こんにちは、セントです。
今回は、5000円以下で投資ができる原油のETFについて解説していきたいと思います。
サウジアラビアの石油施設が、無人機のドローンによって攻撃されたりと、何かと話題ですが、このような事件が起きたときには、原油価格が変動します。
原油価格が高くなってしまうと、私たちの生活にも大きな影響を及ぼします。
先にそもそも、原油とか石油とかガソリンとか灯油とか、なんかわけがわからなくなりますよね。その辺も、解説していきたいと思います。
そのあとで、投資の仕方について、話していきますね。
それではお付き合いください。
原油とは?
原油というのは、油田から採掘したそのままの状態のことをいいます。地下から採掘するので、ガスや水分、異物などが入っていますが、それを大まかに取り除いた状態を原油と呼んでいます。
黒くて、粘り気のある液体です。
どのぐらい、私たちの生活に影響してくるかというと、身の回りには原油を原料とする製品がたくさんあることは知っていますか?
ガソリン、灯油、重油などの石油製品はもちろん、プラスチックや繊維、紙などの工業品の生産にも原材料や燃料として使われています。
だから、原油価格の変動は私たちの生活に大きな影響を与えているんです。
ガソリン
ガソリンは、原油から作られる石油製品のひとつです。
小型の航空機用エンジンの燃料や、溶剤用、ドライクリーニング用、塗料などにも使われていますが、その99%以上は自動車の燃料として消費されています。
ガソリンは、原油から作られるから原油の値段が上がると、ガソリンの値段も上がってしまうわけですね。そして、車を使っている私たちの生活に直接影響が出てきてしまうわけです。
灯油
灯油も、なんか聞いたことありますよね。
灯油も、原油から作られる石油製品のひとつです。
灯油は、ほとんどが暖房用に使われています。
ガソリンスタンドだけでなく、ホームセンターなどでも購入することができますね。
ストーブや給湯器などの燃料として使われる私たちにとって身近な石油製品です。
ガソリンも、灯油も同じ原油から作られてるんですねぇ^^
軽油
なんと、軽油も原油から作られています。
日本では、約95%がディーゼルエンジンの燃料として使われています。
ディーゼルエンジンは熱効率が良いので、荷重の重いバスやトラックなどの大型車や鉄道車両、船舶用として多く使われています。
さらに豆知識
原油から、どのようにして、ガソリンや、灯油などを取り出すかというと、製油所の加熱炉で約350℃に加熱されます。
そして、石油蒸気を沸点の低いものから順に分けています。
- 30℃~180℃でガソリンなど
- 170℃~250℃で灯油
- 240℃~350℃で軽油
蒸留塔に残ったものが重油やアスファルトになります。
んっ??アスファルト??
そうなんです!私たちが、普段歩いている道を作っているのはアスファルトですよね?そんな、アスファルトも原油からできているんですよww
つぎは、いよいよ投資について、話していきましょう。
原油のETF投資
原油への投資というと言うと、なんか大きいお金を用意しなければいけないイメージですが、まったくそんなことはありません。
原油への投資のメリットをあげて、日本国内で扱っている銘柄についても話していきたいと思います。
ETFとは?
ETF = Exchange Traded Fund (上場投資信託)です。普通の株式と同じように自由に売買できます。
原油投資のメリット
少額の投資資金ではじめられる
原油への投資は、なんと5000円以下から始めることができます。普通ど株式の売買と同じ現物取引なので、購入価格との差額がそのまま損益になります。
少額から投資できるといってもレバレッジを効かせた証拠金取引ではないので、投資した金額を超える損失が発生することはありません。
現物取引とは?
100万円の資金なら、100万円まで購入できるということです。普通の買い物のイメージですね。
反対に、信用取引というのがあって、日本株式の場合、100万円の資金なら、約300万円くらいまで株式を購入できる制度です。
コストが安い
取引にかかるコストが低いことはとても重要なことです。
ETFは個別株の売買と同じように、買うときと売るときに売買手数料がかかりますが、ネット証券ならば一般的な投資信託の販売手数料よりもかなり割安になります。
また、ETFは信託報酬が投資信託よりも非常に低い設定となっているので、中長期の投資にも向いていると言えるでしょう。
原油に直接投資をするのと同じ効果
世界の原油価格の基準は米国のWTI原油先物価格です。原油価格というのは一般的に、WTI原油先物価格を指します。
WTI原油価格を基準としている指数と同じような動きをするETFなら直接投資するのと同じ効果を得られます。
指標となる原油先物取引には限月といって取引の期限がありますが、ETFには取引の期限もありませんので中長期の保有も可能になります。
銘柄紹介
日本国内には、原油に対するETFは大きく分けて3つあります。
WTI原油価格連動型上場投信
(証券コード:1671)
WTI原油先物を基準としていて、純資産約450億円と国内原油ETFでは最大規模の銘柄です。
1口2,500円前後で購入できますが、他の原油ETFに比べると信託報酬0.85%(税抜)と原油ETFの中では高いため、オススメはしません。
NOMURA原油インデックス連動型上場投資
(証券コード:1699)
野村証券金融工学研究センターが算出しているNOMURA原油インデックスを基準としています。
実質的にはWTI原油先物に連動するETFです。純資産は現在約360億円と国内2番手ですが、出来高はもっとも多くなっています。
信託報酬は0.5%と低コストなので中長期の保有にも向いています。最低購入単位は10口で4,000円前後となっています。
ETFS原油上場投資信託(証券コード:1690)
DJ-UBSWTI原油商品指数を基準としています。
他のETFとは少し異なり、日本に上場しているが外国投資法人が発行する外国投資証券の位置づけになります。日本以外に欧州でも上場されているETFです。
信託報酬は0.49%と低く設定されていますが、出来高も少なくあまりおすすめはできません。最低購入単位は10口で10,000円前後となっています。
原油に投資するなら
NOMURA原油インデックスがオススメ
上にあげた、3つの銘柄のうち、NOMURA原油インデックスが一番のオススメ銘柄です。
現在406円で推移しています。10株単位で購入できるので、4060円プラス手数料ということになりますね。
企業ではないので、配当金や、株主優待などはもちろんありません。
まとめ
サウジアラビア問題などで、原油の価格が上下する中で、原油の知識は必ず必要になります。
そして、私たちの生活に直接影響を及ぼす原油は、チェックしておかないといけません。
世界共通のものというのは、大きな投資のチャンスになるのでしっかり勉強しておきましょう。
皆さんの投資生活が、より良いものになりますように。。。
今日も、ブログを読んでいただきありがとうございました。