こんにちは、Centです。
今回は、投資の世界にある間違った考え方について話をしていきます!
投資家にとっての弱点を知り、それを克服していけば、必ず投資結果がよくなっていきます。
投資家共通の弱点とは?どんなものなのか、いくつかのパターンで分析していこうと思います。
今回は、「一貫性」という事にフォーカスを当てて、解説していきます。
それでは、今日もお付き合いくださいね。
人間は、一貫性に弱い生き物?
アダム・スミスって聞いたことありますか?
「国富論」という経済の世界では、有名な本の著者です。
アダム・スミスが残した有名な言葉の中に、
「人間は、私的利益を追求する経済合理性だけで行動するものだ」
と言うものがあります。
難しい言葉になので簡単にすると、『人間とは自分の利益を優先的に考えて行動する』ということです。
しかし、現実の人間という生き物は、この仮説とは異なっていて、経済合理性だけで動くものではないということがわかっています。
情熱とか、意地を張るとか、恐怖心とか、射幸心などで、合理的ではない行動に出ることが多いですね。
経済合理性で動いていると思っている人も、暴落の恐怖心のあまり株を手放してしまった。
とか、
興味本位から、自分が都合の良いようなニュースだけを拾って、その銘柄を大きく買ってしまい損してしまった。
なんてことが、あるんですよね。
このように人間は、相場の世界では必ず誤ちを犯します。
これが、株式市場の場合は、わかりやすく損という形で現れるので、反省がしやすい世界だと思います。
そして、経験を積むことによって、人は相場で賢くなることができるのです。
ところが、この過ちが何重にも重なった偶然が、大きな儲けとなる場合がありますね。
こんなことがあるから、本来、知能が高いはずの人間は、自分がミスをしたことすら気付かずに時を過ごしてしまいます。
そして、いつまでも損を繰り返すんです。
そんな、投資家が陥る落とし穴の代表が「一貫性を持つ」ということなんです。
合理的で、一貫性のある行動について、まずは考えてみます。
一貫性1
人間は一貫性を保とうとします。
これは、一貫性を持つことで複雑な日常の出来事や、相場の変動に対していちいち悩まずに行動ができるからです。
投資では、「一貫性を持ちましょう」なんていう本もよく見かけますよね。
一貫性を持つことが、全てにおいて正解のように扱われています。
一貫性2
一貫性を持つことで、安定や、安心感が増して、良い印象を持つことで、心地よい生活が送れることです。
あの人は、最初から最後までブレずに一貫した考えを持っている。
なんて言うときには、褒め言葉で用いられることが多いですよね。
考えを変えず、一貫している事は好印象を与えるということを、人間は無意識のうちに知っています。
一貫性3
一貫性のある人は、論理的で、合理的で誠実な人だと思われることです。
融通がきかないとか、言っていることが180度変わる人は、あまり良くない印象を受けます。
一貫性がもたらす落とし穴
投資家が、陥ってしまう落とし穴がまさにこれです。
例を挙げると、相場は強気だと言って、自分自身が株式を買っていなかったら発言に矛盾が出ますよね。
だから、無理してでも買うわけですね。。。
あなたのような、個人投資家であっても、有名投資家が相場は上昇すると言っているから、私も上昇すると思う!という人もいますね。
自分の行動は、一貫性があって、さも当たっているかのような感覚に陥ります。
そして、上昇すると思い込む一貫性が、投資家にとって大きな弱点となります。
この業種はこうなる、この銘柄はこうなると、有名証券会社がレポートを出してるから、強気になっていませんか?
実は、昔から証券会社の手法などにありましたが、銘柄を売買させるために、少し大げさなレポートを書く証券会社もたくさんあります。
これは、思想を持った営業と昔から呼ばれていて、信じ込んで一貫性を持つことによって、大きな損をしてしまう理由の1つです。
Cent流では、この考え方を、一貫性の害と呼んでいます。
多分、みんなは一貫性を持とうとか、たくさんの本に書いてあって、真面目に勉強している人が多いと思います。
でも、気づいていないだけであって、一貫性を持ち続けて、株式投資で勝てるかと考えてみたら、答えはノーです。
大げさな話になりますが、じゃんけんをしていて私は、ずっと「グー」を出すと言っているようなものです。
相場は、ランダムですから、じゃんけんする相手はランダムにじゃんけんをしてくるとしても、やはり「グー」だけ出すわけにはいきません。
そこを、多くの投資家が分かっていないので、利益が出ても、損をしても、ずっと迷宮の中にいるような状態になってしまいます。
一貫性を持つ事は、害だ!と言う事に早く気づいてください。
一貫性を持つことの、利便性や気持ちよさは良いですが、相場においては「一貫性に固執すると、財産を失うぞ」と自分に言い聞かせてください。
次の段落では、その方法を提案したいと思います。
一貫性の害から抜け出す方法
一貫性を持つ事の、メリットに自分は知らず知らずのうちに、はまっていないか?と自問してください。
一貫性に固執することが、危険だ!ということを、思い出してください。
だって、ずっと相場に対して弱気で一貫している人は、下げ相場が来たときに、当たったとなるわけですよね。
私の知っている、ある銀行の投資部門のおじさんは、20年以上も相場に対して弱気のスタンスをとっています。
だから、リーマンショックも当てたし、小さな暴落も常に正解していますww
兜町の言葉で「止まっている時計でも、1日に2回は正確な時間を指す」と言う言葉があります。
一貫性を持つことで、いつかは当たるよね(笑)ってことです。
はっきりいうと、これでは相場に勝てません。
自分の相場の見通しを、紙に書いてください。
今後、1週間、1ヵ月、半年、1年、3年くらいの見通しを残しておくことです。
株式を買っている場合は、目標とする値段なども紙に書き残しておくと良いです。
- ここまで値段が下げたら、損切り。
- ここまで下げたら、ナンピンをする。
- 目標株価まで到達したら、利益確定をする。
など、自分の保有銘柄に関して、自分がどう思っているのか?と言うのを残しておいてください。
時間が経ったら、その書いたものを見てください。
一貫性を持つことが、どれだけ無意味で、クレイジーなことなのか、わかると思います。
クレイジーな信者
Twitterなどでは、「有名投資家がある銘柄を買った」と言うつぶやきに対して、私も同じ銘柄を買います!という信者を見かけます。
そして、もちろん利益が出る時もありますが、新興銘柄などが多いので、大きなドローダウンに遭ってしまい、塩漬けにしている人が多いでしょう。
相場の世界では、誰かが言っているから信じようという謎の一貫性が、資産を大きく減らす原因になっていますね。
買ったらどこで損切りするか、どこまで上昇したら利益確定をするか、決めておかないから、投資資金が10分の1になっても一貫性を保とうとします。
まとめ
今回は、投資家が陥りやすい罠と言うことで、一貫性について話をしてきました。
あなたがもし、株式投資をして利益を出し続けていきたいと考えているなら、一貫性の罠から脱出しなければいけません。
確かに一貫性は、考える必要もなくなるし、いつも同じように淡々と投資ができます。
しかしそうなると、たくさんの弊害が出てくるので、一貫性に任せて利益が出続けるなんて株式市場は甘いところではありません。
株式市場のマネーゲームで、簡単に勝つ方法なんていうのは存在しません。
しかし、最近では株式投資とは簡単で手っ取り早く設けられて、最適な方法だという、危ない考えが蔓延しています。
それこそが、一貫性の害なんです。
あなたの投資に、少しでも役に立つように祈っています。
それでは、またお会いしましょう!