こんにちは、セントです。
今回は、わたくしセントが、なぜ仮想通貨の投資に消極的なのか?を伝えていきたいと思います。
仮想通貨の信者の人には怒られそうですが、何を信じて投資をするかは自由なので、参考程度にこんな考えのやつもいるんだなぁ。。。
くらいで考えてもらえると、嬉しいです。
仮想通貨は、本当に素晴らしい考え方と仕組みで、未来にはそのようものが存在しているかもしれません。
しかし、いま現在の世界情勢と流れから見て投資をするには少し危険が伴うところがいくつかあるので、その辺について考えていきたいと思います。
仮想通貨が貨幣の代わりになる?
ここでは、仮想通貨が世界共通の通貨となり得るのかについて、少し考えをまとめていきたいと思います。
どんなに、画期的なアイデアでも時代が追いつかずにボツになってしまった「発明」や「革命」が人類の歴史の中には、たくさんありました。
仮想通貨が目指す未来は今の時代には、どのように影響していくのか、考えていきたいと思います。
投資や、世界経済のことをあまり知らない人にもわかるように、なるべく難しい言葉は使わないように話していきますね。
国がやっていけなくなる
私が、問題視している第一の大きな問題は、世界共通の通貨になった時には、どのような影響が出てくるか?です。
投資や経済の勉強をしていない人には、なかなか難しい問題だとは思います。
現在の日本を見てみると、「日本円」というのは、「日本国」という国が信用があるので、日本円がお金として成り立っているんです。
この「日本円」は、日本が崩壊した時に紙くずになりますが、今の時点で日本がすぐに崩壊することって考えられないですよね?
だから、世界的にも信用度の高い通貨として扱われているんです。
金融政策ができない
現在の日本では、2013年頃から、「アベノミクス」という金融政策をしています。
これは、景気が悪いので少しでも景気をよくしようとする動きです。
このような金融政策というのは、日本円があってこそできるもので、紙幣をたくさん刷ったり、金利を下げたり、みんなの年金などで日本株をかったり。。。
ところが、これが共通の仮想通貨ができたら、お金の移動が世界中自由になって場合金融政策などできなくなります。
いまはそれぞれの国の特権で、自由にお金を製造できるのに、それが出来なくなる「仮想通貨」を全面的にOKを出していけるはずがないんです。
今回、Facebook社の開発していたリブラがアメリカ政府の認可が下りるかどうかというのが大きな分岐点で、ビザカードのVISA社や、マスターカード社などが、リブラ協会から外れたのには、アメリカ政府の圧力があったと言われています。
そして他の「カード決済会社」も次々とリブラから手を引きました。
もちろんアメリカ政府にとっては、仮想通貨と言うのは管理ができないものなので、許可を出すわけにはいかないのです。
簡単な構図を説明すると、「仮想通貨が世界共通の通貨」になることと「国家が崩壊する」ことは隣り合わせだということを頭に入れておいてください。
崩壊する通貨がある
信用のない国なんてあるの?って思った人もいるかもしれませんが、あります。これは、アフリカの国に多く見られます。
あとは、戦争をしている国とかだと、いつ国が崩壊するかわからないのでお金の信用度が下がります。
ここでは、2015年に廃止された、アフリカのジンバブエのお金について触れたいと思います。
桁数を数えるのも大変なくらいですねww
「100兆ジンバブエドル」ですね。当時、ジンバブエでは一番大きなお金でしたが、日本円で0.3円の価値しかありませんでした。
そして、2015年に自国の通貨を廃止したあと、ジンバブエの基軸通貨にしたのは、なんと中国の「人民元」を共通の通貨にしたんですよww
中国は、近年アフリカに莫大なお金を投資しているので、人民元の流通は多かったのが理由だとは思いますが。。。
信用のない国と、日本円などの信用のある通貨は同じ舞台に立つことすら出来ないんです。
何故ならば、ジンバブエは独裁国家だったので、お金の価値がどんどん下がって、缶ジュースが100円だったものが、1年後に一万円じゃないと買えなくなるような感じでした。
じゃあ、100万円札作っちゃえ!
次の年には、1億円じゃないとジュースが買えなくなって、100兆円札作っちゃえって自由にお金を作った結果なんです。
どう考えても、日本とジンバブエのような国が共通の通貨を持った場合、うまくいかないのは目に見えてますよね。
ここでは、例えばの話をしたかったので大げさな差があるアフリカの国をピックアップしましたが、アジアの国や、日本に至るまで、いつ不況が来るか分からないのです。
次は、EUの抱える問題について少し話していきます。
EUから見る加盟国の苦難
EUとは、ヨーロッパ連合の略ですが、最近ではイギリスのEU離脱問題、ブレグジットがニュースになっていますが、理由は知っていますか?
