中国・香港市場

【香港市場】ハンセン科技指数とは?「香港版ナスダック指数」を詳しく解説。構成銘柄一覧!ハンセン指数と何が違うの?

こんにちは、Centです。

今回は、新しく新設された香港版ナスダックの「ハンセン科技指数」について出来るだけ詳しく解説していきたいと思います。

そもそもナスダックと言うのは、このように説明されていることが多いです。

全米証券業協会(NASD)によって1971年から開始されたコンピューターネットワークによる証券市場システムの名称

香港版ナスダック指数と言う名前は、ナスダックの特徴的でもある中小企業やベンチャー企業を中心に現在5500以上の銘柄が上場していると言うことからでしょう。

しかし香港には、既にGEM(Growth Enterprise Market)市場という、新興株式市場が既に存在しています。

今回は、新設された「ハンセン科技指数」とはなんなのか?どういう理由で作られたのか?について話をしていきますね。

少しでもあなたの投資にプラスになれば嬉しいです。

それでは今日も学んでいきましょう。



香港ハンセン指数との違い

まず最初に、香港ハンセン指数について知る必要があります。

現在、香港の代表的な指数と言えば、ハンセン指数です。

ハンセン指数の、構成銘柄は50銘柄あって構成も見ていきましょう。

知っている人は、飛ばしてもらっても構いません。


香港ハンセン指数の構成銘柄

ウエイトとは、1つの銘柄が全体からみてどのくらいの割合を占めているかになります。

ウエイト(割合)が大きいほど、その銘柄が指数全体に与える影響が大きくなるということです。

だから、全体として上昇している銘柄が多くてもテンセントやAIAのウエイトが大きいので、1銘柄が大きく下げてしまうと、指数全体が下がってしまうこともあります。

コード会社名ウエイト(%)
00700テンセント11.29
01299AIA10.17
00939中国建設銀行8.40
00005HSBC8.17
02318中国平安保険5.83
01398中国工商銀行(ICBC)4.78
00941中国移動(チャイナモバイル)4.71
00388香港交易及結算所3.71
03988中国銀行2.90
00002中電控股1.93
00883中国海洋石油(CNOOC)1.93
00001長江和記実業1.90
00823Link REIT1.78
00003ホンコン・チャイナガス1.73
01113長江実業集団1.56
00016新鴻基地産発展1.52
02628中国人寿保険1.51
00027銀河娯楽1.34
00688中国海外発展1.34
00011ハンセン銀行1.28
01109華潤置地1.25
00386中国石油化工(シノペック)1.17
01928サンズ・チャイナ1.11
02388中銀香港1.08
00669創科実業1.06
01177中国生物製薬1.05
02382舜宇光学科技0.96
02007碧桂園(カントリー・ガーデン)0.94
02319中国蒙牛乳業0.94
02313申洲国際集団HD0.92
01093石薬集団0.89
00006電能実業0.88
00175吉利汽車0.82
00066香港鉄路0.81
00288万洲国際0.81
00267中国中信0.72
00857ペトロチャイナ0.72
00017新世界発展0.69
01044恒安国際集団0.61
01088中国神華能源0.58
00012恒基兆業地産0.57
03328交通銀行0.53
01038長江インフラ0.45
01997九龍倉置業地産投資0.43
00083信和置業0.42
00101恒隆地産0.41
00151中国旺旺0.38
00762チャイナ・ユニコム0.38
00019太古A0.49
02018瑞声科技0.31
※2020年7月時点



業種別構成比

構成数は、ハンセン指数の50銘柄のなかでどんな業種が多いか?ということです。

見てみると、50銘柄中11銘柄が金融で、割合が48%もあるので、金融系の調子が悪い時には、ハンセン指数は上がらないということになります。

また、不動産も11銘柄もありますね。

業種ウエイト(%)構成数
金融48.3711
IT11.291
不動産・建設10.0911
一般消費財6.076
通信5.092
公益事業4.994
エネルギー4.404
コングロマリット2.943
生活必需品2.744
ヘルスケア1.942
インダストリアル1.272
※2020年7月時点


香港市場の株価指数は香港ハンセン株価指数の他にも、中国企業指数(Hang Seng China Enterprises Index:HSCEI)があります。

しかし、ここでは説明を省かせていただきます。


ハンセン指数の問題

構成比から見てもわかるように、ハンセン指数のほぼ半分は金融でITと言ってもテンセントの1銘柄だけで11%以上のウェイトを占めていて、正直相当バランスが悪い状態でした。

