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【投資のヒント】投資のチャンス到来?2020年マカオは立て直せるのか?

セント

こんにちは、Centです。

今回は、「カジノを2週間全面クローズという大胆な政府の決定をし再開した、マカオについて」話していきたいと思います。

友人から、現在のマカオの状態を聞きましたが、全然人がいなくて、観光客もほぼいないという状況だそうです。

そんな中、投資家と言う目線でマカオを考える。

投資のチャンスはそこにあるのか?

このままの状態が続くのはマカオにとっては大打撃ですが、カジノ経営側はどのように考えているのか?

深掘りしていきますね。

そして、証券会社やアナリストたちは今後のマカオのカジノ株についてどのように考えているかまとめてみます。

今日も、お付き合いくださいね。

最近のマカオの動きを知ろう

2月5日から15日間にわたる営業禁止期間を経て、マカオのカジノ施設が「2月20日0時」に営業を再開しました。

カジノの従業員から、新型肺炎の感染が確認されたので、営業停止の措置がとられたんです。

マカオでは、カジノをクローズしていた2週間以上、新しい肺炎の感染は確認されなかったので、予定通りカジノが再開する流れとなりました。

休みの間のマカオ居住者への配慮

毎年マカオでは、マカオ永久居住者(マカオ人)には10,000パタカ、マカオID保持者には6000パタカが支給されています。

10,000パタカは、約140,000円です。

その支給が、カジノのクローズにより前倒しして支払われたり、別で3000パタカ支給をしたり、手厚く国民を守っているのがわかります。

本当に素晴らしい政府だと思うし、カジノをクローズするなんて、国民を守るために、すごい金額を捨てているわけです。

カジノの再開状況

20日に再開したカジノ場は、41カ所のうち約7割に当たる29カ所でした。

稼働テーブル数は全体で約1800台と、通常の約3割だったが、マカオ当局が設けた猶予期間は30日間なので、約1カ月後には41カ所すべてがオープンになります。

お店ごとに徐々にでいいから、30日以内には通常営業に戻そうねということです。

しかし、中国本土からの渡航を規制しているので、お客さんの数が戻るのは、まだ先の話になりそうです。

そしてこの規制が終わらないと、カジノ銘柄は大幅な業績悪化になってしまう事は間違いありません。

マカオ当局発表の旧正月のインバウンド

旧正月(1月25日から2月16日まで)のインバウンドは、前年同期比92%減と発表がありました。

正常に戻るまでに、ある程度時間がかかると考えられているので、現時点では2020年後半に売り上げが回復すると言う期待が強いです。

現在マカオに用いられているルール

マカオ政府は、17日にカジノの営業停止措置を解除すると発表しました。

とはいえ、まだコロナウィルスの脅威がなくなったわけではありません。

そこでマカオ政府は、いかに上げる条件をカジノのルールに加えました。

  1. 稼働テーブル数を半分に絞り、座席は1つずつける
  2. スロットマシンの稼働を一台おきに限定する
  3. カジノに入る顧客と従業員に体温検査やマスクの着用を義務付け
  4. 湖北省を事前に訪れた人に関しては施設への入場を認めない
  5. 本土に里帰りしていた従業員を対象に、ボーダーを挟んだ隣の広東省珠海で14日間の待機、観察を義務付け

(20日から、スタート)



メルコ試算!1日当たりコストは300万米ドル赤字

サンズ・チャイナ
王英偉総裁兼COO

「営業再開を前向きに捉え、最初は閑散としていても、マカオ経済全体にとってプラス。」

メルコ・インターナショナル
ローレンス・ホー会長


「マカオに対する信頼感の回復にもつながる」

しかし、しばらくは厳しい経営状況が続くでしょうし、半年間は赤字経営を余儀なくされると予想されています。

カジノ施設の基本コストは1日当たり300万米ドルに上り、たとえ削減しても250万米ドル程度かかります。

証券会社のカジノ売上見通し

20年のカジノ収入予想を下方修正する動きがたくさん出てきています。

そりゃ、そうですよねww

JPモルガン

マカオ全体のカジノ収入が、1-3月、4-6月にそれぞれ前年同期比45%、26%落ち込むと予想

20年のカジノ収入見通しを「前年比2%増」から「16%減」へ大きく下方修正

 ゴールドマン・サックス

2月のカジノ収入が前年同月比70-80%落ち込むとみて、1-3月の予測を前年同期比32%減から57%減へさらに下方修正

続く4-6月のカジノ収入に関しても45%減を予想

20年12月通期のEBITDAに関しては、「前年比14%減」との予測を「33%減」に引き下げ

シティグループ

1-3月のカジノ収入について57%減を予想。通年見通しを「前年比8%減」から「12%減」に下方修正」



カジノ銘柄の株価推移

カジノ銘柄の株価は2月4日に「15日間の営業停止」措置が発表された後も、マカオでの感染事例ゼロの持続を好感した買いで好調に推移しています。

クレディ・スイス

「現在株価は過度の楽観見通しを反映した水準にある」として、警鐘を鳴らしています

UBS

営業再開後、まずは一部のVIPカジノ業務とハイエンドの一般客業務がある程度回復に向かうとの見方

・買い推奨

銀河娯楽(00027)
澳門博彩控股(00880)
メルコ・インターナショナル(00200)

銘柄現在株価
(2.26日)
目標株価投資判断
銀河娯楽
(00027)
54.2568.0買い
澳門博彩控股
(00880)
9.0611.8買い
メルコ・インターナショナル
(00200)
16.9424.6買い
サンズ・チャイナ
(01928)
37.7541.9中立
ウィン・マカオ
(01128)
16.4819.4中立
MGM
(02282)
11.0413.7中立



まとめ

今回は、マカオのカジノ株は投資のチャンスなのか?について話をしてきました。

コロナウィルスの影響で大きく株価が下がっていれば、投資をしていこうと私の中で考えていましたが、あまり下がらず意外にも株価が好調だったので、今バンザイしてカジノ株を買うか?と言われたらノーです。

しかし、カジノのビジネスは手数料ビジネスなので、今回の一件でマカオへの世界からの信頼感の上昇は計り知れません。

大きな売上を捨ててでも、対応したマカオ政府に感動しました。

これからも、マカオの発展は期待できるので、長期の投資には向いているのかもしれない。