たくさん理由はあるんですが、金融政策などが自分の国の都合でできないことが挙げられます。
さらには、ギリシャ、スペイン、イタリアといった財政的にも少し問題がある国を助け続けなければいけません。
もしも、イギリスが不景気になってお金がなくなっても、EUに加盟している手前、他の国を助けるためにたくさんのお金を捻出しなければいけません。
簡単に言うと、イギリスの国民よりも他の国の財政難の国を助けなければいけないと言う事態になってきてしまうのです。
金融政策ができないと言う事は、その国にとってすごく大きな問題になります。
そしてそれが、仮想通貨のようなそれぞれの国が管理できないものになってしまったら、EUが持つユーロよりも管理が難しいことになります。
だから今の時点では、共通の通貨を持つ事に関して、特にヨーロッパでは仮想通貨に対して批判的な意見が多いようですね。
税金逃れ、マネロンなどの犯罪
これも大きな問題の1つですね。
匿名での送金などが可能になるということは、ブラックマネーを扱う人たちにとっては、どうしても成功させたいプロジェクトになってきますよね。
世界中で自由にお金が引き出せるということは、犯罪者がどの国にいても自由な暮らしができることになるので、大きな問題になります。
また、仮想通貨での支払いを通すことで売り上げなどを、ごまかせるようになるのは目に見えています。
小売業はじめ、飲食業、サービス業、カジノ、ホテルに至るまで、国家が管理しきれないお金が出てきてしまうことになります。
売り上げに関しては情報を開示させたとしても、仮想通貨の1番のメリットのすべての取引や口座が、ブロックチェーンによって暗号化されているという、もともとの意味をなさなくなります。
これでは、普通の銀行口座と変わらないという事ですね。
ブラックマネーと、マネーロンダリングがなくならない限り、仮想通貨は国としては、承認され続けることは、難しいのかもしれない。
盗難のリスク
もうすでに、いくつかの仮想通貨はハッキングされて、コインが盗まれていることは、あなたも知っているとは思いますが、ちょっと怖い話をしましょう。
補償
コインチェック事件などで、コインチェック社は盗まれた分の「NEM」を口座の顧客に返済しました。
しかし、実際のところコインチェック社は、別に補償しなくても罪に問われなかったというのはご存知だろうか?
まず第一に、法律がないんです。
何か事件があった時には、誰も補償しなくていいのです。
もしも、銀行のお金が盗まれてしまった場合は?銀行が補償してくれます。というか、日本国がバックにいるので安心ですよね。
この安全面を考えても、投資をするには不安です。。。
量子コンピューターの発達
仮想通貨を語る上で、絶対に「入れておきたい知識」が量子コンピュータの存在です。
量子コンピュータを初めて聞く人も、覚えておいて損はない知識です。
詳しい専門的な知識に関しては説明を省きますが、簡単に説明します。
量子コンピュータと言うのは、今までのコンピュータとは比にならないくらい、暗号解読に優れた技術です。
今では最先端のブロックチェーン技術も、一瞬で解読されてしまうと言われています。
「もふもふ不動産」という方が、量子コンピューターについて詳しく解説してくれています。
このように、ブロックチェーン技術が破られると、何にも良さがなくなってしまいますね。
さらに量子コンピューターは、もう技術は出来上がっていてます。
国の規制
先ほども話してきたことですが、仮想通貨の存在と言うのは、私のイメージではマネーロンダリングや、税金隠しなどの犯罪行為に対しての対策が仮想通貨側でクリアにならない限り、国家とぶつかる可能性が高いと考えています。
投資の格言に、国策には逆らうな!と言うものがあります。
そして、国家の「仮想通貨は禁止です」という、一言によって、仮想通貨の取引が禁止される日も来るかもしれません。
その日が来たら、値段も暴落するかもしれないし、引き出しも出来なくなると思います。
国家を敵に回すことは、昔も今もこれからも、なかなか投資対象にならないのです。
まとめ
今回は、私がなぜ仮想通貨の投資に消極的なのかと言う話をしてきました。
基本的には仮想通貨と言うものが、各国の政府に対して対極の立場に立ってしまっていると言うのが大きな問題です。
しかし、国家が発行した仮想通貨と言うのも出てきているし、特化型の仮想通貨が出てきているのも、面白いところだと思います。
カジノに特化したコインも出てきているし、アダルトビデオ業界に特化したコインなども出てきています。
私自身は、先物や株式取引の方が稼げるし、安全だし、魅力的だと思っているので仮想通貨は、投資対象にはなりませんが、投資は自由なので面白いなと思ったら投資をしてみるのもいいかもしれません。
私が話したことも、賛同してくれる人もいれば、反対意見がある人も必ずいると思っています。
でもそれが投資の面白いところです。
この話を書こうと思ったのは、19歳の青年との出会いがありました。
その時に、ちゃんと話ができなかったのでここに書き残そうと思いました。
彼は、これを読んでどのように感じるのだろう。。。
今日も、ブログを読んでいただき、ありがとうございました。