こんにちは、セントです。
投資をしている人ならば、11月や12月は日経平均は、一体どのような動きになるか気になるところですよね。。。
しかし、相場の未来を当てることは、プロのトレーダーであっても大変難しいものになります。
そこで、上がるか下がるか確率はどっちが高いのか?という話をしていきます。
だから、必ずこうなるということではなくて、こうなりやすいですよという話です。
毎年のように、必ず相場に影響する出来事を「アノマリー」と呼びます。
これは、大きな資金の流れが決まった方向に動くことを意味しています。
その辺りを今日は解説していこうと思います。
アノマリーとは?
そもそも、投資初心者さんは、「アノマリー」という言葉を聞くのも初めてという人もいると思いますので、「アノマリー」とは何か?について少し説明します。
「アノマリー」(Anomaly)とは、融用語で経験から見つけた、マーケットの法則性のようなものです。
この時期には、「買い」が入りやすいから、株価が上がりやすいとか、休みに入るから「利益確定」の売りが出やすいなどですね。
ただし、法則から導き出していて根拠もないので、論理的には説明できないんです。
っていう、フワフワした存在ですw
それでは、本題に入っていきましょう!
11月のアノマリー45日ルールとは?
45日ルールとは、ヘッジファンドの解約に関するルールです。
ヘッジファンドとは?
ヘッジファンドとは投資家がお金を預けてお金を増やしてもらうことを目的とした会社です。
利益が出れば利益の数十パーセントをヘッジファンドの手数料としてヘッジファンドに支払います。
基本的には、ヘッジファンドの解約をするには決済をする日の45日前までに申し出をしなければならないと言うルールがあります。
決済時期
ヘッジファンドでは6月末、12月末に決済を行う会社が多いです。
そこで、6月末や、12月末などで現金化したいと言う投資家がいた場合、5月の半ばあたりまたは11月の半ばあたりまでには解約の手続きをしなくてはならないと言うことです。
年末から数えて大体45日前ですね。
11月の10日過ぎくらいですよね!
変わってきた45日ルール
最近では、45日ルールというのが減ってきているように感じます。
45日前に申告するというのはかなり早すぎるので、顧客のニーズに合わせて、前の月の月末までに申告すればオーケーと言う会社が多いように感じます。
さらには、2週間前までに申告してくださいと言うヘッジファンドまでやります。
だから昔に比べて45日前ルールは、相場に与える影響と言うのは減ってきているというのが正直なところでしょうか。
だから、投資本などで45日ルールはヘッジファンドによる決済売りが多くなると書かれていることが多いですが、今は世界的に見てもその傾向は減ってきています。
常に時代は変わっていっているので、情報もアップデートしていきたいですね。
昔ほど、45日ルールが相場に与える影響というのは、少なくなってきているのが現状です。
12月のアノマリーとは?
12月末は、相場が上げやすいと有名です。
しかし、これは『年末』の話であって11月の終わりから、12月中旬くらいまでは、なんとも言えないものがあります。
そこで、今回は12月を3つに分けてみていきたいと思います。
是非参考にしてください。
株で儲けたお金にかかる税金は、12月までの収益で決定
損をしていてもその年にトータルで儲かっているなら、わざと損切りをして税金を少なくしたりする動きや、利益確定をすることも多いのが12月というわけです。
そして、ポジション調整をするのに一番良いのが、この12月になるんですね。
- 売り圧力が強まりやすい時期
- 積極的な取引が控えられやすい時期
で下げやすい時期になると言えるでしょう。
12月上旬
世界的にみて、そろそろ年末のために、利益確定のタイミングを探していく時期になります。
他には、レパトリが出やすいのが、11月12月になります。
日本では、3月や9月が多いですね。
*レパとりとは?
保険会社や、銀行、企業などが海外に投資していたお金を自分の国に戻す動きのことを言います。為替の変動の要因などにもなります。
(例)日本企業が日本に資金を戻すときには、ドルを売って円を買うために、円高要因になります。
12月のレパトリは、日本企業よりも、海外企業が多い傾向にあるので、逆のことが起きるので円安要因になりやすいですね。
12月中旬
12月のMSQ通過後
機関投資家たちは、ひとときの休息を求めてもう気分は「クリスマス」「新年へと向いていきます。
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なので、売買代金は少なくなりやすく、日経平均は下がりやすくなってきます。
さらには、「テーマ株」の中・小型株が物色されやすい時期で、この辺りから低下して安くなっている株を、仕込み始める人もいます。
四季報の発売
この時期は、毎年決まって四季報が発売される時期になります。
中間決算の内容が評価とともに掲載されます。
この時期に、仕込んで1月〜3月に上昇する「新興銘柄」の仕込み時です。
低位株、小型株などが物色されやすいです。
クリスマス休暇
キリスト教徒にとって、一年でもかなり重要なイベントのクリスマスがやってきます。
そして、基本的には外国人投資家たちは休暇を過ごすのが一般的です。
そして、戻ってくるのは、クリスマスを過ぎた26日ごろということになります。
アメリカ市場は、クリスマスイブの取引は短縮され、欧米は25日が取引市場が休みのため、投資家たちは26日に戻って来やすいとされています。
12月下旬
クリスマス
クリスマスあたりから、弱かった相場が強くなり始めやすい傾向にあります。
これを、「クリスマスラリー」「サンタクロースラリー」と言われています。
この時期から、1月にかけて株価が上昇しやすいというのがアメリカマーケットの有名なアノマリーです。
個人投資家が活躍
機関投資家たちは、休みに入る人たちも多いので個人投資家に人気のある銘柄が上がりやすい時期でもあります。
大型株よりも小型株が買われる傾向にあります。
12月の権利落ち日から新年度相場
1月は株価が上がりやすい時期なので、12月といえども扱いは1月と言うことになるので、利益確定等で手仕舞いをしたキャッシュを、再投資する時期になります。
大発会は高く始まる
基本的に新年の株式市場と言うのは、ドレッシング買いお化粧買いと呼ばれ、新年の相場への期待から買いが集中する時期になります。
だから、12月末には買いを入れておく投資家が多いようです。
海外には「三が日」がない
日本では、1月1日から1月3日まではお休みになりますよね?
しかし海外のマーケットではこういった文化がないので、1月2日に取引が始まります。
この休みのうちに、マーケットが大きく動いてしまうこともあるので、株式を保有したまま年を越すのか、株を全て手放して年を越すのか?
重要な判断になります。
掉尾の一振(とうびのいっしん)
株価が年末にかけて上昇するという、株式相場の格言です。
「掉尾」自体の意味は、最後になって勢いが増すことで、掉尾の一振は、年末に向けた株価上昇の期待感を込めて用いられることが多いですね。
まとめ
今回は、11月と12月のアノマリーについて話をしてきました。
どのようなイベントがあるか?どのようなことが毎年起きるのか?それによってどうなりやすいのか?という知識があるかないかの差は相当なものになります。
投資をする上で、世界の大きな流れを見るのはすごく重要なことです。
今回の話で、少しでも皆さんの投資にプラスになりますように。
今日もブログを読んでいただきありがとうございました。