こんにちは、Centです。
今回は、株式の仕組みについて話していきたいと思います。
株式の仕組みと一言で言っても、教える事はたくさんあります。
今回は、こちらの7つにを説明していきます。
- 株価の決まり方と変動の仕組み
- 売買価格の決まり方
- 売買方法
- 株価の変動幅
- 日経平均
- TOPIX
- 日経ジャスダック平均株価
少し長くなるかもしれませんが、「株式とはどのように値段が決まり、売買されるのか?」ということを十分に理解していただければ嬉しいです。
それでは今日もお付き合い下さい。
株価ってどうやって決まるの?
同じ株式市場でも、会社ごとに株価って違いますよね?
会社は事業を行って、利益を上げれる会社もあれば、損を出してしまう会社もあるわけです。
どんどん儲かる会社は、会社の価値も高まっていくし、一般的に株価も上昇していきやすくなります。
さらには、儲かっていれば配当も増えていくのでみんなその会社の株が欲しくなります。
みんなから人気が出てくると、買いたいという人がたくさん出てくるので、その会社の株は上がることになります。
逆に、損を出していて、配当もなくなっていく会社もあります。
もちろん、みんな儲けようと思って事業しているわけですが、必ずうまくいくわけではありませんよね?
そして、このような赤字の会社は、人気がなくなっていき誰もこの会社の株が欲しいと思わなくなってくるわけです。
そうすると、人気のない会社の株を売って、伸び盛りの会社に投資をしようとするわけですね。
だから、利益が出ていない会社は売られてしまって、株価が下がる傾向にあります。
このように、欲しい人がいっぱいで人気のある商品は株価がどんどん上がって、誰も欲しくない銘柄は株価が下がっていくという事ですね。
私たちの生活でも、例えばインフルエンザが流行ったら、マスクの値段が上がったりしますよね?
これと同じようなことが株式市場でも起きているんですね。
需要と供給で価格が決定する
株価が決まる仕組みは、買いたい人と売りたい人の値段と数が一致したときに売買が成立します。
1000円で1000株買いたい人がいた場合に、1050円で1000株売りたい人がいたら、売買は成立しません。
このように、にらめっこ状態が続く株式もあります。
そして、1日中取引されずに、株式市場の取引を終える会社もあります。
このような会社のことを、「流動性が低い」という言い方をします。
ほとんど売買されず、自分が買いたい値段や、売りたい値段で取引が成立しないことをいいます。
投資初心者の人は、このような人気のない株を売買してしまうと思わぬ損失を被ってしまうこともあるので、流動性が低い銘柄は触らないようにしましょう。
価格が決まるとき
1000円で1000株買いたい人がいた場合に、1000円で1000株売りたいと言う人がいたら、売買成立です。
この時に、株価は1000円と決まるのです。
そして、この売買が成立したことを約定(やくじょう)といいます。
だから、株式投資は需要と供給の関係で株価が決まります。
需要は別の言葉で言えば、人気があるかないかと言う事です。
人気の度合いによって株価が決まっていくので、株価が変動するんです。
変動のイメージ
例えば、任天堂から出た新製品が、大ヒットすると予想されたとします。
その会社の売り上げや利益が大きく伸びると期待して、この会社の株式を買いたい人が増えるわけです。
そうなると、株価は上昇する傾向にあります。
ちなみに、2020年2月の終わりにコロナショックで下落を始めた世界の株ですが、「集まれ、動物の森」のヒットを見越して任天堂の株はすでに、暴落前の水準以上に回復しています。
このように、会社の業績や財務内容、事業の将来性、成長力が投資家にどのぐらい期待されているかに、株価が変動するというのが大きな理由です。
そして、経済や金融、国際情勢などの変化が株価に影響を及ぼすこともたくさんあります。
売買価格の決め方
株式を売買するときには、2種類の注文方法があります。
- 「この値段で買いたい」と指定するのが指値注文
- 「その時の取引価格で売買する」のが成り行き注文
株式投資だけではありませんが、みんなできるだけ安く買ってできるだけ高く売りたいって思いますよね?
それなら買うときにはできるだけ安い値段を、売るときにはできるだけ高い値段を指値注文すればいいか?というと、そうとも言い切れないんですね。
100円で売っているミネラルウォーターを、10円で売ってくれと言ってもずっと買えないですよね?
そして100円で買った水は、売るときには200円で売りたくなるものですよね?
