こんにちは、セントです。
今回は、VIX指数(恐怖指数)について解説していきたいと思います。
このVIX指数をみれば、世界の投資家たちの心理の状況がわかるといわれています。
VIXは、株式相場が下落すると上昇し、株式相場が上昇すると下落するようにできています。
VIXを知れば、株式投資にかならずプラスになっていくことでしょう。
それでは今日も、勉強していきましょう。
VIX指数とは?
VIX指数とは、「ボラティリティ・インデックス(Volatility Index)」の略称です。
アメリカのCBOE(シカゴ・オプション取引所)が、アメリカの主要株価指数「S&P500」を対象とするオプション取引の値動きを元に算出しています。
(Chicago Board Options Exchange)1973年に設立された米国のシカゴにあるデリバティブ(金融派生商品)取引所。個別銘柄株オプション、株価指数オプション、金利オプションなど様々なオプション商品が上場されており、世界有数の取引量を誇る。
(Standard & Poor’s 500 Stock Index)ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数である。
何がわかるの?
VIX指数は、投資家の恐怖心理を示すバロメーターとして有名です。
一般的に、VIX指数の数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明さを感じていると考えられています。
このような背景から、VIX指数は別名「恐怖指数」とも呼ばれています。
ボラティリティ(Volatility)という言葉に馴染みの無い方も居るかもしれません。
はじめに「ボラティリティ」の指標についてご紹介します。
ボラティリティ(Volatility)とは?
「ボラティリティ(Volatility)」は、直訳で「落ち着きがないこと」「移り気」という意味の英単語です。
この言葉は金融用語としても使われていて、一般的には投資商品価格の値動きの荒さを示します。
たとえば、株価の値動きが激しいとボラティリティが大きい、株価の値動きが緩やかだとボラティリティが小さいといった言い方をします。
ボラティリティが大きい(高い)相場では、株価は乱高下します。
利益を出す投資家や損失を出す投資家が多数発生するため、投資家たちが感情的になりやすい時期とも言えるでしょう。
このようなことから、ボラティリティの大きさは投資家心理と密接に関わっていると考えられています。
暴落の時には
相場が暴落するときなどはボラティリティが極端に大きくなり、損失を抱えた投資家が恐怖を覚える時期になります。
このような背景もあり、ボラティリティは投資家の「恐怖心理」と特に関係が深いと考えられています。
ただし、これまでの例では、ボラティリティはあくまで過去の値動きの荒さを示すものです。
過去の投資家心理を探ることができたとしても、将来の投資家心理を調べる手掛かりとはいないでしょうね。
なぜVIXを使うのか
なぜ、VIX指数は「将来の」投資家心理を知るのに有効と考えられているのか?考えていきましょう。
注目すべき点は、VIX指数が「オプション取引」を基に計算されているという点です。
決められた日に、一定の価格で取引する権利のこと。オプション取引とはオプションを売買する取引のこと。
一般的に、先物市場やオプション市場は、株式市場の先行指標であると言われています。
オプション市場が上がった後に、日経平均が上がるといったことや、オプション市場が下がった後に日経平均が下がるといったように相場が動くということがよくあります。
簡単に説明すると、オプション市場の値動きが荒くなると株式市場の値動きも荒くなるという動きが予想できるわけです。
よって、オプション市場のボラティリティが高くなっていれば、投資家は将来、相場が大きく動くと予想していると考えられるでしょう。
このように、オプション価格を用いて算出されたVIX指数は、将来の投資家心理を表すバロメーターとして利用されています。
VIX指数とS&P500の関係は?
2008年のリーマンショックの時(株価暴落局面)では、VIX指数は80を超える水準まで上昇しました。
いつでもVIX指数が40を超える局面では市場全体に恐怖が充満していて、株式が売られ過ぎている状況であることが多いようです。
VIX指数を取引するには?
このようにVIX指数は将来の投資家心理を反映する指標として使われていますが、取引することもできます。
具体的な銘柄としては、ETF「国際のETF VIX短期先物指数<1552>」がVIXを取引できる銘柄ですね。
ETFとはExchange Traded Fundの略で、日本語では「上場投資信託」といいます。
ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種ですが、証券会社に口座を開けば、株式同様手軽に売買できます。
このETFはS&P500のVIX指数に連動するETFです。
この銘柄を使うことで、投資家心理を捉えた取引も可能でしょう。
VIX指数を気にして取引すると、また少し投資が有利になると思います。
まとめ
今回は、将来の投資家心理を予想するVIX指数について解説してきました。
世界の投資家たちは必ずチェックしている指数なので、こまめにチェックしてみてください。
逆に言えば、VIXを気にしていないと、今は値動きが荒いのか?投資家たちは強気なのか?弱気なのか?わからなくなってしまうってことですね。
投資では知識は多いほうが得をすることが多いので、必ず見るようにしてください。
今日も、ブログを読んでいただきありがとうございます。