こんにちは、Centです。
今回は、含み損の対処法と、負けない両建て手法について考えていきたいと思います。
私のところに、Twitterに何通もDMが届きました。
・含み損を抱えてしまったんですが、どうすればいいですか?
・含み損を確定させると、資産が減ってしまうのでどうすればいいですか?
私も大きな損切りを何度もした経験があるので、気持ちはすごくわかります。
中には、もう全額お金がなくなってもしょうがないから、見るのを辞めたなんて人までいます。
しかし、含み損を抱えてしまった場合、必ず対処しなければいけません。
そこで、まずはなぜ含み損を抱えたのか?はっきりさせるところから始まります。
それでは、今日もお付き合い下さい。
含み損を抱えた理由をはっきりさせよう
含み損を抱えるのは、初心者でも、上級者でも一緒です。
しかし、上級者は何が違うのか?まずは考えていきます。
そこで、含み損を抱えた理由をまずは考えてみたいと思います。
含み損を抱えた理由は大きく3種類に分かれる
- なんとなく投資をした
- 損切りラインを決めずに投資をした
- 損切りラインを決めたが無視をした
考えられるのは、この3つのパターンぐらいでしょうか。
レベルによって、対処法が変わってくるので1つずつ解決していこうと思います。
❶なんとなく投資をした
1番は、投資初心者さんにもっとも多いでしょう。
理由はどうであれ、知ってる会社に投資したとか、誰かが勧めてくれたから買ったとか、理由は様々だと思います。
しかし、ずっと上げ相場を経験してきた初心者さんは、これを機にしっかりと勉強をするべきだと思います。
せっかく株式投資に興味を持って、相場の世界に入ってきたのであれば、一度損切りをして、もう一度チャレンジしてみることをお勧めします。
この記事の最後に、含み損を増やさない方法なども解説していきますので、最後までしっかり読んでみて下さい。
投資のレベルアップによって、悩む問題が変わってくると言う事は、2番目3番目を経験もする可能性が高いです。
それでは、次は2番目について話していこうと思います。
❷損切りラインを決めずに投資をした
この対処法は、簡単に改善できると思います。
次回からは、エントリーをする前に損切りラインをしっかりと決めてから相場に臨むようにすれば、改善できます。
株式投資は、いくら儲けたいなどと考えた場合、逆にいくらまでなら損してもオーケーか?と言うのも決めておかなければいけません。
例えば、「100円の値幅が取りたいのであれば、50円の損失になったら必ず損切りをする」と言うルールを自分なりに作ってみてください。
できれば、取りたい値幅よりも小さい金額に損きり設定すると良いと思います。
その辺は、銘柄のボラティリティーも考慮して投資するようにしましょう。
どういうことかと言うと、例えばソフトバンクの株などは、1日のうちに100円200円と上下をします。
それで、値幅を100円と設定すると小さすぎるので、その銘柄に合った目標を設定することが重要です。
じゃあ今抱えている含み損はどうするの?と言う人は、一度損切りをして1段レベルのアップした投資を始めてください。
続いては、3番です。
❸損切りラインを決めたが無視した
実は、このレベルになってきた人こそが、改善をするのに1番面倒だと思います。
初級者から脱出して中級者になっているレベルかもしれません。
機関投資家のプロの人たちは、売買のルールが決められているので、損切りをせずに大きな含み損を抱える事はありません。
しかし、個人投資家の場合は自分でそのルールを決めるので、「損失を出したくない」とか、「もうちょっとで反転しそうだから損切りラインを少し下にしよう」なんてルールを変えることができるんです。
そして、損をすればするほどルール通りに取引できなくなるのが個人投資家中級者の、退場してしまう1番大きな原因の1つです。
あらかじめ自分で決めたルールは、必ず守ることを徹底してください。
自分が退場したくないのであればですね。
損切りをしたくないなら両建てする
既に、莫大な含み損を抱えている人は、正直救いようがありません。
そして、相場がいつ上がるか下がるかは誰にもわからないので、含み損で悩んでいるなら早めに損切りをして気持ちを軽くしたほうが絶対にいいです。
