中国・香港市場

【香港株銘柄分析】カジノ株に未来はあるのか?

こんにちは、Centです。

今回は、香港に上場しているカジノセクターについて話をしていこうと思います。

香港上場といっても実際にはマカオのカジノです。

海外からの渡航規制もある中でどの程度の影響を受けていて、経営状態はどのようになっているのか?

カジノセクターに投資をするチャンスはあるのか?話していきたいと思います。

コロナの影響をもろに受けるセクターなので、経営が傾いたりはしないのだろうか?

いろいろな疑問を解決していきましょう!

それでは、今日もお付き合いください。



6月は過去最悪の97%減

マカオのカジノ収入が、2020年6月に前年同月比97%減のわずか7億1600万パタカ(約95億7000万円)にとどまった。

事前に予想はされていましたが、前月比でも59.4%減というかなり厳しい数字となりました。

2020年4月の7億5400万パタカを下回り、記録が残る中ではマカオ史上月別で過去最低の数字でした。

新型コロナウイルスの水際対策としてのビザ発給制限や渡航者の隔離といった入境規制の継続で、ヒトの往来が激減していることが売り上げ減少の原因になりました。

こうした状況が特に、VIPカジノ部門を直撃しているという。

マカオのカジノでは、売り上げに対するVIPの比率は60%程度で、特に中国からのVIPが多いといわれています。



2019年からすでに落ち込み気味?

マカオのカジノ売り上げは、2019年にはすでに落ち込み始めていて、19年通年のカジノ収入は前年比3.4%減でした。

原因は大きく4点あります。

  • 元安によるインバウンド消費の落ち込み
  • 米中摩擦を背景とした中国の景気減速懸念
  • 中国当局の締め付けを受けたVIPカジノの不振
  • 香港の政治社会情勢不安

月別では過去12カ月にわたって9月を除き、減少局面が続いています。

特に新型コロナが流行してからの20年2-6月は8-9割減という壊滅的なペース。

20年上期のカジノ収入は前年同期比77.4%減の337億2000パタカでしたが、1月がうち221億パタカ、残る5カ月間で計116億パタカという配分だった。

中国本土からの旅行客には隔離措置はとられていないそうですが、本土に戻るときには、2週間の隔離措置が義務になっているので、中国人も安易にマカオに遊びには行けない状況です。

香港でも入境制限をしていて、予定では8月7日まで続くと発表されています。(このままだと延長されるのは確実でしょう)



カジノは破綻しないのか?

ここ5カ月間の大幅減収にもかかわらず、多額の内部留保を抱えるカジノ各社の破たん懸念はほぼ皆無と言っていいでしょう。

財務面の強さがカジノセクターの強みなんですよね。

さらに、株式市場ではインバウンド規制の緩和に伴うカジノ市況の回復見通しに期待感が出てきていて、7月に入ってからは値ごろ感の強いカジノ銘柄が買われる動きも出てきています。


新システム「健康コード(健康碼)」

広東省・香港・マカオ間で「健康コード(健康碼)」相互認定制度の導入がはじまろうとしています。

早ければ7月末までに出入境制限が緩和される可能性もあると報道されていて、これが実現すれば、カジノ市況は底入れする見通しになるわけです。

また、各社から発表されているカジノセクターの中長期の発展見通しにも変化はなく、個別銘柄に対する強気見通しも依然として目立つ状況にある。



懸念材料

それはズバリ、新型コロナ感染症の再燃ですね。

マカオと広東省の状況は安定していますが、香港では6月末から市中感染事例が増加傾向にある。

本格的な第2波が到来しない限り、段階的な規制緩和が続くとみられるものの、予想外に感染事例が増える事態となれば、市況回復がさらに遅れるという可能性も出てきます。

周辺地域での新型コロナの感染状況と出入境制限の緩和をめぐる動きが、今後のカジノ市況を左右する要因。

マカオ大学カジノ研究所の馮家超所長は「広東省との往来が正常化すれば、7月のカジノ収入は60億-100億パタカまで回復する」とのコメントを残しています。


各社カジノ銘柄の見通し

UBS

20年通年のカジノ収入見通しを「前年比31%減」から「44%減」に下方修正したが、これはインバウンドの停滞が予想以上に長期化していることが理由。同社は当初、広東省との往来が6-7月に全面自由化されるとみていた。

シティグループ

香港政府がマカオや本土からの旅行者の強制隔離措置を8月7日まで延長したことなどに言及し、制限措置が7月も続くと予想。カジノ収入見通しを前年同月比32%減から94%減の15億パタカへ、大幅に下方修正した。

BofAセキュリティーズ

出入境規制の継続を理由に慎重であり、7月に同90%の減収を予想。20年通年に関しては「前年比41%減」との従来予想を「70%減」に引き下げている。

ブルームバーグの調査

出入境制限が続いた場合、7月のカジノ収入は前年同月比80%減。20年通年では前年比46%減になると予測

香港経済日報

個別では、サンズ・チャイナ(01928)を有望視。フリーキャッシュフローが約15億米ドルに上り、負債比率が相対的に低いという財務の安定感が理由。




もしも、2021年も売り上げがゼロだったら?

カジノ市況の壊滅的な悪化によって、カジノ事業者の多額の内部留保や財務の強さに焦点になっています。

しかし、シティグループは最新リポートでこの件に言及しています。

仮に新型コロナ第2波の到来で、21年のカジノ収入がゼロとなっても、カジノ事業者は持ちこたえる」との分析結果を発表しています。

このレポートでは、マカオカジノ6社のうち、銀河娯楽(00027)、サンズ・チャイナ(01928)、MGMチャイナ(02282)、ウィン・マカオ(01128)、メルコリゾーツ&エンターテインメントには流動性の点から十分余力があると分析。

唯一、前倒しに資金繰りの悪化に直面する可能性があるのが澳門博彩控股(00880)

ただ、現在の低金利環境の下、澳門博彩控股に関しても低コストでの資金調達が可能だとしている。


まとめ

今回は、香港カジノセクターについてまとめてきました。

コロナの不安が続く中、カジノセクターは豊富なキャッシュを背景に、盤石な状態と言えるでしょう。

さらには、コロナ懸念が後退することになれば、カジノセクターは一気に回復していくことが考えられるので、投資をするには面白い銘柄だと考えています。

悪いニュースばかりで、下がりきった株価も魅力です。

しかし、投資は自己判断になりますので、十分に考えてから投資をするようにしましょう。

今日も、見ていただきありがとうございました。

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