金融の知識

【世界経済の知識】金は買ったほうが良いのか?

こんにちは、Centです。

今回は、金は買ったほうが良いのか?について話していきたいと思います。

ここ数か月、新型コロナと緩和策の影響で「金の高騰」が鮮明になってきています。

ここで、金はかったほうがいいのか?という疑問が出てくるわけですね。

株のほうが良いのか?金がいいのか?果たしてどっちがいいのか?考えていきます。

それには、金の今の現状を知る必要がありますね。

それでは、今日もお付き合いください!



金の今を知ろう

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続く中、国際金相場が過去最高値に近い水準まで上昇してきています。

ロンドンの金現物取引価格が1トロイオンス=1817米ドルまで上昇。

1800米ドルの大台を超え、2011年以来およそ9年ぶり高値を記録した。

また、もう一つの国際指標であるニューヨーク市場の金先物価格は同日に一時、1829米ドルを付けた。

ちなみに、先物価格の過去最高値は2011年9月に記録した1923.70米ドル。

この水準まであと100米ドル程度に迫っていて、2000米ドルの大台到達も視野に入ってきています。

実際に、2000米ドルへの上昇を見込む声は強く、向こう1〜2年以内に史上最高値を更新する可能性が高まっている。



金はインフレに強い

金は有力なインフレへのヘッジの手段であるとともに、代表的な「安全資産」。

あまり金融の知識がない人は、何のこと?ということになってしまうので少し説明しますね。

インフレとは?

インフレとはインフレーションの略で、物やサービスの値段が上昇する状態のことを指します。物の値段が上がるということは、相対的にお金の価値は下がるということです。

みんなが持っている日本円の現金は、毎年目減りしていることは知っていますか?

実際に、お金の数字は減っていないですが、価値が減っていくんですね。

安部政権のもとで、日本銀行が目標とする物価上昇率は2%です。

資産を例えば年率0.1%の定期預金に預けていたとします。

もしも1年後日銀が物価上昇率を達成すれば、物価は2%上昇します。

そこで、金利0.1%を貰ったとしてもその差はマイナス1.9%となり、実質、資産が目減りしたことになります。

あなたが現金で100万円預けていた場合には、1万9000円目減りしたのと同じ状況になってしまうということです。




さらにわからない人へ

その昔、缶ジュースは一本100円でした。

今は、130円くらいですよね?

昔なら、1万3000円持っていたなら、「130本もの缶ジュースが買えた」ってことなんですが、今は?

1万3000円で、100本ですね。

130本買えていたものが、100本しか買えなくなってしまったんですね。

ということは、日本円の価値が下がってしまったと考えられるわけです。

貯金が好きな日本人は多いですが、このように現金の価値が減っていってしまうことを知らない人が多いですね。

そんな時に「金」は重宝するよってことです。



金はどんな風に動きやすい?

金は、一般的に世界中の投資家の不安心理が高まってくると値上がりする傾向にあります。

最近の金価格の上昇は新型コロナウイルスの世界的な金融緩和を受けたカネ余りや低金利環境も、明らかに金相場の押し上げ要因と考えられます。

カネ余りとは?

通貨量が、経済活動に必要な適正水準を上回ることによって起きる相場のこと。過剰流動性相場ともいう。主に株式相場に対して用いられる。

金余り相場では、投資意欲が高まるため相場は上昇することが多い。

現在のところ、景気回復期待を受けた「株高」と、リスクオフ心理の表れでもある「金高」が同時進行するという矛盾した状況ですね。

普段は「有事の金」なんて言われていて、戦争やテロなどで株式相場が大きく下がるときなどに、基本的に金は買われるのが普通です。

世界的なパンデミックの継続で、「株高」への疑問がくすぶり続けていることも金高を後押ししているんでしょうね。




金への投資会社の見通し

ゴールドマン・サックス

米ドル安と新型コロナの流行に伴う景気の不確実性を理由に、「向こう12カ月以内に2000米ドルに達する」

シティグループ

20年通年の金価格予想を同1680米ドルから1740米ドルに引き上げ、続く21年上期には2000米ドルを突破するとの見方

ドイツ銀行

21年末の金価格予想を1750米ドルから2000米ドルに上方修正

クロスボーダー・キャピタルのマイケル・ホーウェルCEOは、金相場が向こう18カ月で50%上昇し、1トロイオンス=2500米ドルを目指すと予想しています。

そして、投資家に対してポートフォリオを多元化し、そこに金を加えるよう助言しています。

ポートフォリオとは、株や金、債券など自分の資産をどのように投資に振り分けるかということです。

金相場は1980年に850米ドルの高値を付けたが、これにインフレ要因を加味した場合、20年の金スポット価格換算で2600米ドル前後に相当するという。


その他の金属は??

上昇基調にあるのは、金だけでなく、その他金属にも同じ傾向が見られます。

銅価格も金と同じように、3月から上昇傾向に転じています。

マッコーリー証券

20年、21年の銅価格予想を1トン=5565米ドル、5600米ドルへ、12%、4%の幅で上方修正した。

亜鉛価格予想も、12%引き上げている。




まとめ

今回は、金は買ったほうが良いのか?について話してきました。

世界中の投資機関や、証券会社の予想では金は高騰するという予想ですよね。

しかし、これには注意点がありますね。

これは、新型コロナウイルスの収束が遅れているという条件付きだと考えています。

これを書いている日にちょうど、アメリカの新薬開発がうまくいくかも?という報道があって、どうなるかまだわかりません。

ちなみに金価格は、上げ止まりの動きを見せています。

今後、コロナの収束が金相場との重要な関わりを持ってくると考えています。

投資は、自己判断になりますが、世界中の投資家たちが注目する金は見ておくべきですね。

ちなみに、私は2015年から資産の5%程度ですが金に投資をしています。

投資に幅を持たせるために、金はとても重要ですので、一度考えてみてはいかがでしょうか?

今日も、見ていただきありがとうございました。