が安全で何が安全じゃないのか?なかなかわからないですよね?
しかし、銀行は私たちの生活と密接に関わっていますよ。
だから、しっかりと学んでおかなければいけない知識です。
そして、経営が立ち行かなくなって、銀行同士の合併とか、システムの不具合等のニュースが流れると少し不安になりますよね。
今日は、どんな銀行が安全と言えるのか?について深掘りしていきたいと思います。
それでは、今日もお付き合い下さい。
安全な銀行とは?
みんなが抱いている銀行のイメージは、お金がたくさんあってみんなにお金を貸し出してくれるイメージでしょうか?
しかし、銀行の中でも企業にお金を貸してくれる銀行もあれば、貸してくれない銀行もあります。
そして、危険な銀行になってくると、この新規の融資に関してとても慎重に対応してくるようになります。
特に、お金が戻ってこない可能性が高くなってしまっている貸付を、不良債権と呼んでいて、不良債権を多く抱えてしまっている銀行になると、ますます融資に慎重になる傾向があります。
新規に貸し出した資金が、また不良債権になってしまったら大問題になってしまいます。
そして、融資をする額が減るので、銀行の儲けが減ってしまい、ますますお金が貸しづらい状況になってきてしまいます。
将来有望な事業があったとしても、その企業が新規融資を申し込んだときに、すでに銀行からの借金があると、融資に慎重になる銀行が多いです。
ちなみに、バブル期にはどこでもいいからお金を貸したいという銀行がたくさんあって、お金が余ってしまっている状態だったと言われています。
そして、銀行の融資が消極的になってしまうと企業の業績拡大にもとても大きな影響が出てきてしまうので、経済の発展はストップしてしまうということです。
銀行の自己資本のルール
銀行の安全性を見るのは、自己資本比率を見る
銀行の経営状態を見極める基準として、自己資本8%ルールというものがあります。
特に、国際的な業務をする銀行の場合には自己資本が8%以上あることと決められています。
これは国際決済銀行(ビーアイエス)が決めたことなのでビス生生と呼びます。
銀行が持っている財産のこと。
銀行はお客さんから預金を預かっていますが、そのお金ではなく銀行自体も株式会社として仕事をしていく上での資金を持っています。
国際的な仕事をする銀行の場合には、この資金が企業に貸し出した金額の8%以上なければいけないというのが「BIS規制」です。
ちなみに、日本国内のみで仕事をする銀行は4%以上となっています。
最近では、自己資本比率に関心が高まってきているので、銀行によっては銀行紹介などに私たちの銀行の自己自己資本比率は何%ですよと書いてあるところもあります。
これで大丈夫なの?
ちなみに、普通に考えると8%でもありえない金額ですww
個人的には、すごく危険なラインです。。。
企業に貸し出しているお金が100億であった場合には、銀行が自ら自己資本として持っていなければいけないお金は、8億円ということになります。
8億円しか持っていないのに、100億円貸し出している状態です。
普通に考えて、笑っちゃうレベルですよねw
自分の資金の12.5倍ものお金を貸し出していることになります。
さらには、国内だけの取引の場合自己資本比率が4%でオーケーなので、100億円貸し出している、自己資本が4億円あれば大丈夫という状態になります。
自分の資金の25倍のお金を貸し出していることになります。
貸し倒れの危険
例えば貸したお金が不良債権になってしまって、お金が戻ってこなくなってしまった場合には、銀行は自己資本を使って穴埋めをすることになります。
だから、万が一不良債権になってしまったときに備えて、8%は持っておきましょうねという事なんですが、結構不安ですよねw
逆に言うと、自己資本が8億円しかない銀行は、100億円までしか貸し出しができないということになってきます。
だから、不良債権が多くなってしまうと、銀行は一気に経営が傾いてしまいます。
銀行の現金がなくなって、危なくなってくると銀行は早く資金を回収しようと動きます。
企業に貸したお金を、返済期限が来ていないのに回収してしまうような場合も出てきます。
これを、「貸しはがし」といいます。
バブル時代の銀行というのは、バックに日本国がついていたので破綻はしないと言われていたんですが、銀行が民営化したことによって、たくさんの銀行が経営破綻することになりました。
そして銀行同士の合併が繰り返されて、今の銀行が残っています。
まとめ
今回は、どんな銀行が安全なの?と言う話をしてきました。
今回の話をまとめてみましょう。
- 「自己資本比率」は銀行の経営状況を見極める手段
- 自己資本が減ると銀行は「融資を渋る」
- 回収するために急ぐのが「貸しはがし」
お金を貸出せば貸し出すほど、金利や利息を乗せた分が銀行の儲けとなってきますが、お金を貸しすぎたり、回収ができなくなってしまうと、銀行はいつでも潰れてしまいます。
コロナショックのような、企業の業績が世界中で悪くなるような出来事が起きたときには、銀行への返済のお金が滞ることが多くなることが予想されます。
だから、これから1、2年は銀行の自己資本の割合が、減っていってしまう可能性が大きいので、その辺に注目しながら投資をしましょう。
それでは、またお会いしましょう。