投資に必要な知識

【投資初心者】市場テーマから大きなお金の流れをみて、投資を有利に進める方法!

こんにちは、セントです。

今回は、市場の話題になっているテーマから、投資資金のお金の流れを掴んでいく方法について話していきたいと思います。

投資をするにあたって、日本の情報だけを鵜呑みにして投資をするのは凄くリスキーなことです。

逆に言えば、世界のお金の流れを掴んでいけば、ある程度今後の予測がついていくということになります。

なんのニュースもないのに、大きく株価が下がってみたり、理由がよくわからないなんて報道も出てくることもあります。

これは、あるところの投資をやめて、他のところに投資をするような動きがあるためです。

(投資の世界では、「資金が抜ける」なんて言い方をします。また、投資を控えることを「リスクオフ」積極的に投資をすることを「リスクオン」とも言います。)

例えば、株式市場が下落した時には安全資産である金や債券などに資金が流れることもたくさんあります。

それでは、この資金の動きを知るためにはどのような方法を取れば良いのか?考えていきたいと思います。

それでは、今日もお付き合いください。


投資をするチャンスは、常に市場のテーマの中にある

投資初心者や、投資歴の浅い人に話を聞いていると、凄く狭い範囲のニュースの話をたくさん喋ります。

「どこどこの会社が上場する」とか、「A社とB社が提携」とか、日本企業の個別のニュースを追いかける人が多い傾向にあります。

しかし、勝ち組の投資家たちはそのようなニュースはほとんど重要視しません。

なぜかというと世界単位で考えた時には、このような日本企業のニュースは、世界のマネーの流れにはあまり影響しないのです。

つまり、世界の金融市場では「重要では無いニュース」として取り扱われることになります。

では、どんなものに注目してニュースを読んでいるのか?

ズバリ、「市場のテーマ」です。


世界が動くテーマに沿って投資する

世界のお金の動きを見るためには、いま現在世界が注目している「テーマ」を把握する必要があるんです。

例えば、2019年のテーマは、米中貿易戦争の行方と、アメリカの利下げをするかどうかのタイミングでした。

2020年は間違いなく「コロナウイルス」に関連した事業や関連テーマになっています。

5Gとか、仮想通貨とか、電気自動車などは、関連するニュースが出ても世界中が「買いだ!」とはならないと言うことです。

イメージしやすいように、ニュースや新聞を見るとテーマがわかりやすいかもしれません。

「〇〇の思惑で日経平均が買われた」などの新聞やニュースの見出しになることは多いんですね。

コロナの新薬ができるという思惑で、株式市場は上昇しました」とかですね。

この、〇〇が世界のテーマになっている事が多いんです。

1つの銘柄だけじゃなく、日経やアメリカ株全体が買われるような「テーマ」です。

電気自動車はテーマとはいえ「電気自動車が世界で使えるようになりました」と言われても、世界中の投資家が一斉に「リスクオン」で積極的に株式投資はしません。

しかし、コロナの脅威が無くなったら世界中で投資にお金が回るはずです。

そのような世界が動くテーマに沿って投資をしていくべきなんですね。




注意しなければならない事

金融市場の怖いところは、「テーマ」がいつまでも続かない点です。

マネーの流れは常に変化します。

だから、常にテーマを把握する目線で日々のニュースなどに注目していかなくてはいけません。

そして、世界のお金はまた違うテーマに流れていくのです。



「テーマ」の資金はどこに流れるのか

テーマが大事なんだよという話をしてきましたが、それではテーマの資金はどこからきてどこに流れていくの?という話になりますよね。

結論をいうと、「為替」「債券」「株」「不動産」「商品(原油、金など)」の5つだと考えています。

詳しくない人もいると思うので、それぞれについてどんなモノなのか説明していきますね。


為替

為替とは?

