日本株銘柄分析

【日本株】海外から見た日本のEV(電気自動車)関連事業の現状とは?

こんにちは、セントです。

今回は、海外から見た日本のEV(Electric Vehicle:電気自動車)関連事業の現状について話していこうと思います。

日本国内にいると、海外のことが全くわかりませんからね。

皆さんに色々な角度から伝えていきたいと思います。

この記事を読むメリット

  • EV関連の日本の遅れがわかる
  • 中国EVの現状がわかる
  • 日本の間違った方向性がわかる
  • 狙いの投資テーマがわかる

EV事業に出遅れた日本

自動車関連といえば、以前はトヨタ自動車やホンダと、フォルクスワーゲンやGMなどを比べていたらよかったですが、現状はかなり変わってきています。

EV専業のイーロン・マスク率いるテスラモータース、自動運転を開発中のアルファベット(グーグル)など異業種と比べる必要が出てきました。

日本の自動車株がここ数年不振なのは、米中の自動車販売が好調で日本の自動車メーカーが懸念されている点と、EVや自動運転で出遅れているとの見方が出ているためです。

イーロン・リーヴ・マスク(Elon Reeve Musk)
テスラ・モータースCEO
ドナルド・トランプ大統領のもとで、大統領戦略政策フォーラムのメンバーだったが、トランプがパリ協定離脱を表明したため、6月に辞任した。2018年3月にはマスクの要請を受けてトランプは中国に自動車輸入関税の引き下げと外資の単独出資を認めるよう要求し、翌4月に中国もこれを受け入れたため、6月にマスクはテスラ初の海外工場「ドレッドノート」を上海に建設することを発表した。中国政府との関係ではマスクは清華大学経済管理学院顧問委員の一人でもあり、永住権の付与も提案されている

中国EVの現状

日本ではテスラ車をあまり見かけませんが、香港や中国本土などではたくさん見かけます。

また、香港国境の中国本土側の深センなどでは、あちらこちらに街のあちこちに電気自動車の充電スタンドがあり、バスもタクシーもほとんどが中国国産のBYDのEV車になっています。

実際の乗り心地も、思っているよりも相当上質で中国の技術は進んでいるなと感じることが多いですね。

また、中国の大都市では大気汚染が問題になっていますが、出張者が驚くのは深センの空はまぁまぁの頻度で、青空が広がっている事ですね(笑)

EVで世界制覇を目指す中国

2017年に中国政府は「自動車産業中長期発展計画」を発表し、部品や裾野産業の発展や中国ブランドの育成などを通じて、2025年に世界自動車強国入りを目指しています

イギリスとフランスが2040年にガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する政策を打ち出したのと同様に、中国政府も化石燃料車の生産・販売を禁止することを検討しています。

裾野(すその)産業とは?
材料、部品、半製品を製造し、生産原料又は消費財としての完成品の製 造・組立を行う分野へ提供する工業分野を指す

ガラパゴス化した日本

日本の国策として、燃料電池車推奨し、水素ステーションを増やしていますが海外から見た日本はガラパゴス化していると言わざるを得ません。

米中がEVを推進している中、日本が燃料電池を推奨しても、はっきり言って先がありませんね。

外国人投資家の反応は、日本政府・自動車メーカーの戦略ミスを指摘する声が多く、日本の自動車株を買いたいとの声はかなり少なめです。

EV戦略の日本の出遅れは日本の産業にとって相当な痛手だと思います。

最近になって、トヨタ自動車とソフトバンクが手を組んだり日本企業の焦りが少し感じられたりもしますね。

自動ブレーキなどで電子部品に注目

日本がさらに遅れる理由

日本は海外にテクノロジー関連で遅れいる感があるため、政府は自動車産業を守るため、自動運転の開発を支援しています。

日本でも、自動運転の実証実験が始まっていますが、米中では自動運転の実証実験で事故が起きても、仕方ない代償と受け止められている一方で、安全を重視しすぎる日本では、事故が起きたら大騒ぎになって、自動運転の開発が遅れるのは目に見えてます

ADASが株式の投資テーマ

Advanced Driver Assistance Systemが最近の投資テーマとして注目されてきています。

テレビCMでスバルのアイサイトを見かけますが、衝突事故が起きそうなときに自動で止まる自動ブレーキなどが含まれます。

日本が強みを持つ電子部品でも、携帯電話産業が頭打ちになった一方で、ADAS、自動運転、パワートレインなど自動車向け電子部品が、需要増加になってくるでしょう。

パワートレイン(powertrain)とは?
エンジンで作られた回転力を駆動輪へと伝える役割を担っている装置類のことで、エンジンやクラッチ、トランスミッション(変速機)、プロペラシャフトなどを含む動力伝達装置のこと。 駆動装置とも呼ばれる。

EVは元々は環境保護関連テーマ

EV関連の海外から見た日本企業の現状に触れてきましたが、EVは広い意味で環境関連の投資テーマになります。

海外投資家は、みなさんが思っているよりも環境問題に注目しています。

中国政府は環境保護を重要な議論テーマにしており、東レ、東ソー、島津製作所、堀場製作所、ダイキン工業あたりが、中国の環境保護強化から恩恵を受ける可能性が高いでしょう。

まとめ

これは、ポジショントークではありません(笑)
これらの銘柄には、投資はしていません。
環境保護銘柄は長い目で投資するべきですからね!

投資にはいろいろなテーマがありますが、やはり勉強は絶対つきものです。

一緒に、頑張って勉強していきましょう。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。