そして、これから投資をしていく上で、損切りが苦手な人に両建ての使い方について簡単に説明します。
100万円を投資して10%の利益が出たところで利益確定、5%の下落で損切りをすると決めたとします。
しかし、損切りや、利益確定をした後は、みんなその銘柄を見なくなります(気にして見なくなる)
そして、次にチャンスになったときに今回はポジションを取りにくくなる状態が出てしまいます。
何が言いたいかと言うと、相場の世界に居続けることが重要だと考えていて、一旦相場から離れると、相場観が一旦リセットされてしまいます。
資産運用の古典的名著であるチャールズ・エリス氏の「敗者のゲーム」に10年以上前から書かれている「資産運用で大切なのは市場に居続けること」という鉄則がある。
投資のタイミングを計って、最高のチャンスを逃してしまったら、運用成績は逆に大きく低下してしまうという理論です。
利益を得るために投資をして、勉強しているのに、ノーポジで相場を見ていなかったら、大きなチャンスを逃しちゃうよってことです。
両建て
投資を連続性を保つために、両建てをうまく使ってみましょう。
100万円で、1000円の株を1000株買ったとします。
100万円を投資して10%の利益が出たところで利益確定、5%の下落で損切りをすると決めたとします。
上昇の場合
10%株価が上がって、目標金額に到達したら、本当は利益確定をしたいところですが、1100円で1000株空売りを入れます。
同銘柄の両建てになるわけです。
利益確定をする前に、一旦ポジションをニュートラルにしてもう一度考えるのです。
この状態になれば、銘柄が上がろうが下がろうが、10万円の利益は確保した状態になります。(手数料は考えない)
そこで落ち着いて、もう一度投資プランを練るのです。
慣れるまでは、一つ一つ慎重にこなしていきましょう。
下落の場合
5%下落して、損切りラインまで来ました。
ここだと、950円になった場合ですね。
そこまで下落してしまった場合、5万円の損を必ず受け入れてください。
しかし、損切りをすると証拠金が減りますね。
そこで、950円から空売りを入れます。
少し、気持ち悪く思うかもしれませんが、ここから上がろうが下がろうが、−5万円は変わりません。
しかし、大暴落に巻き込まれようが、ガンガン売られようが−5万円のまま固定されます。
そして、別の銘柄で5万円の含み益がある銘柄と抱き合わせで処理すれば、−5万円だったはずの含み損はゼロになります。
もしくは、両建てで利益を確保している10万円があるなら、抱き合わせで売ればプラス5万円。
そして、証拠金にも影響が出ません。
何がしたいのか?
株式投資において、1番重要なのは勝つことよりも負けないことです。
今説明した、両建てを3銘柄で300万円を使って投資をしたとします。
3銘柄のうち、1銘柄で10%の利幅が取れれば、他の2銘柄が損切りになってもプラマイゼロです。
簡単に言えば、勝率33%でも負けないと言うことです。
そして、トレードをすることに経験値と知識がついていくので、精度が上がってきます。
そして、資産が増えてくるにつれて、この銘柄数を増やしていくのです。
トレードの技術が上がって、勝率が五分五分になったとき(基本的に株は、鉛筆を転がして投資しても、勝率が五分五分位になると言われています)勝てますよね?
理論上、このやり方をやると負けないと言うことになります。
あくまでも確率論ですが、確率が高いトレードを繰り返せば、ほぼ確実にプラスになってきます。
説明がすごくしにくいので、もしわからないようであれば、TwitterにDMをください。
まとめ
今回は、含み損でどうしていいかわからない人へ、対処方法を話してきました。
すでに大きな含み損を抱えている人は、次のトレードからは絶対に含み損を大きくしないようなトレード方法を考えてくださいね。
そして、生き残ってください。
負ける確率と、勝つ確率が50:50であると言われている株式市場ですが、ルールを決めることで勝率を上げることができます。
少しでもあなたの投資のヒントになりますように。
それでは、またお会いしましょう。