日本円、米ドル、ユーロを中心として、世界の通貨を比較したモノです。

為替に大きな変化があった時は、世界のどこかで、何かが起きているはずなんですね。

だから、為替が大きく動いた時には「何で為替が動いたのか?」ニュースを調べる方がいいですね。

これはできるだけ安全に、投資をしていくためにすることです。

為替が動くタイミングがわかっているものもあります。

その代表が、アメリカの『雇用統計』です。

毎月、月初めの金曜日、ニューヨークの現地時間8:30にアメリカの労働省から『米雇用統計』が発表されています。

『米雇用統計』の発表時間は、4月から10月の夏時間では日本時間は21時30分、11月から3月では日本時間は22:30となります。

ここで、トレードをしている人もいますが、為替が大きく動くのであまりお勧めしません。



債券

債券とは?

債券は、国や地方公共団体、企業などが一般の投資家から借り入れを行う目的で発行されます。

満期まで待てばお金が戻ってくるほか、利子も得られます。

株や投資信託に比べて比較的安全と言われています。

債券は、日本、アメリカ、ドイツの10年債利回りをチェックするといいと思います。

最近では、世界各国の量的緩和が債券利回りの動きの変化に現れるようになっているので、債券を買っていなくても見ておいた方が良いと思います。


株式市場は、アメリカ、日本、中国の指数を見ていればで十分ですが、香港株もアメリカ、中国の影響を受けやすく扱いやすいのでチャンスがあります。

さらに、欧州の先進国、アジアの新興国の株価指数を毎日簡単に確認する感じで良いと思います。

昨日のニュースにどのくらい反応して株価が動いたのか、ある程度把握しておいたほうがいいですね。


不動産

不動産投資を専業にしている人以外は、毎月発表されるアメリカの新築住宅販売件数などの指数を確認する程度で十分です。

世界各地の不動産価格を追うわけにはいかないので、ニュースを参考にするのが一番だと思います。

不動産には常にお金が流れていますが、有名なリーマンショックは不動産バブルから引き起こされたこともあるので、ある程度注目しておかなければいけませんね。


商品

商品とは?

貴金属や原油、穀物といった投資対象となる実物資産の総称です。

商品は、基本的には原油と金をおさえていれば、とりあえずは大丈夫です。

銅や、プラチナ、小麦など、生活に関わるものも一応はチェックしておくのも悪くはないと思います。

2015年、フォルクスワーゲンの排気ガス不正問題が出た時には、フォルクスワーゲン の不買が起こり、市場にプラチナが大量に余り、今でも、プラチナは金よりも安い値段で取引をされています。

価格が大きく動く時には、チャンスが出てきますからチェックをして、大きく動いたら、理由とチャンスを狙いましょう。


「テーマ」の3人のプレイヤー

各国の中央銀行、金融機関(機関投資家)、個人投資家の3種類のプレイヤーが世界のお金を動かしています。

中央銀行で重要なのが、FRB(アメリカ)、ECB(ヨーロッパ)、そして我らが日本の日銀です。

金融機関と機関投資家もかなり重要なところです。

これは各国の年金基金、政府系ファンド、ヘッジファンドなどの大口の投資家たちです。

この中でも機関投資家は、巨額の資金を運用し、利益を追求しています。

機関投資家の動かすマネーは、世界経済の4割以上を占めるともいわれていて、決して無視することはできません。

最後に、私たち個人投資家です。

個人投資家のマネーの影響は世界経済規模で見て、大きくはありませんが、やはり数が一番多いのと、資金移動の動きが軽い点です。

株式投資をやろうと思ったら、今日投資をすることができますし、金を買おうと思ったらすぐに金に投資できるし。

やはり、無視できない存在なんです。


有利に投資を進めるには?

世界中で投資されるお金は、いま紹介した5種類の投資先がほとんどです。

この5種類の投資先の中で、次はどこにお金が流れるか?を予想するゲームのようなものであり、経済の動きはルーレットのようにランダムではなく予測できることもあります。

この資金の流れを予測することで、投資をかなり有利に進めていけることになります。

株式市場が軟調になると、債券が買われる、金が買われるなど、資金の流れがパターン化しているともあるので、資金の流れに注目してください。


まとめ

今回は、市場テーマから大きなお金の流れをみて、投資を有利に進める方法!について、話をしてきました。

個人投資家であっても、世界の資金の動きに注目することによって、機関投資家と変わらないレベルの投資ができると、私は思っています。

この「資金の動きを見る」癖をつけて、少しでも投資を有利に進めていきましょう。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。