こんにちは、セントです。
今回は、「オプションは、なぜ難しいのか」について考えていこうと思います。
こんなに投資をしている人がいるのに、オプションの勉強を始めた瞬間に勉強をやめてしまう人が多くて、正直もったいないなぁと考えています。
なぜやめてしまう人が多いかといえば、難しく感じるオプション独特の言い回しが多いからです。
誰でも最初のころは難しく感じるものですが、そこさえ乗り切ってしまえば、楽しいものです。
今日は、オプションがなぜ難しいのか?について、深堀していきます。
それでは、お付き合いください。
オプションは難しい?
本を読んでも、ネットで調べても、オプションについて十分に理解できたと胸を張って言える人は少ないのではないでしょうか?
そんな人は必ず読んでみましょう!
わたしも、たくさんのオプショントレーダーのブログを読んで、彼らがどんな考えのもとにポジションを作っているのか?なぜそれほど複雑なポジションを作る必要があるのか?について、理解したいと思っても長いこと前に進めずにいました。
それでも時間をかけて根気強く研究を重ねた先に、ようやく全体像が見えて、今では上級者たちと同様に複雑なポジションを組めるようになりました。
その原因について話していきますね。
原因 その1
「選択肢が多い」
オプションにはコールとプットがあります。
- コールを買うか、売るか。 2通り
- プットを買うか、売るか。 2通り
株式であれば、買うか、空売りするかの2通りですが、
オプションでは、この時点ですでに4通りになります。
「権利行使価格」
次に、オプション独特なものとして「権利行使価格」があります。
権利行使価格22500円のコール、権利行使価格22500のプットなどがあり、125円刻みもしくは250円刻みで、たくさんのコールとプットが存在します。
しかもそれらは、数式で表現できる密接な関係性を持っており、決して適当に価格決定がなされるわけではありません。
「限月」
これは先物と同じです。
実際にトレードするときは、次のような順番で銘柄を探すことになります。
- 限月を選ぶ
- コール・プットを選ぶ
- 権利行使価格を選ぶ
しかし、理解が進んでいないままでは、どの限月にすべきか、どの権利行使価格にすべきか、検討がつかないでしょう。
このあたりに、ひとつのハードルがありそうです。
原因その2
「無料で過去の値動きを見ることができない」
株式、FXなどは当然のように、証券会社のツールや無料のウェブサイトでチャートを見ることができます。
ところが、先物、オプションはどうでしょうか?
先物とオプションには限月があるため、各限月ごとにチャートが存在することになります。
オプションはこれに加えて権利行使価格がたくさんあるので、(コールor プット) × 限月 × 権利行使価格 の数だけチャートが存在するはずです。
チャートが無数に存在してしまうということですね。
証券会社のツールでは、その時点で売買可能な限月のチャートしか提供していません。
すでに満期を迎えた過去の先物・オプションのチャートを見せることは証券会社にとってメリットを感じないのでしょう。
数年前から直近までの過去の価格情報が入手できなければ、オプションとはどんな値動きをするのか分からないままです。
取引所や証券会社がオプションの取引参加者を増やしたいと思うなら、無料で過去の値動きを見られるようにしてほしいものですねww
原因その3
「値動きの変化が複雑で、それを予想するにはグリークスを理解する必要がある」
デルタ(Delta)、ガンマ(Gamma)、ベガ(Vega)、セータ(Theta)という用語を見たことがあるでしょうか。これらはグリークス(ギリシャ指標)と呼ばれます。
オプション価格の変動要因として3つ
- 原資産価格の変化
- インプライド・ボラティリティの変化
- 満期までの残存日数
グリークスを理解していなければ、オプション価格の値動きを予想できず、利確、損切り、ヘッジの設定もできません。
そして、計算にはブラック・ショールズ方程式を利用します。
しかし、ブラック・ショールズ方程式は手元で手計算するには複雑すぎるため、単純化した近似式を私は使うことにしています。
近似式であれば電卓で簡単にオプション価格を計算できます。
もしも納得して難しさを実感して、原因を特定できたのであれば、それを回避して前に進む方法を検討すればよいわけです。
逃げちゃいましょうww
理解できないのか分からないままでは、成長が停滞してしまうからです。
まとめ
難しい言葉が並んでいると思うかもしれませんが、慣れてないだけなので全然気にしないでください。
1度理解できれば簡単ですから、心配の必要は一切なしです。
またの機会に、『オプションについて知るための方法』について書きたいと思います。
今日も、読んでいただきありがとうございました。