こんにちは、Centです。
今回は、たりたり著『本気で稼ぐ株式投資の教科書』を読んだ感想を書いて行こうと思います。
素直な感想を書いていくので、よかったなって思うこともあれば、ここはちょっとダメなんじゃないか?と言うところも書いていきます。
先に伝えておきますが、今回の記事を読んで、不快に思うこともあるかもしれません。
まっすぐな気持ちを書いていきますので、予めご了承下さい。
「たりたり社長さん」には、記事を書いてもOKという、了承は得ております。
それでは今日も、お付き合い下さい。
本の概要
この本の著者は、「たりたり社長」という、投資銀行に勤めている方です。(実際にお会いしたことは、ありませんので信用することにしましょうw)
投資銀行にお勤めということもあって、ETF投資に関して、勉強をしていることがすごく伝わってきます。
そして彼は、Twitterを始めて気づいたことがありました。
- 投資について、正しい知識を持っている人が少ない。
- 何から勉強すればいいのか、わかっていない。
など、投資初心者に何をどう勉強すればいいか、教えてくれる1冊です。
そして、「たりたりさん」が得意としている、ETF投資というのは、比較的安全で、リスクが少ないと言われています。
この本では、米国株へのETF投資の話がメインになっています。
- 投資を始めるなら『米国』から!
- 投資信託の積み立てで『投資をする感覚』を身に付ける
- 米国ETFを購入してみよう!
- セクター投資に挑戦してみましょう!
- 個別株投資の第一歩
このような構成になっています。
補足:ETFの説明
まず、この本は投資初心者への本と書いてありましたが、ETFの説明がありませんでした。
私の方で付け加えておきたいと思います。
ETFとは
ETFは、“Exchange Traded Funds”の略で、「上場投資信託」と呼ばれています。
連動する指数は株式だけでなくて、債券、REIT(リート)、通貨、コモディティ(商品)の指数もあります。
投資先も日本から海外に広がり、投資しにくい国と地域にも、手軽に投資ができるようになりました。
ETFは、「投資家の判断で、金融商品取引所の取引時間内に、株式と同じように、相場の動きを見ながら売り買いができる」とイメージするとわかりやすいと思います。
GDPの話
アメリカは、GDPも世界1位で、経済もまだまだ伸びてるから、アメリカのETFに投資して、その中でも「S&P 500」に投資をしましょう
確かに、歴史的にずっと右肩上がりで積み立て投資をしていればすごい金額に膨れ上がっていくでしょう。
しかし、ここのパートで、少し気になった部分は、リスクコントロールの話でした。
少し深掘りして、説明します。
分散投資とするかしないか
投資の世界では、1つのカゴに卵が盛るなという格言があります。
この本でも、より安全に投資をするために、この話をしてくれています。
しかし、アメリカ株の指数に投資をすることは、この本では、分散投資とされていますが、個人的には分散投資とは考えていません。
もちろん、指数はありとあらゆる会社の詰め合わせパックのようなものですから、いろいろなセクターが一緒になっています。
しかし「S&P 500」であっても、今後大きなドローダウンがあるかもしれません。
1つの銘柄と考えたときには、分散投資とは言い難いものですね。
とはいえ、これだけは確実ですが、アメリカへの投資のメリットは、ものすごく高いです。
年足で見ても、ずっと伸び続けているのはアメリカだけでしょう。
どんな銘柄を買えばいいのか?
本の中では、お勧めの投資信託などもいくつか紹介してくれています。
そして、その信託を買うメリットなども、丁寧に説明してくれています。
付け加えて、投資初心者さんへ、どのようにスキルアップしていけばいいか?も解説してくれています。
リスク分散の仕方
- 資産の分散
- 地域の分散
- 時間の分散
の3つのパートに分けて、ドルコスト平均法などの話をしてくれています。
毎日のように変動する為替のリスクを減らすために、120万円を1回で投資するよりも、毎月10万円ずつ12回に分けて投資しましょうという考え方です。
経済指標の見方
- GDP
- 政策金利
- 雇用統計
この3つの指標について、為替の話や、ニュースの読み方などを説明しています。
かなり細かく説明してくれているので、初心者の人でもわかりやすく、ためになる話だと思います。
セクター別のETF
ここのパートでは、これでもか!というほど、1つ1つのセクターを丁寧に説明してくれていました。
- 公益セクター
- 不動産セクター
- 生活必需品セクター
- 一般消費財セクター
- 情報技術セクター
- コミュニケーションセクター
- 金融セクター
- 素材セクター
- エネルギーセクター
- 資本財セクター
- ヘルスケアセクター
これらのセクターの説明と、より安全な投資の方法も紹介してくれていました。
そして、目標とする投資スタイルによって、どのように投資をしていけばいいのか?が分かります。
個別銘柄パート
最後のパートは、個別銘柄をどのように探すか?というものでした。
- 売り上げがいい
- ライバルが少ない
- 好調な業界の銘柄
ということでした。
そして利益確定や、損切りのタイミングの方法なども教えてくれていますが、疑問に思う点がたくさんありました。
たぶん個別銘柄には、あまり投資したことがない感じの印象を受けましたね。
EPSとPERから割り出しの仕方を教えてくれていますが、あまり納得のいかないものでした。
質の高い銘柄は、長期的に持っていれば上がるという話ですが、実は個別銘柄は、そういうわけにもいきません。
超優良企業の、NTTの年足チャートですが、すごく優良な企業でも、毎年利益が出ていても、ライバルが少なくても、以前の株価を超えられない銘柄も存在します。
投資銀行勤務のせいか、基本的には指数に投資をしなければいけません。
そして、金融関係の職員は、信用取引もできないので、空売りもできません。
だから、「個別株に投資をする事は、あまりないのかもしれないな」という印象でした。
少なくとも、個別株でしっかりと稼いだことはないでしょう。
まとめ
今回は、たりたり著『本気で稼ぐ株式投資の教科書』を読んだ感想について話をしてきました。
金融関係の仕事についていれば、かなり制約がある中で、最大限のパフォーマンスを出さなければいけないので、安全に着実に資産を増やしたいなら、この本を読むべきです。
もう少し、細かく辛口で書こうと思ったんですが、思った以上にいい本だったので、なかなか辛口で書けませんでしたww
昔から、インデックス投資と個別株投資は、どちらが良いか?と言う議論がされています。
もう既に答えは出ていて、長い目で見たらインデックス投資が1番いいよというのはわかってます。
しかし、短期で投資するか長期で投資するかによっても、変わってきます。
そして、個別銘柄の魅力は大化けする可能性があることです。
指数が1日で、10%以上の上昇をする事はほぼありませんが、個別銘柄ではよく見かけますよね?
この値動きこそが、個別銘柄の魅力であり、危険なところでもあります。
個別銘柄を取引するときには、良い会社というだけでなく、空売りなどのヘッジも必要になってきます。
まぁ、個人的な意見になりますが、買い一辺倒というのは、下落リスクにさらされたときに、耐えるという選択肢しかなくなってしまうのが、嫌なんですよw
でも、今までの歴史を見たら、アメリカ株のETFに投資しとけよって話です。
最近アメリカ株が流行っているという事は、ギャンブル的な要素よりも、安全に着実に資産を増やしたい人が増えてきているんでしょう。
最後になりましたが、『たりたり社長』
本の出版おめでとうございます!
かなり忙しい中、書いたんだなぁとは感じましたが、文章の熱量が半端なかったですw
これからも、お体に気をつけて、優良な情報発信よろしくお願いします!
Cent
それでは、またお会いしましょう。