投資に必要な知識

【投資初心者】「先物取引って何?」を解説。さらに「SGX」「CME」の違いも知っておこう。

こんにちは、Centです。

今回は、海外で取引される日経平均について深掘りして解説していきたいと思います。

先物取引に興味がある、金融知識を増やしたい、先物取引って何?という人に向けて書いていきます。

私のところに「日経先物SGX」「日経先物CME」がよくわからないという質問があったので、シェアします。

じつは、日経平均先物は世界中の市場で取引されていて、タイミングによっては瞬間的に値段取引所によって値段が違うこともあるんですね。

先物って言うけどどういう意味なの?」と言う人もいると思うので日経平均先物について最初に解説していきます。

先物が何なのか理解できれば、SGXやCMEについての説明もすんなり入ってくると思います。

さらに、同じ日経平均を扱っているのに「なぜ値段が違うのか?」についても触れていきたいと思います。

投資初心者さんにとって、理解しにくい日経平均先物について解説していきたいと思います。

それでは今日もお付き合い下さい。


日経平均先物とは?

解説書などを見てみると、こんな説明がされています。

日経平均先物とは、日経平均株価を原資産とする株価指数先物取引です。

正直、ちょっと難しい言葉が並ぶと理解しにくいですね。

理解するにはまずは、先物とは何なのか?を知らなくてはいけませんね。

覚えれば難しいことではないので、ついてきてくださいね。


先物とは?

先物は、「ある商品(原資産)」を「将来の決められた日」に、「取引の時点で決められた価格で売買する」ことを約束する取引です。

分かりやすい言葉で言い換えると、先物とは「予約」です。

「将来の値段をあらかじめ現時点で予約(約束)をする取引」

現時点では売り買いをせずに、売買の価格や数量などを予約だけしておく感じです。

そして、将来の約束の日が来た時点で、実際に売買を行います。

これが先物取引の仕組みです。

次のパートでは、先物取引のメリットとデメリットについて話していきたいと思います。


先物取引のメリット

あなたが、新しいパソコンを買おうと思っているとしましょう。

最新のパソコンはまだ値段が決まっていなくて、人気も出そうなので発売日には手に入らないかもしれません。

そこであなたは、値段がいくらかわからないけれどもパソコンを20万円で購入する予約をします。

もしも、販売されたときの価格が25万円であれば、あなたは5万円も得をして購入することができます。

逆に、15万円で販売されたとしても、20万円で買う契約をしているので普通よりも5万円も高く購入しなければいけなくなる。

20万円で買う約束ですからね。

これが先物取引です。

この話を聞いただけでは「なんでわざわざそんなことするの?」という話になってしまうと思います。

しかし、ここには大きなメリットが2つあります。

  1. 商品が人気で品薄になっても必ず手に入る。
  2. 値段が上がりすぎて、買えないという不安がなくなる。

このように先物取引では、未来の価格がいくらになるのか?を予想して売買することになります。


先物取引のデメリット

メリットの話をしたら、デメリットの話もしないといけませんね。

デメリットを知らないと、安全に取引できなくなってしまいますからね。

約束した値段で売買しなくてはいけない

将来の価格がどれだけ高くなっても安くなっても、必ず約束した価格で売買しなければなりません

たとえば、現時点で5万円の先物取引(買い)をしたとして、決済日を1年後にしたとします。

このとき1年後の価格が3万円まで下落していたとしても、この“3万円”はまったく関係がなく、1年後には約束どおり5万円で買わなければならないということです。

ところで、3万円まで下落する前に一時的に6万円まで価格が上がったとしたら、株式投資と同じように6万円で売ることもできます。

だから、投資初心者から中級者の人たちは、ほとんどが株式投資と同じように売買できると考えています。

間違っては無いんですが、本当の意味を理解していないと、こんなことも起きます。

決済日が来る寸前に購入をして、いつの間にか決済されて損が確定していた。

期日がくると、先物は利益が出ていても、損が出ていても「決められた日に、決められた値段で」強制的に売買が成立します。

そうならないように、先物とは何かをちゃんと理解して取引するようにしましょう。

確定申告が必要

日本では、株式投資による利益は特定口座を使うと自動的に税金を払うシステムがあります。

しかし、オプション取引や先物取引に関しては、今のところ特定口座を使うことができず、雑所得申告分離課税区分となります。

難しい話は置いといて、原則として確定申告が必要となります。

税率は20%(所得税15%、住民税5%)です。

ですので、通常の証券会社では取引できず「先物口座」を作らなければいけません。

海外の証券会社では、一緒になっていることが多いですけどね。

先物取引とは大体どのようなものなのか、イメージは湧きましたか?

次のパートではいよいよ、SGXとCMEについて話していきましょう。


SGXとCMEとは?

SGXとは?

シンガポール証券取引所(Singapore Exchange)

シンガポール共和国にある金融取引所。

証券およびデリバティブを取り扱う。

CMEとは?

シカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchange)

アメリカのシカゴにある商品先物取引所・金融先物取引所で、農産物・通貨・金利・株価指数など、広い範囲の先物取引・先物オプション取引が行われています。

日経先物SGX、日経先物CMEは、簡単な話です。

アメリカのシカゴやシンガポールで取引されている「日経平均先物の値段」がいくらだよと言う意味です。

ほとんどは同じような価格になっていますが、瞬間的に数十円離れてしまってたりします。

シンガポールでのニュースと、アメリカでのニュースに温度差があったりするとこのようなことが起きます。

そうするとアルゴリズム(自動売買人工知能)が反応して、安い方を買って高い方を売るような行動をします。

そのような価格の誤差を利益に変える取引を何万回としている投資機関もあります。

そうすると値段が合います。

このような値段のズレを、個人投資家が利益に変えるのはなかなか難しいですが、このようなことが行われているということは覚えておきましょう。

https://nikkei225jp.com/chart/

こんなふうに、微妙に値段が違うんですね。

日経平均CFDについては、また次回解説していきましょう。


まとめ

今回は、海外で取引される日経平均先物について解説してきました。

先物は、未来の価格を予想して「決められた日」に「決められた値段」で取引をする事でしたね。

そして、日経平均先物は世界のいくつかの取引所で売買されていて、瞬間的に値段がずれることもあるということです。

結構細かい話になりましたが、投資をする上で知っていることが多い方が有利に投資をすることができます。

少しでも、あなたの投資にプラスになりますように。