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【週間展望】2020年6月29日から1週間の展望

こんにちは、Centです。

今回は、2020年6月29日からの1週間の展望について話していこうと思います。

アメリカマーケットや、日本マーケットは大きく上昇したり、大きく下落したりしていますが、レンジの中での動きになっているように見えます。

最初に、そのレンジについて解説をして、現在中国とアメリカとの問題についても話していきたいと思います。

そして、アメリカの雇用統計や、日銀短観などの話をしていこうと思います。

さらには、ヨーロッパの話にも少し触れたいと思います。

それでは今日もお付き合い下さい。



日本マーケットはレンジ相場?

まずこちらのチャートを見てください。

まず注目して欲しいのが、6月11日の赤い矢印のついた大きな陰線です。

約2週間は、この陰線の値幅の中で値動きをしていることがわかります。

これは一時的なレンジ相場と言っていいでしょう。

このような値動きの時は、イメージでは大きなパワーを貯めている感じです。

言ってみれば、買い手と売り手が拮抗しているような状態です。

このような拮抗状態の時は、レンジを抜けたらその方向に大きく動くことが多いです。

しかし、上に抜けるか下に抜けるかは難しいところです。

なので、持っているポジションはフラットにするべきです。

ポジションをフラットにすると言ってもわからない人もいるかもしれないので、買いの一辺倒や、売り一辺倒の株式の保有はなるべくしたくない感じです。

だから、買いと、売りを同じくらいに持っておくか、持ち株を極力減らすことが良いと思っています。

長期的な買い目線の人も、このタイミングでの新規の買いは個人的にはあまりしたくないところです。



中国とアメリカの動き

ドル円を見ていても、かなり上値が重い感じがしています。

それは、中国が新型コロナウィルスの発生源であることへの中国政府の対応、香港やウイグル情勢をめぐる米中対立激化への警戒感、米中における新型コロナウィルス感染の第二波への警戒感などがあることが予測できます。

トランプ大統領は、新型コロナウィルスの中国政府の対応に対して、不満を持っていること。

さらには、中国政府の香港への国家安全法の導入方針を受けて、香港人権民主法や、ウイグル人権法などを理由にして対中制裁措置の発動を警告しています。

対して、中国政府は内政干渉に当たると反発していて、報復措置としてアメリカの農作物の中国への輸出に、新型コロナウィルス感染の検査強化を要請していて、米中対立の激化懸念が高まってきていると言えるでしょう。

簡単に言うと、中国の内部のことに、外野は口を出すなという言っているわけです。

さらに、アメリカから農産物の検査強化を要請するという事は、検査などで時間をかけさせて、新鮮な状態で中国に届かない状況を作っちゃうよとプレッシャーをかけています。



アメリカの雇用統計

来週は、まず7月2日に発表されるアメリカの6月雇用統計に注目しなければいけません。

失業率予想は12.2%で、5月の13.3%から低下という予想が出ています。

さらには、非農業部門雇用者数は前月比300万人の増加で、5月の前月比250.9万人の増加からさらなる改善が見込まれています。

注意点は、集計方法とトランプ政権の給与保障プログラムによって、雇用統計の数字が実際の雇用情勢を反映しなくなっているという点が報道で指摘されています。

5月にもありましたが、予想から大きく乖離したサプライズに注意したいところです。


日銀短観

毎月月初に発表される、日銀短観では2四半期連続のマイナス成長でリセッション入りした後の経済活動再開を受けた景況感に注目しなければいけません。

さらには、アメリカの5月IMS製造業景気指数、中国の5月製造業PMIでは経済活動再開後の景況感に注目しておかなければなりませんね。



ヨーロッパの動き

29日に予定されているメルケル首相(ドイツ)とマクロン大統領(フランス)による新型コロナウィルス復興基金に関する会談に注目しています。

EU加盟27カ国の全会一致で承認されなかったので、ドイツとフランス首脳による打開策を話し合い、7月の欧州連合(EU)首脳会議での承認を目指しています。

さらに注目しておきたいのは、6月消費者生産者物価指数です。

ユーロ圏の景気減速懸念と、アメリカやヨーロッパそして中国との貿易戦争への警戒感が高まっているので注意です。



まとめ

今回は、2020年6月29日から1週間の展望について話をしてきました。

確かに、マイナス材料は盛りだくさんなんですが、コロナ相場は各国の金融政策が過去最大水準になっているので、株価はそこまで下落していないことも事実なので、投資は慎重にゆっくり考える必要があるでしょう。

1週間の大きなイベントと、現状の問題などを簡単にまとめましたが、世界では常に問題が発生しているので、あくまで参考程度にしてください。

誰かが株価が上昇する、または下落するなど予想を立てていてもそれをもとにして株式売買をする事はしないようにしましょうね。

自分なりの予想を持って、1週間はこうなるんじゃないか?という予想の下で投資を学んで行くことをおすすめします。

そして1週間が終わった後に、実際にはどのような動きをしたのか?を予想と比べてみてください。

今日も読んでいただきありがとうございました。