こんにちは、セントです。
今回は、PER(株価収益率)について話をしていこうと思います。
色々なブログやツイッターなどで、「PERが14倍だから、今の日経平均は買いだ!」なんてのを見ると全然PERの事わかってないんじゃないの?という気持ちでいっぱいになります。
なので今回は、投資初心者さんがわかりやすいようにPERについて解説していきたいと思います。
- PERについてわかる
- PERの活用方法がわかる
- 注意点がわかる
- 東証のPERの調べ方がわかる
- 株価とPERの関係性がわかる
PERについて
PER用語説明
PER(Price Earnings Ratio)の略語で株価収益率です。
EPS(一株あたりの純利益)と共に投資家にとっては非常に重要な指標ですのでしっかりと理解していきましょう!
ちなみに、証券会社のアプリや、四季報を見るとPERはいくつか書いてあるので、無理して計算式を覚える必要もないと思います。
ただ、どういうものなのか?は知っておいたほうが良いので、PERの求め方を書いておきますね。
計算方法は株価をEPS(一株あたりの純利益)で割って算出します。
2つの方法を教えますね。結局同じ意味なんですけどね!
たとえば、株価が1000円、EPSが100円であった場合、次のような計算になります。
PER
= 1000円(株価) ÷ 100円(EPS)
また、同じように時価総額を当期純利益で割っても同じように算出できます。
たとえば、時価総額が100億円、当期純利益が10億円の場合、100億円÷10億円=10倍となります。
PER
=100億円(株価)÷10億円
= 10(倍)
PERは一言でいえば、その会社の評価の数字ということになります。
どちらの計算も、一株で計算するか、発行株式数で計算するかの違いだけなので、シンプルに上の計算方法が簡単でしょうね!
一般的には、成長性が高かったりや株主還元に積極的であれば、高い評価(PER)となりますし、低成長であったり、財務に問題があるような場合は低い評価(PER)となります。
しかし、注意点もあるので最後まで読んでくださいね!
PERの活用方法や目安は?
PERは株価が割高か割安かを判断するときに利用されます。
一般的にPERの平均は15倍程度と言われています。
つまりPERが15倍より高ければ評価が高い分株価も割高に、15倍より低ければ株価は割安と考えられます。
したがって業績が良く、財務内容が良好な銘柄にも拘わらずPERが10倍だったとしたら、それは買いのチャンスであると判断できるわけです。
続いて重要な注意点を書いていきます。
注意点を先にいいます
色々なサイトや本などの説明で、「このPERの15倍程度が目安ですよ」という説明で終わってしまっていることがたくさんありますが、ここには本当に注意が必要です。
全然そんなことはないからです。
絶対にここで説明を止めてはいけないんです
PERは、業種によって低いのが当たり前の業種もたくさんあって、その業種の大体のPERはどのくらいが普通水準で、同じ業種に比べて今の株価が高いか、安いか?という話です。
株式取引をするなら、必ず業種ごとに確認をしてからにしましょう!
東京証券取引所は、毎月ごとに各業種のPERの平均などをまとめてくれています。是非参考にしてください。
基本的には、業績が良くて、財務内容が良好な銘柄は相場全体が下がっている時以外は少ないものです。
そして、その銘柄の成長率によって割安割高の判断は違ってくるので、PERだけでは判断が出来ません。
たとえば、毎年業績が50%も伸びるような企業であれば、PERが100倍であったとしても割安と判断することも出てくるわけです。
もう一度確認をしますが、業種によってPERは大きく変わります。
だから、その銘柄が割安かどうかを判断する際、同業種の他の銘柄と比べてみても良いでしょう。
反対にいくらPERが低くても割安とは判断できない場合があります。
PERが低いということはその銘柄に問題があるケースも多いからです。
PERと株価の関係とは?
確かに、株価はPER(=評価)が上がっていくような銘柄を選ぶことはすごく重要なことです。
それは高い成長性が今後も維持・拡大していくような銘柄とか、株主還元に積極的な企業とか、他には今は誰も評価していないけれども、その銘柄の良さの認知が広がっていけば評価が上がっていくことがあるからです。
そして、そのような銘柄は予想を超える成長をしていくことがあります。
そうするとPERが高い銘柄ほど株価がより上昇するといった現象が起こったりもします。
つまり、PERが高いということは、その銘柄が高い評価を受けているということでもあるので、PERが高いからといって悪い銘柄というわけではないんです。
実践的な話をすれば、財務内容が良好かどうかといったファンダメンタルを確認して総合的に判断していくのが良いでしょう。
そして、PERだけ見て株式売買をしても利益にはつながっていかないでしょう。
まとめ
今回は、株式投資重要指標PERについて話をしてきました。
株価の割高、割安を判断するものですが、投資において絶対ということはありません。
だから、自分で銘柄選別をするときの指標の1つとして使うことが重要です。
用語の勉強というのは、なかなか退屈なものですが覚えてしまえば、簡単に使えるものです。
今の証券会社などのアプリでは、すでに計算されたものが載っていますので意味だけの理解でもOKです。
あなたの株式投資が、少しでもいい結果になりますように。
今日も、読んでいただいてありがとうございました。