こんにちは、Centです。
今回は、投資を始めると、なぜみんな売買ルールが守れなくなってしまうのか?について学んでいきたいと思います。
株式投資においてルールを守る事は、何においても最高に大切なことです。
また、投資を始めたことがない人も、なるべくわかるように話をしていきたいと思います。
私たちの普段の生活でも、ルールを作って「こうしよう」と決めたけれども、守れないことってたくさんありますよね?
そして、投資を始めると自分なりのルールを作ってそれを守っていかないと利益が出にくくなってしまうんですよね。
その、作ったルールを破ってしまうのが人間の心理です。
人間は基本的に、ルール通りには行動できない動物なんです。
なぜそのようなことが起きてしまうのか?守れないと何が悪いのか?について、今日は話していこうと思います。
それでは今日もお付き合い下さい。
プラスの後はマイナス
人間の行動学では、このようなことがよく言われています。
良い行動をとった後には、悪い行動を取る確率が高くなる。
この心理的な現象を、心理学的な言葉で「モラル正当化効果」と呼んでいます。
「〇〇をしたんだから、× ×くらいはいいだろう」って、よくありますよね。
ダイエットしようと決めたのに、「いっぱい運動したから、このアイスくらいはいいだろう」のように、普段では取らない行動を取りやすくなるというものです。
内容は人それぞれですが、考えてみると私たちの生活ではたくさんあるように感じます。
ダイエットや健康のために、運動して昼食を軽くしたけれども、夜は豪勢な食事にしてしまうのも、そのためです。
投資では
投資でこの「モラル正当化効果」が起こってしまうのは、主に株式売買のルールに関してです。
ルールを決めて、そのルール通りの株式売買をして利益を上げた後に、ルール外の取引をしがちということです。
どういうことかと言うと、大きな利益を上げた後に、売買をしなくても良いタイミングで、また株を買ってしまい、それによって大きく損をして、利益を飛ばしてしまうような事があるんですね。
しっかりとした売買のルールが習慣化できるまでは、このような誘惑に駆られてしまうこともあるので、十分に気をつけるようにしましょう。
さらには、ルールを破ったら自分に対してペナルティーを作るべきです。
そもそもルールを作っているのは、自分自身がこの方法が1番稼げるという方法を実践しているはずなので、本来ならルールを破ること自体馬鹿げているんですけどね。
ルールを守ることって、本当に大変ですよね。
押すなよって言われると「押したくなる」
人間の脳には、禁止されているほどその物事に興味を持ってしまうという性質があります。
だめだとわかっていながらもやってしまう、これを「カリギュラ効果」と呼んでいます。
お笑い芸人のダチョウ倶楽部さんも、押すなよ!押すなよ!、、、ってやつですね。
「押したい」という感情が溢れてきて、実際に押すと「みんなの押したい」という感情がスッキリして、笑いにつながるんだそうです。
なんか、すごくわかりますよね。
実は今回の題名に、わざと「ルールが守れている人は絶対に見ないでください」と書きました。
このようなキャッチコピーは、すべてカリギュラ効果が利用されています。
ルールが守れないという悩みを抱えている人は、余計に興味をそそられて商品やサービスの購入、使用する可能性が通常よりも高くなると言われています。
投資では?
投資では、ルールを守ったからといって必ず利益が出るものではありません。
さらに、ルールを破ったとしても大きな利益につながる場合もあります。
しかし、自分でルールを守るという事は長く継続して株式投資で勝つためであったり、大きな下落に対しても対応できるように資産を増やすためにやっているはずです。
ルールを破ったとしても、利益につながっていくこともあるし、負けている時であれば損失を取り戻したいと言う欲求も働いてしまうので、ルールを破りやすくなってしまいます。
でもこれだけは1つ伝えておきたいんですが、ルールをしっかり守れない投資家は必ずどこかで痛い目を見ることになるのです。
最悪のケースは投資資産が全て飛んでしまうこともあるでしょう。
だからこそルールを作って、ルールを守っていくこと、ルールを守れる投資家だけが成功していくというのもまた事実です。
いつでも反抗期
人間がもともと持っている性質として、自分の行動を自分で決めたいという欲求があります。
他人から強制されたりすると、それがたとえ自分にとってプラスのことであっても、無意識的に反発的な行動をとってしまいます。
「親に勉強しなさい」と言われて今やろうと思ってたのに、やる気なくなっちゃったなぁってやつですねw
勉強は自分にとって大切で必要なことだとわかっていても、やれと言われると逆の行動してしまうんですよね。
さっき紹介したカリギュラ効果が「禁止」に対する反発であるのに対して、ここで紹介する「心理的リアクタンス」は強制家、剥奪に対する反発だと言えるでしょう。
投資では
ルールを守るという事は、基本的に自分で決めている事がほとんどだと思います。
それでも自分自身で行動や選択を奪っているので、このような心理リアクタンスの効果が作用してしまって、「ルールを破ってしまう」という反発につながっているのかもしれません。
今までにルールを破ったことによって、痛い目を見たという経験がある人は、早急に対策を取る必要がありますよね。
ルールが守れないことが続いて、ずっと積み上げてきた利益を溶かしてしまう投資家はたくさんいます。
ルールを守り続けるというのはとても大変なので、どうしてもルールが守れない人は、極力資金を小さくして「あえてルールを守らない」で株式売買してみるのも面白いかもしれません。
大きく資産が増えることもありますが、ほとんどの場合はその資金を溶かしてしまうでしょう。
それだけ「ルールを守る」という事は、とても大切なことなんです。
まとめ
今回は、売買ルールが守れない3つの理由!ルールが守れている人は絶対に見ないでください、というテーマで話をしてきました。
長期的な目線で投資をする人も、短期的に投資をしている人も、必ずルールを作らなければ株式投資で勝つことができません。
どんなに投資のセンスがある人でも、またはギャンブルセンスがある人でも、コインを投げて裏か表か当て続けることはできません。
株式投資もいってみれば、株価が上がるか下がるかにかけているものであり、確率が高くなるときにお金を投入するべきです。
そのためには、自分で勉強して、自分のルールを確立する必要があります。
最近では、株式投資にAIが導入されて、株式の売買をしているというニュースを聞いたことがある人もいるかもしれません。
基本的には、決められたルールに従って機械は売買をしているだけで、感情はありません。
そして、ルール通りに決められた行動しているだけで、AIはとても素晴らしい投資結果を残しているそうです。
- 株式投資で勝っていきたいなら、ルールを作る。
- ルールが作れないレベルなら、勉強が足りない。
投資では、飛び級を目指すより、着実に一歩一歩階段を上っていったほうがより簡単に資産を増やしていけるでしょう。
今日も、読んでいただきありがとうございました。