でも、200円で売っても基本的には売れないでしょう。
このように、株価もその時々で適正な価格で取引されるのです。
指値注文の2つの注意点
価格優先の原則
株式の買い注文では、より高い価格を優先し、売り注文ではより低い価格を優先するという原則があります。
例えば1000円で売ろうとしている人と、1005円で売ろうとしている人がいたら、より低い価格である1000円の売買が優先されます。
時間優先の原則
同じ銘柄で同じ価格で注文があるときには、より先に注文をした方が優先されるという原則があります。
1000円である銘柄を買いたいときには、イメージは列に並ぶ感じになります。
あなたよりも先に注文した人は、あなたよりも先に約定されますし、あなたよりも後に注文した人は、あなたよりも後に約定されます。
株価の変動幅のルール
証券取引所では、行き過ぎた株価の変動を防ぐために、1日の株価の変動幅の上限と下限を決めています。
これを値幅制限といいます。
ストップ高とかストップ安って聞いたことありますか?
ストップ高は、値幅制限の上限に達して、それ以上値段が上がらない状態になっていることを、ストップ高といいます。
そして、ストップ安はその逆で1日の下限に達してそれ以上値段が下がらない状態のことを指します。
だから、値段を決めた指値注文の場合には、その値幅制限を超えた注文はできないようになっています。
値幅制限いっぱいに株価が動くときにはいくつかの要因が考えられます。
- その会社に関わる大きなニュースが流れた
- 証券会社などの株式レーティングが大幅に変更された
- 業績の発表にサプライズがあった
日経平均とトピックス
株式投資をするにあたって、日経平均とトピックスの仕組みを知っておく必要があります。
なぜならば、個別株だけ追っていてもより広い目線で相場を見ないと、損をする確率が上がってしまうからです。
日経平均
日経平均は、日本経済新聞社が東京証券取引所第一部(東証1部)に上場している主要225銘柄を対象に算出したものです。
日経平均の仕組みについて深く知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
相場全体の動きを反映するように、人気がなくなってしまった銘柄などは、対象から外して別の銘柄に入れ替えがされます。
銘柄の入れ替えは、毎年10月に構成銘柄の見直しが行われています。
トピックス
TOPIXは時価総額の動きで、相場全体の動きを見ようと言うものです。
1968年1月4日の時価総額を「100」としています。
東証1部上場の全銘柄を対象にした、総合指数です。
時価総額は、株価×発行済み株式数で求められるので、時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすいと言う特徴があります。
東京証券取引所(TOPIX)
時価総額と流動性の分類
- 大型株
時価総額と流動性が高い上位100銘柄 - 中型株
大型株に次いで、時価総額と流動性が高い上位400銘柄 - 小型株
大型株・中型株に含まれない全銘柄
NT倍率
NT倍率は、日経平均とトピックスとの比率で見る指標です。
これは、日経平均をトピックスで割って求めます。
日経平均の上昇率がトピックスより大きいとNT倍率は上昇して、日経平均よりもトピックスの上昇率が高いとNT倍率は低下します。
頭の青い線が、NT倍率になります。
直近では、トピックスに比べて日経平均が大きく売られた後に、NT倍率が13あたりでリバウンドし13.5くらいで安定しているところです。
投資には何に関係するの?
例えばあなたが、株価指数連動型上場投資信託(ETF)を選ぼうとしているとします。
NT倍率が上昇する局面では、トピックス方よりも日経平均連動型のETエフの方が有利となります。
別の言葉で言えば、トピックスよりも日経平均の上昇率が高い時にNT倍率が上昇するからです。
しかし先程の図のように、NT倍率はどちらかの方向に大きく動くと、その後修正される傾向があります。
そして、NT倍率の下落局面では、日経平均売り、トピックス買い。
上昇局面では、トピックス売り、日経平均買いというようなさやとり取りの手法が使えます。
日経JASDAQ(ジャスダック)平均株価
新興企業で構成されている東京証券取引所JASDAQ銘柄を対象に、日経平均と同じダウ式で算出されている平均株価です。
基本的には、上場している全銘柄を対象としていますが、日本銀行、ETF、REITは対象外となっています。
1985年4月から公表されていて、公表当時は「日経店頭平均株価」と呼ばれていました。
まとめ
今回は、株式投資に絶対必要な知識として7つ紹介させていただきました。
既に株式投資を始めて時間が経っている人も、もう一度確認のためにわからなかったところを、じっくりと勉強し直して下さい。
とりあえず、相場の世界において同じ数字を見ていても、それの裏にある意味や、どのような仕組みがわからないと有利に投資をすることができません。
どんなに便利なものでも、使い方がわからなければ意味がありません。
少しでも、あなたの投資のヒントになれば幸いです。
それでは、またお会いしましょう。