こんにちは、Centです。
今回は、テスラモーターズと、中国市場の関係から「テスラテーマ株」についてなはしていきたいと思います。
アメリカのナスダック市場でテスラ株が急騰して注目を集めているますが、中国本土・香港市場では「テスラテーマ株」が密かに注目を集めています。
中国とアメリカのテスラ?
知らない人は、あまりピンとこないかもしれませんが、とても密接な関係を持っています。
電気自動車については、こちらの記事で解説しています。
その内容や、なぜ投資をするタイミングなのか?というのも詳しく解説していきたいと思います。
テスラモーターズによって注目されるセクター
中国でいま最も注目されているテスラテーマ株のセクターは、コバルト系の銘柄と、太陽光パネルの銘柄が焦点になっています。
その中でも、レアメタルの1種であるコバルトは電気自動車(EV)に欠かせないリチウム電池を作る材料になります。
世界中でガソリンから電気自動車に変わっていく中で、絶対に伸びてくる業種です。
そして、コバルトを扱う企業にとっては、需要の高まりとともに業績も伸びてくることが予想できます。
新型肺炎によって急落した市場
新型肺炎によって、EVコンパクトカー「モデル3」の生産の遅れがあったため、テスラ株は大きく反落をしましたが、上海工場が2月10日に生産を再開したことから、中国本土香港のコバルト関連銘柄が軒並み急上昇する展開となっています。
世界でのEV車業界の増産の見通しが、投資家たちに意識されているということですね。
コバルトの価格
コバルト価格はEVの普及を背景に、2016年後半ごろから急激に価格上昇していて、約2年間で約11米ドルから43米ドル(18年5月)になり4倍ほどの上昇をしました。
しかし、コバルト市場のバブルが崩壊し、2019年半ばまでに2年間の上昇分を打ち消す勢いで急落をしました。
ところが、2019年の後半から、再び上昇に転じてきています。
コバルトの価格決定要因
物の値段が決まるのは、一般的に需要と供給のバランスと、在庫の量です。
コバルトも価格が高騰したので、コバルトを生産する企業が大きな在庫を抱えられなくなってしまいました。
しかし、電気自動車の普及の拡大によって、回復の局面を迎えている流れです。
コバルトなどを生産する会社の見通しは、かなり楽観視されています。
それは、テスラ初の量産型の電気自動車「モデル3」の販売が予想を超えて好調であることが理由です。
さらには、 5Gスマートフォンなどの需要が増えると見られていて、新型肺炎の感染拡大が波乱の要因にはなるけれども現時点では、価格の街幅見通しの方が強くなっています。
主なコバルトの種類と年間騰落率(%)は次の通りです。
- コバルト精鉱 (-19.57)
- 硫酸コバルト (-10.62)
- 塩化コバルト (-14.29)
- 衆参コバルト (-35.25)
- コバルト酸リチウム (-27.82)
このように、コバルトの価格は、年間騰落率でみると大きく下がっているのがわかりますね。
この価格は、コロナウイルス肺炎の収束と共に、上昇してくるのではないか?と考えられます。
コバルトの2大生産者の動き
世界にはいくつものコバルト生産業者がいますが、大きな企業と言えば「スイスの資源大手グレンコア」か、中国の「洛陽モリブデン」という会社です。
これらの資源を扱う業者にとって、マイナスになることが2つあります。
・その資源の価格の低下
もちろんのように、コバルトを生産しているわけですから、コバルトの価格が下がりすぎると全く儲からなくなってしまいます。
・在庫リスク
在庫リスクというのは、他の業種でも言えることですが、ものを抱えすぎて売れなかった時のリスクが大きいということです。
生産者の大手2社は減産の方向
グレンコアが19年末に、コンゴ共和国ムタンダ鉱山での生産を、停止することを決めました。
それによって、2020年のコバルトの総生産量が前年実績まで届かず、12,000トンほど下回ると予想されています。
同じ頃に、中国の本土市場に上場している洛陽モリブデンの生産量も縮小傾向になってきているので、この2社の減産した分をカバーする事はほぼ不可能だと言われています。
大手2社の見解は、供給が増えすぎたために2019年に在庫処分するためというのが大きな理由です。
2019年のコバルトの低迷で業績悪化
コバルト価格の低迷によって、関連銘柄の業績は19年に大きく悪化し、中国内最大手の洛陽モリブデンは前年比57-63%の大幅減益見通しを発表しました。
浙江華友鈷業(603799)と南京寒鋭鈷業(300618)も、それぞれ同85-95%、同98%の減益見通しを発表しました。
トレンドの変わり目が投資のチャンス
とはいえ、価格トレンドの潮目が変わったことで、すでに今後の業況回復を見込んだ買いチャンスがきている。
この、業績悪化からのトレンド反転が投資としては一番儲かりやすいところでしょう。
本土A株のコバルト銘柄は、これら3社のほかに寧波博威合金材料(601137)がある。
ほかに世界大手の金川国際(02362)が香港株式市場に上場しており、同社株は2月12日に前日比28%高を記録している。
テスラの販売実績は世界一位(EV)
テスラの「モデル3」は19年の世界販売台数(30万885台)でEV部門のトップ。
2019年12月の数字を見ると、「モデル3」の月間販売台数は世界全体で5万3742台に上り、以下、北汽EUシリーズが2万1963台、日産リーフが5414台、BYD(01211)の「元」が1434台だった。
テスラの2本目の柱は「ソーラールーフ」中国進出を視野
もう一つのテスラ・テーマ株として注目を集めているのが太陽光パネル関連銘柄だ。
ソーラールーフ(屋根用タイルと太陽光パネルとの一体化タイプ)の導入を進めているとし、近く欧州および中国への進出計画を発表するとツイートした。
テスラは19年10月に、第3世代のソーラールーフ製品を発表していた。
相場はどう反応したか?
香港市場では、太陽光発電建設大手の中国興業太陽能技術(00750)が前日比30%急騰。
ほかに太陽電池用ガラスを手掛ける福莱特ガラス(06865)、太陽電池原材料の世界最大手である保利協キン能源(03800)などが軒並み大幅高となった。
ソーラールーフ事業はEV事業とも関係性が深い。
そして、イーロン・マスクCEOはソーラー事業そのもの潜在力を高く評価している。
テスラが進出を目指す中国国内を中心に、ビジネスチャンスの拡大期待が強い。
日本のコバルト関連企業
コバルト関連銘柄や、太陽光発電銘柄は、日本ではまだまだ注目されておらず、ほとんど銘柄で株価が停滞しています。
テスラから始まって、世界にこの流れがくれば、業績のV字回復する会社もたくさん出てくるでしょう。
少額でも、投資しておくと面白いのかもしれませんね。
まとめ
今回は、テスラテーマ株について考えてきました。
次に流れがくるテーマは、海外からくることが多く後になってから、なんかニュースでやってたのになんで流れに乗れなかったんだと思うこともしばしば。
私も、いまだに流れに乗れずに後悔することもありますww
まぁ、その辺はあんまり気にしないようにしてるんですが、ポイントを言いますね。
一度流れが来たテーマが、下火になってまた違う形で、流れが来た時の爆発力がすごい
だから、次に流れがくる銘柄を探したいもんですね。
あなたの、投資のヒントになれば嬉しいです。
今日も、読んでくれてありがとう!