投資に必要な知識

【投資の落とし穴】投資家の自分に酔う思い込みの危険な罠。自信満々の人に気を付けろ!

こんにちは、Centです。

今回は、投資に慣れてきた投資家が陥る「思い込み」危険な罠について解説していこうと思います。

投資をあまりしたことがない人は、なかなかイメージが湧きにくいと思いますが、今回は簡単にいえば、投資家の勘違いについて話していこうと思います。

少し投資に慣れてきて、利益を出せるようになってくると、自分は相場のことを理解していて、コントロールできるような気持ちになってしまう投資家が出てきます。

そうなってくると、「これだけ株で儲かっているよ」とか、「誰かに凄いと思われたい」とか、何を勘違いしているのか「自分の選んだ優良銘柄を、誰かに教えたい」という欲求に陥ってしまう人がいます。

この状態になってしまうと、投資家としてとても危険な状態です。

そして、自分が損するのはいいんですが、他にも被害者が出てしまうことにつながります

今回はこのような、投資に慣れてきた人が陥ってしまう「思い込み」について話していこうと思います。

それでは、今日もお付き合い下さい。



当たると思い込む投資家

自分で操作できないことを、あたかも自分の操作範囲内だと思い込んでしまうことを、心理学の世界ではコントロール幻想と呼んでいます。

人間の性質なのでしょうがない部分ですが、これを知らないと不可思議な行動に出やすくなってしまいます。

もっとストレートに言うと、SNSなどで大真面目に「この銘柄はいい銘柄ですよ」と言い始めます

本人は、完全に自分の考えが当たると思い込んでいるので、大真面目に銘柄を発信します。

自分はこの銘柄が上がると思っている、この銘柄は将来とても有望だなどです。

もし私が、その人に「間違った方向に行ってるよ!」と伝えたところで、本人はとても怒るだけで改善しようと思わないでしょう。

なぜならば、自己暗示にかかって、心の底からその銘柄が上がると思っているからです。

しかし、銘柄が値上がりするか値下がりするかは、その時の相場観にもよるので、なかなか思うように動きません。

人間の欲望として、自分で全てをコントロールしたい、自分の思った通りになってほしいという欲望を持っています。

そして、このコントロール幻想は、その欲望が行き過ぎた結果でもあるわけです。

コントロール幻想を持っている人の特徴は、物事がうまくいかなかった時に、普通よりも大きなストレスを感じやすいという特徴があります。

SNSなどで銘柄を発信して、急落してしまった時などはほとんどの人が、アンチなどに対してとても敏感になります。

ブロックをするだけでなく、この人はこんなに悪いことを私に言ってきたよということを拡散までしようとします。

その人のことを全く否定するつもりはありませんが、自分自身でそのような状態になっていると気づかないと、お金も人も離れていってしまいますね。

そして、詐欺師とか、煽り屋なんて呼ばれてさらにストレスが溜まる状況になってきます。

すべては、この発信者の思い込みが引き起こしていることなんです。



心理学の研究結果

自分で物事をコントロールできると思う事は、心理学的に言っても心にも体にも良い影響があるのは確かな研究結果で出ています。

しかし、その感情を相場で持ってしまうと、少し面倒なことになります。

自分でコントロールできるのは、自分の持ち株のみです。

まぁ、ファンドや資産家を除いては決して市場の価格や他人の行動を支配することができません。

その人の投資判断が100%当たることもありませんし、損失を抱えてしまった場合には、自分の意思や希望なんて全く関係のないことになります。



自分がコントロール幻想の危険

コントロール幻想が強くなってしまっているときには、この判断は当たると思い込んで高いレバレッジ(資金の許容リスク以上の取引)をかけてしまいがちです。

そして、たとえ失敗をしたとしても次こそは当たると思い込んで過去の失敗を反省しない判断をしてしまいます。

自信を持つのは良い事ですが、その代償に大きな資産を失う事になってしまう可能性が高くなります。

さらに最悪のケースは、その発信を見て売買をしてしまった投資初心者さん達が、大きな損を出してしまうこともあるわけです。

そして、投資の世界ではどのような性格の人が良い成績を収めているか?の研究も発表されています。

それは、自信たっぷりな人よりも、自信がない人の方が投資結果が良いという研究結果が発表がされています。

ちょっと意外かもしれませんが、投資では良い結果だけを追うよりも、悪い結果もしっかりと考えられる人が利益を出していけるのです。

投資の格言にあるように「勝って兜の緒を締めよ」とは、常に謙虚な姿勢を忘れないことが、投資で成功する1番の近道だと教えてくれています。




まとめ

今回は、【投資の落とし穴】投資家の思い込みの危険な罠。自信満々の人に気を付けろ!というテーマで話をしてきました。

投資の世界では、勉強して知識をつけた後は自信を持って投資ができるようになりますが、自分が選んだ銘柄に酔ってしまうような事はないようにしたいですね。

しかも、SNSなどでフォローが伸びやすいのは、個別銘柄をつぶやいてくれるアカウントです。

なぜならば初心者さんが、どんな銘柄を買えばいいのか?お勧めの銘柄は何なのか?探しているからです。

そして、その銘柄は高確率で大損して大暴落します。

最近も、投資家の間でTwitterが話題になっていますが、海外なら個別銘柄を煽るような行為は、即逮捕案件であることを伝えておきましょう。

日本でも禁止されていますが、かなり放置された状態になっています。

投資の経験が浅い人は充分気をつけてください。

そして、投資経験が身に付いてきた中級者の場合には、自分自身がそのような状態になっていないかもう一度確認してください。

今日も読んでいただきありがとうございました。