世界の流れとして、大きく2つ覚えておかなければいけないことがあります。

  1. 世界的に、低金利の時代になっていて金融株の成長はかなり鈍っている
  2. 世界中の成長株は基本的に、ITやテクノロジー株が牽引していている

だから、基本的にハンセン指数全体として指数自体が伸びにくくなっていました。

そこで、香港ハンセン指数と並んで、成長が著しいITやテクノロジー株の比率を上げた指数を採用しようと言うことになりました。

この問題については以前から話し合われていて、それが今回実現することになりました。

それがハンセン科技指数です。

次のパートではハンセン科技指数について説明をしていきますね。


新設:ハンセン科技指数

それでは、ハンセン科技指数の構成銘柄を見ていきましょう。

科技指数というくらいなので、テクノロジー系(テック)の銘柄を集めた指数ですよってことです。

コード会社名ウエイト(%)
09988アリババ集団8.53
00700テンセント8.52
03690美団点評8.33
01810小米集団8.11
02382舜宇光学科技8.02
00981SMIC5.96
00241阿里健康5.08
09618JDドット・コム4.84
00268金蝶国際ソフト4.47
01833平安健康医療科技3.98
02018瑞声科技3.74
00992レノボグループ3.50
03888キングソフト3.32
00522ASMパシフィック3.03
00772閲文集団2.72
09999ネットイース2.46
00763中興通訊1.86
06060衆安在線財産保険1.77
02013微盟集団1.75
00285BYDエレクトロニック1.73
00780同程芸龍1.58
01797新東方在線科技1.57
01347華虹半導体1.32
01896猫眼娯楽0.78
06088鴻騰六零八八精密科技0.75
02400XD0.59
00136恒騰網絡0.59
01478Qテクノロジー0.46
00777ネットドラゴン0.41
02858易キン集団0.27

構成されている30銘柄を羅列してみました。

そして赤文字がアリババ系の銘柄で、青文字がテンセント系の銘柄です。

子会社や関連会社と言う意味です。

テンセント系の比率がかなり高いと思いませんか?

そうなんです。

テンセントやアリババは、かなり幅広く事業をしているのですが、その系列の会社がとても多く入っていることが懸念しなければいけないことでしょう。

香港市場や、中国市場にとってテンセントとアリババがどれだけ大きい存在かが分かりますよね。

新指数への採用が決まった30銘柄の時価総額が、7月21日の1日だけで計1兆600万元膨らみ、ハンセン指数を577ポイント押し上げるという熱狂ぶりとなりました(21日終値は前日比2.3%高の25635ポイント)。


香港市場の今後

香港市場では当面、追い風が吹きテクノロジー株主導の上げ相場になりやすいと考えられます。

  1. 新型コロナ後の世界的なハイテク成長期待
  2. 新指数の創設による資金流入観測
  3. 有力企業による大型IPO




テンセント系のウエートが9社合計で25%

いま説明してきたように「ハンセン科技(テック)指数」は香港上場のハイテク関連30銘柄で構成されています。

ネットワーク、フィンテック、クラウド、電子商取引などハイテク関連企業の中から時価総額上位30銘柄を採用しています。

7月27日から開始され、4半期ごとに構成銘柄の見直しを行う予定です。

最初に組み込まれる30銘柄の指数ウエートを見ると、上位3社はアリババ集団、テンセント、美団点評の「ATM」で、3社合計のウエートは25.4%にもなっています。

これに小米集団を加えた「ATMX」が計33.5%と、ほぼ3分の1はこの4名柄によるものになってしまっています。

『香港経済日報』でもハンセン科技指数を企業グループごとに捉えていて、“テンセント指数”といった色合いが極めて濃いと問題を指摘しています。

ちなみに30銘柄のうち、テンセントとその子会社、系列会社は9社で、指数ウエートは計26.1%もあります。

一方で、アリババ系はアリババ集団と阿里健康の2社だけで、指数ウエートは計13.6%にもなってしまっています。


テンセントの持ち株比率

こうなってくると、テンセントはそれぞれの会社でどのくらいの株を保有しているか?の情報も必要になってきますね。

現時点での数字で比率は、常に変わります。

銘柄(コード持ち株比率(%)
易キン集団(02858)64.30
閲文集団(00772)57.06
同程芸龍(00780)22.85
恒騰網絡(00136)21.99
美団点評(03690)20.78
猫眼娯楽(01896)13.91
新東方在線科技(01797)9.66
微盟集団(02013)8.01



香港市場が熱い

20年上期の1日当たり香港市場の売買代金は前年同期比20%増の平均1175億HKドルになっています。

この数字は例年よりも多い数字になっています。

さらには、7月に入ってからは1日あたり1800億HKドル2兆4,500億円)で推移しています。

かなり資金が入ってきているのがわかりますね。

日本の東証は、1日で約2兆5,000億円なのでほぼ同じ規模まで膨れ上がってきています。

公算によると、1日当たり売買代金が5%増加するたびに、香港証取の利益が3-4%増える計算になるそうです。

すでに、50%程度増加しているので、30%くらい利益が増えている計算になるってことですね。

シティーグループは、米ナスダック市場への投資の一部が香港に流れると予想しています。

中国IT企業の上場先としても香港の魅力も増していくと考えています。



まとめ

今回は、【香港市場】ハンセン科技指数とは?「香港版ナスダック指数」を詳しく解説。構成銘柄一覧!ハンセン指数と何が違うの?という話をしてきました。

デモが多かったり、中国から新たな法律ができたり不安定な香港でしたが、どんどん資金が流入しているのが現実です。

国家安全維持法ができたときには、香港ドルはもう終わりだ、香港株は暴落するなんて言われていましたが、現実は180度逆のようです。

あなたがもし日本株以外に投資をしたいと思っているなら、香港の株にも興味を持つと投資の幅と厚みがかなり増えると思います。

今日も、読んでいただきありがとうございました。

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