こんにちは、Centです。
今回は、円高が追い風になる企業をまとめていきたいと思います。
一般的に、円高になると日経平均は下落するとされていて、株式投資において不利に働く場合が多いですが、逆に有利に働く業種と銘柄をみていきましょう。
円高でなんで追い風になるのか?
どういう仕組みで儲けが増えるのか?
などについて書いていきますね。
それでは、今日も勉強していきましょう。
円高で有利にはたらく理由とは?
一般的に円高になると、日本製品は海外からみて高くなるので、モノが売れなくなって企業にとっては不利にはたらくケースが多くなります。
しかし、海外から輸入をして商売をしている企業にとっては、輸入する製品・原料の価格が円換算で安くなるので、仕入れコストが安くなるということになります。
これが、円高になると有利になる企業があるカラクリなんですね。
実際にあった例
1つ例をあげると、2011年の超円高の時に、カタログ通販大手のニッセンは前期(2011年12月期)において、円高の影響で当初の計画よりも8億円の仕入れコスト低減効果があったとしています。
ニッセンの前期の営業利益は27億円ですから、円高メリットはかなり大きかったといえるでしょう。
ちなみに、ニッセンはその後経営不振により上場廃止になっています。
上場している卸売り業、小売業の多くは何らかの輸入品を扱っていますが、輸入品の割合が大きいほど円高メリットも大きいので、円高メリットで選ぶなら、銘柄ごとに取り扱う品目の構成や仕入先を調べることが重要になります。
輸入比率が高い小売・卸売り業
円高に追い風の銘柄を簡単にまとめてみます。
是非、参考にしてくださいね!
ABCマート(2670)、ハニーズ(2792)、しまむら(8227)、タキヒヨー(9982)など
セリア(2782)、良品計画(7453)、ニトリ(9843)など
マクドナルド(2702)、ゼンショー(7550)など
あさひ(3333)
神戸物産(3038)など
円高コスト以外の要因にも注意点
仕入れコストというのは、円高要因だけでなく、原材料の価格や、人件費などさまざまな要因が影響するので、円高がそのまま仕入れコスト低減につながるとは限らないんですよね。
だから、すこし注意も必要です。
たとえば、先ほど書いたニッセンについてみていきましょう。
円高で8億円の仕入れコストが下がったと言いましたが、、、
綿花相場の高騰や、中国の生産委託工場における人件費上昇などで、円高による8億円の低減効果を上回ってしまったんです。
結局、8億円の仕入れコスト増となって、結果的には業績予想の下方修正なったんですよね。
だから、円相場以外のコスト要因にも注意しましょう。
ここにも注目!
最近では、中国の人件費の高騰が止まりません。
一昔前までは、「世界の工場」なんて言われていた中国ですが、それは人件費がかなり安かったからなんですよね。
だから注目するポイントは、生産の委託先を中国から人件費のより安いタイ、ベトナム、ミャンマーなどにシフトしているかどうかです。
このように、コスト要因への対策をとっているかどうか?も銘柄ごとにチェックすることをお勧めします。
まとめ
今回は、円高が追い風になる企業をいくつかピックアップして、その理由を解説してきました。
しかし、円高になったからといって株価が上がるかどうかは、また別の問題です。
また、円高に強い銘柄がある事を知っておくことは、投資をしていくうえできっとプラスになることでしょう。
みなさんが、投資で成功する事を願っています。
今日も読んでいただきありがとうございました。