こんにちは、セントです。
今回は、オプション取引における最重要項目「権利行使価格」についてのお話です。
日経225オプションの銘柄名には、3つの要素があります
限月、コールかプットか、権利行使価格、の3つです。
「買う権利」や「売る権利」に関しては、「コール」と「プット」という言葉に置き換えて、取引しても何ら支障がでませんが、権利行使価格については、正確に理解する必要があります。
この権利行使価格について理解していないとあなた自身が新規売りガが可能なタイミングを探すことができなくなってしまうからです。
株価を見ればこの株が高い安いかは、株価で判断できますが、20円のプレミアムが高いか安いか、50円のプレミアムが高いか安いのか、判断がつきにくいですよね。
だからそのためにも、この権利行使価格についての知識を学ぶ必要があります。
そして知識を学んだことによって、安定した利益を上げれるようになっていくのです。
それでは解説していきます。
権利を行使するかしないか?
ここで「権利行使価格」の勉強する前に、「権利行使」について、すこし掘り下げて勉強していく必要があります。
まずは権利を行使するとはどういうことなのか、について説明していきます。
例えば、「9C20000」
というのは「9月のSQの時(9)に日経平均株価を2万円(20000)で買う権利(CALL)」
という意味です。
あなたが「買う権利」すなわちこの「コール」を買って(プレミアムを支払って)このコールを保有していたとします。
そして9月のSQの清算値が21000円になっていたとします。
あなたは日経平均株価を「2万円で買う権利」を持っていたのですから、その「権利を行使」すれば1000円の利益が出ます。
実際には、最初に支払ったプレミアムと取引手数料を引いた額には、なりますが。。。
このように「権利行使」という名前がついていますが、「単なる清算」に過ぎません。
あくまでも、コールやプットを市場で売買してるだけなので、何も難しく考える必要はありません。
権利行使と権利行使価格の大切さ
「権利行使」はトレードにおいて意識するものではないけれども、「権利行使価格」についてはすごく大事です。
簡単に言うと権利行使は重要ではないけれども、「権利行使できる値段」がいくらなのか?というのが重要になるということです。
ですから、オプション取引をしていくうえで、現在の日経平均の株価とオプション権利行使からどのくらい差があるかということがすごく重要になってきます。
オプションをプレミアムの値段はどうやって決まるか
- 時間
- 恐怖心
- 日経平均株価と権利行使価格の価格差
によって決まります。
厳密に言うと、金利というのも関わってきますがきますが、金利がすごく低い時代なので、基本的には考えなくて大丈夫です。
時間
SQまでの残り日数の多い少ないが値段に影響する
恐怖心
ボラティリティの大きさが値段に影響する
権利行使価格
日経平均株価の時価から、権利行使価格までの距離が値段に影響する
次の章で詳しく解説していきます。
本質的価値と時間価値
「本質的価値」とよく言われますがオプション取引において実際に取引されるのはほとんどが、「本質的価値のない」ものです。
どういうことかというと、今は価値がないけれども、満期日までに価値があるものになるというようなことです。
なぜかというともうすでに価値があるものは、プレミアムが相当高くトレードの対象になり得ないからです。
例えばプレミアムが1000円のオプションを買おうとしたら、1枚買うだけで100万円かかります。
しかし、1枚ですから利益はとれても、少しだけです。
このような、投資する金額に対して割に合わないことにはだれも投資はしませんよね。
その一方で、本質的価値のないオプションであれば、5円とか10円とか、高くても50円ですから、ひと口が高くても5万円程度なんです。
すると枚数も、何枚も持てますから、大きな利益に変わる可能性が高くなるわけです。
だから、オプション取引のマーケットというのはほとんどが本質的価値を持たないオプションで溢れかえっているわけです。
逆に言うと、売買されるオプションは、本質的価値のないオプションばかりということになります。
じゃあ価値がないのになんで値段が付いてるの
本質的価値がないオプションが取引されているということを書きましたが、オプションには安くても値段がついています。
なぜそうなるかと言うと、そのオプションには時間的価値があるからです。
簡単にまとめると、
オプションのプレミアムというのは本質的価値と時間的価値からできています。しかし実際に取引されているオプションは本質的価値がなく、時間的価値のみのオプションです。
だから、オプション取引というのは、本質的価値は考えず、時間的価値を売買する場所なのです。
だから時間的価値を理解することが、オプション取引を理解するということにつながるのです。
まとめ
今回は、オプション取引における権利行使価格の知識を話してきました。
結論から言うと、オプション取り引きというのは、本質的価値(日経平均が2万円の時に、1万9,000円で買う権利があったとしたら、買ってすぐ売れば、1,000円儲かるわけです。これが本質的価値が1,000円ということになります)
先ほども言いましたが、100万円もかかるこのような取引は、誰もしようとしないので基本的にはこういう取引はありません。
なので「本質的価値があるオプション取引をされない」ので、時間的価値を売買するのがオプション取引ということになります。
次回は、時間的価値を理解するということをテーマにして、話していきたいと思います。
難しい言葉が並びますが、オプション取引を制したら、株取引よりも着実に利益が出やすいです。
理解できそうにない場合は、何度も読み返してください。
皆さんが理解できるように私も、なるべく丁寧に書いていきたいと思います。
今日も、ブログを読んでいただいてありがとうございます。